[スポンサーリンク]

ケムステニュース

大麻から作られる医薬品がアメリカでオーファンドラッグとして認証へ

[スポンサーリンク]

FDA(アメリカ食品医薬品局)*1 は、ジャマイカの科学者 Dr. Henry Lowe によって開発された大麻をベースとした医薬品である、クリソエリオール(Chrysoeriol)を、オーファンドラッグ*2 として認証しました。これにより研究に関わる補助金の獲得や、先発権が保護されるようになります。

Having achieved another first in the field of science for Jamaica, Dr Henry Lowe, whose continued research into the potential of ganja’s medicinal value, has led to the development of a breakthrough drug, Chrysoeriol, that was recently granted orphan-drug approval by the Food and Drug Administration (FDA). (引用:FDA approves Lowe’s ganja drug to treat cancer – Local scientist seeks to protect investment from int’l pharmaceuticals | The Gleaner, 2017年8月12日)

今回認証されたクリソエリオールは、骨髄性白血病という病気の治療に使用されるものです。開発者である Dr. Lowe は、ジャマイカ初の医療大麻会社である Medicanja を設立しました。Dr. Lowe によると、ベンチャーキャピタリストに最新の発見を売却してしまうことに対抗することが次のステップであるとのことです。

クリソエリオールの化学式

大麻に対するFDAの見解は、以前から発表している通り慎重であるという様子が伺えますが、今回の決定は製薬業界に大きな影響を及ぼすものとなるのでしょうか。今、欧米諸国を中心に大麻有効利用の流れが進んでいます。

専門用語

  • *1: 正式名称は Food and Drug Administration。アメリカの政府機関。Department of Health and Human Services に属する。
  • *2: 患者数の少ない希少疾病用の薬。商品として採算が取れないことが多いため、各国で政府により補助される事が多い。

関連リンク

Avatar photo

Eine

投稿者の記事一覧

音楽ゲームが好き。ナノメートルの世界で分子や電子の気持ちを考える日々

関連記事

  1. 化学系ラボの3Dプリンター導入ガイド
  2. 育て!燃料電池を担う子供たち
  3. ライトケミカル工業2025卒採用情報
  4. AIで世界最高精度のNMR化学シフト予測を達成
  5. 個性あるTOCその③
  6. 環境対策と経済性を両立する電解酸化反応、創造化学が実用化実験
  7. 固体型色素増感太陽電池搭載マウスを買ってみました
  8. 第7回ImPACT記者懇親会が開催

注目情報

ピックアップ記事

  1. 有機ELディスプレイの最新技術【終了】
  2. アメリカ企業研究員の生活①:1日の仕事の流れ
  3. デーブナー・フォン=ミラー キノリン合成 Doebner-von Miller quinoline synthesis
  4. 二酸化マンガンの極小ナノサイズ化で次世代電池や触媒の性能を底上げ!
  5. ギルバート・ストーク Gilbert Stork
  6. 第133回―「遺伝暗号リプログラミングと翻訳後修飾の研究」Jason Chin教授
  7. 背信の科学者たち 論文捏造はなぜ繰り返されるのか?
  8. 二つのCO2を使ってアジピン酸を作る
  9. 猛毒キノコ「カエンタケ」が各地で発見。その有毒成分とは?
  10. 「糖化学ノックイン」領域紹介PVを制作頂きました!

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2017年8月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

第6回鈴木章賞授賞式&第10回ICReDD国際シンポジウム開催のお知らせ

計算科学、情報科学、実験科学の3分野融合による新たな化学反応開発に興味のある方はぜひご参加ください!…

条件の「前後」も実験条件である【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

そのpH、“本当にその場所”の値ですか?ニードル式pHセンサーを使ってみた!

突然ですが、「培養の再現性がなんか悪い」「同じ条件のはずなのに結果がズレる」といった経験はあ…

「骨格編集」×「ナノカーボン合成」〜ナノカーボン合成の新戦略を実証〜

第719回のスポットライトリサーチは、名古屋大学大学院工学研究科(忍久保研究室)博士後期課程2年の平…

【書評】立体化学 はじめの一歩

立体化学は,分子の三次元構造を理解するための重要な分野であり,有機化学や…

水のシミュレーション入門 — 水分子を計算機の中でどう”描く”か —

身近なのに、計算機にとって手強い"水"。本記事では、点電荷モデルから機械学習まで、その"描き方"の進…

◆◇◆◇ 第36回フォーラム・イン・ドージン開催のご案内 ◆◇◆◇

同仁化学研究所が熊本から世界へ情報発信するフォーラム・イン・ドージンの開催ご案内です。今年は『な…

『力』による円偏光発光のon/off制御を単一分子レベルで実現

第718回のスポットライトリサーチは、東京科学大学 物質理工学院(相良研究室)博士後期課程2年の野中…

数日かかっていた反応機構解析を、わずか数分に!

機械学習ポテンシャルが変える計算化学の現在近年、DFT計算による反応機構解析は広く行われるよ…

海外ポスドクのオファーをもらう【アメリカで Ph.D. を取る: 進路編】

ポスドクとして海外に留学する場合、希望する研究室の教授に直接連絡を取り、面接などを通して適性を判断さ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP