[スポンサーリンク]

ケムステニュース

超微細な「ナノ粒子」、健康や毒性の調査に着手…文科省

[スポンサーリンク]

ナノ粒子?次世代の産業基幹技術として期待される「ナノテクノロジー」(ナノは10億分の1)で扱うナノ粒子が、健康に与える影響について、文部科学省は7月から、大規模な調査研究プロジェクトを開始した。

 超微細なナノ粒子が体内に入ると肺などに蓄積し、アスベストのような健康被害が起こりうるのではないかと、海外で議論されており、日本でもこの問題に取り組む必要があると判断した。(引用:読売新聞

 確かに以前からこのようなことは議論されてきました。アスベストと形状などが似ているカーボンナノチューブは同様の危険性があるとも、いや安全であるという見解があるようですが。どうなんですかね。今話題のアスベストですら、危険性は言われていたものの、実際、すべてが使用禁止になっていたわけではなく、最近実際の被害者が多数にならなければ大きくはとりだたされませんでした。

 絶対に安全とはいえませんが、現在のナノテクの進展をとめることはできません。実際、現在多くの種類のナノ粒子が創製されています。その、ナノ粒子の定義や性質を知らないまま、ナノ粒子の安全性を調べることはできません。ですが、ナノテクに関する研究が進めば進むほど、多くの安全性に関する研究を望まれているのも事実ですね。

関連書籍

ここが危ない!アスベスト―発見・対策・除去のイロハ教えます

?

?

ナノ粒子・マイクロ粒子の最先端技術

?

関連リンク

ナノマテリアルの安全性確認における健康影響評価手法の確立に関する研究

アスベストが体内に残るなら,あの話題の新素材だって…の「物質名」お伝えします

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 武田薬品工業、米バイオベンチャー買収へ 280億円で
  2. ねじれがあるアミド
  3. 2007年文化勲章・文化功労者決定
  4. 三菱化学が有機太陽電池事業に参入
  5. 千葉大など「シナモンマスク」を商品化 インフル予防効果に期待
  6. 積水化学、高容量電池の火炎防ぐ樹脂繊維複合材を開発
  7. トムソン:2008年ノーベル賞の有力候補者を発表
  8. スイス・ロシュの1―6月期、純利益4%増

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. ディーター・ゼーバッハ Dieter Seebach
  2. リチウム金属電池の寿命を短くしている原因を研究者が突き止める
  3. 化学者に役立つWord辞書
  4. 鬼は大学のどこにいるの?
  5. 元素周期 萌えて覚える化学の基本
  6. C-H活性化触媒を用いる(+)-リゾスペルミン酸の収束的合成
  7. スティーブン・リパード Stephen J. Lippard
  8. 金属内包フラーレンを使った分子レーダーの創製
  9. 化学エンターテイメント小説第3弾!『ラブ・リプレイ』
  10. ベンゼン環記法マニアックス

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年8月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

フローマイクロリアクターを活用した多置換アルケンの効率的な合成

第610回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院理学研究科(依光研究室)に在籍されていた江 迤源…

マリンス有機化学(上)-学び手の視点から-

概要親しみやすい会話形式を用いた現代的な教育スタイルで有機化学の重要概念を学べる標準教科書.…

【大正製薬】キャリア採用情報(正社員)

<求める人物像>・自ら考えて行動できる・高い専門性を身につけている・…

国内初のナノボディ®製剤オゾラリズマブ

ナノゾラ®皮下注30mgシリンジ(一般名:オゾラリズマブ(遺伝子組換え))は、A…

大正製薬ってどんな会社?

大正製薬は病気の予防から治療まで、皆さまの健康に寄り添う事業を展開しています。こ…

一致団結ケトンでアレン合成!1,3-エンインのヒドロアルキル化

ケトンと1,3-エンインのヒドロアルキル化反応が開発された。独自の配位子とパラジウム/ホウ素/アミン…

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

光と水で還元的環化反応をリノベーション

第609回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院薬学研究院(精密合成化学研究室)の中村顕斗 …

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP