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ケムステニュース

2011年10大化学ニュース【前編】

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 さて、2011年も残り2時間となりました(もたもたしてたら遅れました)。本年も様々なことがありました。もっとも今年を印象づける(言い方はわるいですが)ものは3月11日に起きた未曾有の災害、東北大震災でしょう。それに伴う福島原発の深刻な被害を含めて東北地方の方々は現在でも多くの方が避難先での年越しを余儀なくされている状況です。タイでの洪水被害も国内ではあまり大々的に報道されていませんが、同じく未曾有の災害であったことは言うまでもありません。一方で、9.11の実行者ウサマ・ビンラディン氏の殺害、リビアのカダフィ大佐の殺害、北朝鮮金総書記の死去が即座にネットで報道されたのも現代社会を物語っています。訃報、インターネット関連といえばアップルの創始者スティーブ・ジョブズ氏の死去も今年の出来事です。経済では欧州の金融危機が来年からさらに広がっていく気配をみせています。中国が世界2位の経済大国になりました。今後世界経済はどうなっていくのかといった悲観的な状況がつづいています。

 そんな悪いニュースが目につきますが、少なからず良いこともありました。今年の国内ニュースでは「なでしこジャパン世界一」が一番でしょう。国際的にも「タイに初の女性首相誕生」や「アフリカ・中東の3人の女性にノーベル平和賞」とどの世界でも女性の活躍が目につきます。放送も地デジに変わり、世界一のタワー「スカイツリー」もほぼ完成。国内科学分野でもスパコン「京」が世界一の座を奪還しました。やはり科学は1番でなくてはいけません。一般的な2011年10大ニュースは下記のサイトをご参照ください。

読売新聞 「2011年読者が選ぶ10大ニュース  」

共同通信「2011年10大ニュース

CNN.co.jp「2011年のIT業界10大ニュースを振り返る(前編)」「2011年のIT業界10大ニュースを振り返る(後編)」

 

 

 さて、例年通り、本サイトは化学のサイトですので、今年あった重大ニュースに関連させまして、独断と偏見で選びました化学の10大ニュースを今年最後の記事としましてお送りさせていただきたいとおもいます。

  • 2011年問題?引き続く特許切れー舵取りを迫られる製薬業界

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2010年問題は製薬分野における特許切れ問題でした。それでは2011年度問題(実は毎年◯年問題ってのがある)はなんでしょう。一般的、国内に限ってにいえば地上放送のアナログからデジタル放送への切り替えであると思われます。しかし、2010年問題として始まった製薬分野での特許切れ今年も続いています。今年は世界一の売り上げを誇ったリピトールの特許切れがはじまりました。ついに数年ものトップの座に君臨してきたブロックバスターの牙城が崩れる時がきたのです。このリピトールに代わって次なるトップの座に君臨する医薬品は低分子医薬かはたまた抗体医薬か。来年以降注目される話題のひとつになりそうです。

一方でそれに比べては小さなで国内中心ですがいくつかの新薬も発表されています。抗凝固剤「リクシアナ」C型肝炎治療用の「テラビック」、他には本サイトでも紹介した抗インフルエンザウイルス薬「T-705」、新規抗悪性腫瘍剤「ハラヴェン」、高尿酸血症治療薬「フェブリク」などなど。一般薬では新解熱鎮痛薬「ロキソニン」が発売されたのも今年でしたね。

[ケムステ関連記事]

リピトールの特許が切れました

国内 ブロックバスター後発品続々と販売開始

低分子医薬に代わり抗体医薬がトップに?

エーザイ 抗がん剤「ハラヴェン®」日米欧で承認取得 

富山化学 新規メカニズムの抗インフルエンザ薬を承認申請

痛風薬「フェブキソスタット」の米国売上高が好発進

市販の新解熱鎮痛薬「ロキソニン」って?

 

  • 未曾有の災害:化学分野の対応は?

 

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前述しましたが、今年のもっとも大きな出来事はやはり東北大震災であると思います。それに伴い様々な地震に関する記事、対策記事が雑誌、ウェブ上にも多く見られました。化学系の方々による多くの記事も見ることができました。

 

「月刊化学」2011年(66巻)12月号 【特集】(提言)3.11の教訓を生かす ●河野裕彦・美齊津文典

「月刊化学」2011年(66巻)5月号 【速報】A Laboratory of Organic Chemistry underM9.0 ●磯部寛之 

 高圧ガスボンベの固定について

 地震に対する日常の備え

筆者も今年は研究室の引越しにおいて、幾つか参考にさせていただきました。これを機に地震対策をなさることをお勧めいたします。

[ケムステ関連記事]

東北地方太平洋沖地震に募金してみませんか。

マイルの寄付:東北地方太平洋沖地震

化学クラスタ発・地震被害報告まとめ

3.11 14:46 ①  3.11 14:46 ② 3.11 14:46 ②

 

  • 2011年のイベントー化学は世界化学年

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2011年にも様々なイベントがありました。国内では、

1/24(月) 通常国会召集

2/26(土) ニンテンドー3DS発売  2/27(日) 東京マラソン

3/5(土) 東北新幹線はやぶさ営業開始  3/12(土) 九州新幹線 博多~新八代開通  3/19(土) 北関東自動車道全線開通(前橋~水戸) 3月 上野動物園にパンダ

4月 東京都知事任期満了 4月 小学校5,6年の英語必修化  4月 ドコモがSIMロックを解除  4/10(日), 24(日) 統一地方選  4/11(月) JR大阪駅改装 駅ビルは5/4(水)開業 4/19(火) イギリスのウィリアム王子結婚式

5/26(木),27(金) G8サミット フランス・ドービル

6/8(水) 日本人宇宙飛行士の古川聡さんがソユーズでISSへ  6/20(月) 高速道路無料化中止 6月 火災報知器設置義務化 

7/8(金)スペースシャトル最後の打ち上げ (日本時間9日午前0時26分) 7月 米軍がアフガニスタンから撤退開始  7/24(日) アナログTV放送終了 岩手、宮城、福島は延期

夏 MacOSX10.7「Lion」発売  夏 GoogleがChromeOSを配布  夏 東京ゲートブリッジ開通

11/3(木),4(金)G20 フランス・カンヌ  11/12(土),13(日) APEC ハワイ・ホノルル 11/21(月)東証が昼休み30分短縮 11:30-12:30 11/27(日) 大阪府知事・市長ダブル選挙 11/28(月) – 12/9(金) COP17 南アフリカ

12/17(土) ソニーが新型携帯ゲーム機PSVitaを発売 12/31 (土) 米軍イラク完全撤退期限

などなど。では、化学分野のイベントといったら今年1年を通してありました、世界化学年でしょう。キューリー夫人のノーベル化学賞受賞から100年目に当たる2011年を「世界化学年」(International Year of Chemistry:IYC2011)ということで様々なイベントが開催されました。

[ケムステ関連記事]

サムライ化学者高峰譲吉「さくら、さくら」劇場鑑賞券プレゼント!

来年は世界化学年:2011年は"化学の年"!

化学かるた:元素編ー世界化学年をちなみ

 

  • 2011年の各賞ー化学界

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さてさて、2011年に授賞された各賞を振り返ってみましょう。流行語大賞は「なでしこジャパン」、レコード大賞は「AKB48」でしたが、そうではなくて化学分野での話です。ノーベル化学賞は海外受賞者であり日本人ではなかったためいつもどおりすぐにスルーされてしまいましたが、準結晶の発見によるダニエル・シェヒトマン博士に。文化勲章には化学分野(物理?)からは赤崎勇氏が選ばれました。1つ注目したいのが同時に選ばれた柳田 充弘氏。分子生物学者ですが、実はかなり更新頻度の高い 生きるすべ IKIRU-SUBEというブログの運営もしています。文化勲章受賞者のブログというのはなかなか興味深いのではないでしょうか。文化功労者にはクロスカップリングの玉尾皓平氏。紫綬褒章は北川進、平間正博、丸岡啓二、福住俊一と今年も各分野の第一人者である化学者が選ばれました。

[ケムステ関連記事]

2011年文化功労者「クロスカップリング反応の開拓者」玉尾皓平氏

春の褒章2011-化学

秋の褒章2011-化学

【速報】2011年ノーベル化学賞は「準結晶の発見」に!

 

うーむ。10個は厳しいかもしれません。続きは後編に!

 

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院准教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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