[スポンサーリンク]

ケムステニュース

モンサント、住友化学 雑草防除で協力強化

[スポンサーリンク]

住友化学は、米国のモンサント社との間で、2010年に構築された米国における農作物保護(雑草防除)分野の戦略的協力関係を強化することに合意し、11月11日(日本時間)契約を締結した。

モンサント社は、除草剤「ラウンドアップ」と同剤への耐性を付与した遺伝子組換え種子「ラウンドアップ・レディ」を組合わせた雑草防除体系を推奨している。一方、住友化学はラウンドアップの有効成分であるグリホサートに抵抗性をもつ雑草に有効な除草剤フルミオキサジンを開発し販売しているが、2010年以降、同社の米国の子会社であるベーラントU.S.A社の除草剤製品群がモンサント社の除草体系に組み込まれ、難防除雑草の抑制に大きな成果を上げている。
今回の合意によって、モンサント社の雑草防除体系に組み込まれるベーラントU.S.A社の製品群の範囲が拡大されることになる。住友化学では、今回の関係強化により「農家が抱えるさまざまな雑草問題の解決に貢献し、米国における農薬事業を一層拡大させていく」予定だ(引用:農業共同組合新聞 2014年11月11日)。

 

1ヶ月ほど前のニュースですが紹介します。住友化学は農業事業にかなり力をいれているそうです。

ラウンドアップの主成分であるグリホサートイソプロピルアミン塩は、植物が持っている特定の栄養(芳香族アミノ酸)を作るのに必要なEPSPS(5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素)という酵素を阻害します。これによって植物がアミノ酸を作れなくなり、枯れるという仕組みです。このEPSPS酵素は植物や微生物だけが持っているものなので、もともと酵素を持っていない人間や動物に対してグリホサートは作用しません。

話はそれますが、住友化学の研究開発論文は20年ほど発行されていて、同社の製品開発に関して非常に詳しく記載されています。最近のものはPDFファイルで読めるのでオススメです。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4416614993″ locale=”JP” title=”図解でよくわかる農薬のきほん: 農薬の選び方・使い方から、安全性、種類、流通まで (すぐわかるすごくわかる!)”]

外部リンク

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 女優・吉岡里帆さんが、化学大好きキャラ「DIC岡里帆(ディーアイ…
  2. セントラル硝子、工程ノウハウも発明報奨制度対象に
  3. 「イスラム国(ISIS)」と同名の製薬会社→社名変更へ
  4. 洗剤を入れたアルミ缶が電車内で爆発
  5. 日本化学会と日本化学工業協会に新会長就任
  6. 米化学大手デュポン、EPAと和解か=新生児への汚染めぐり
  7. 「花粉のつきにくいスーツ」登場
  8. 炭素ボールに穴、水素入れ閉じ込め 「分子手術」成功

注目情報

ピックアップ記事

  1. ゴム状硫黄は何色?
  2. トリプトファン選択的なタンパク質修飾反応の開発
  3. サイエンスアゴラ参加辞退のお知らせ
  4. 【ジーシー】新たな治療価値を創造するテクノロジー -BioUnion-
  5. 高分子鎖の「伸長」と「結晶化」が進行する度合いを蛍光イメージングで同時並列的に追跡する手法を開発
  6. 窒素を挿入してペリレンビスイミドを曲げる〜曲面π共役分子の新設計指針の確立を目指して〜
  7. ナノチューブブラシ!?
  8. 化学合成で「クモの糸」を作り出す
  9. 湿度によって色が変わる分子性多孔質結晶を発見
  10. 伯東、高機能高分子材料「デンドリマー」、製造期間10分の1に

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2014年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

タリンにいってきました BOS2026 前編

みなさんこんにちは。ケムステ代表です。久々にまともに記事を書きます。さて、表題の通り、6月後…

第6回鈴木章賞授賞式&第10回ICReDD国際シンポジウム開催のお知らせ

計算科学、情報科学、実験科学の3分野融合による新たな化学反応開発に興味のある方はぜひご参加ください!…

条件の「前後」も実験条件である【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

そのpH、“本当にその場所”の値ですか?ニードル式pHセンサーを使ってみた!

突然ですが、「培養の再現性がなんか悪い」「同じ条件のはずなのに結果がズレる」といった経験はあ…

「骨格編集」×「ナノカーボン合成」〜ナノカーボン合成の新戦略を実証〜

第719回のスポットライトリサーチは、名古屋大学大学院工学研究科(忍久保研究室)博士後期課程2年の平…

【書評】立体化学 はじめの一歩

立体化学は,分子の三次元構造を理解するための重要な分野であり,有機化学や…

水のシミュレーション入門 — 水分子を計算機の中でどう”描く”か —

身近なのに、計算機にとって手強い"水"。本記事では、点電荷モデルから機械学習まで、その"描き方"の進…

◆◇◆◇ 第36回フォーラム・イン・ドージン開催のご案内 ◆◇◆◇

同仁化学研究所が熊本から世界へ情報発信するフォーラム・イン・ドージンの開催ご案内です。今年は『な…

『力』による円偏光発光のon/off制御を単一分子レベルで実現

第718回のスポットライトリサーチは、東京科学大学 物質理工学院(相良研究室)博士後期課程2年の野中…

数日かかっていた反応機構解析を、わずか数分に!

機械学習ポテンシャルが変える計算化学の現在近年、DFT計算による反応機構解析は広く行われるよ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP