[スポンサーリンク]

海外化学者インタビュー

第三回 ナノレベルのものづくり研究 – James Tour教授

[スポンサーリンク]

第三回はライス大学のJames Tour教授です。

Tour教授は分子エレクトロニクス、ナノチューブ、ナノカーなどに関する研究を行っています。

 

Q. あなたが化学者になった理由は?

有機化学が大好きだったから。大学の中では最高のクラスだったよ。

 

Q. もし化学者でなかったら、何になりたいですか?またその理由は?

外科医だね。人々の助けになることが好きだし、細々した仕事が楽しいのさ。

Surgeon

 

Q.概して化学者はどのように世界に貢献する事ができますか?

市民と社会が興味をもつような会議と識者たらしめる、「市民のための科学者」たれ。

 

Q.あなたがもし歴史上の人物と夕食を共にすることができたら誰と?またその理由は?

イエス・キリストだね。なぜなら彼は肉体を得た神であり、私の人生をなげうっても良いほど愛すべき人なのだから。

 

Q. あなたが最後に研究室で実験を行ったのはいつですか?また、その内容は?

思い返してみると、助教授として発表した最初の論文のなかの、1989年のカルボニル化合物のメチレン化が最後だね。

 

Q.もしあなたが砂漠の島に取り残されたら、どんな本や音楽が必要ですか?1つだけ答えてください。

聖書と、Charles Spurgeon(19世紀の聖職者による)による説教の録音CD全部、それと書物だね。

 

原文:Reactions – James Tour
※このインタビューは2007年3月9日に公開されたものです

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 第43回―「均質ナノ粒子の合成と生命医学・触媒への応用」Taeg…
  2. 第47回「目指すは究極の“物質使い”」前田和彦 准教授
  3. 第44回―「N-ヘテロ環状カルベン錯体を用いる均一系触媒開発」S…
  4. 第85回―「オープン・サイエンス潮流の推進」Cameron Ne…
  5. 第49回―「超分子の電気化学的挙動を研究する」Angel Kai…
  6. 【第二回】シード/リード化合物の合成
  7. 第25回「ペプチドを化学ツールとして細胞を操りたい」 二木史朗 …
  8. 第157回―「メカノケミカル合成の方法論開発」Tomislav …

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 有機反応を俯瞰する ーリンの化学 その 2 (光延型置換反応)
  2. 新たな特殊ペプチド合成を切り拓く「コドンボックスの人工分割」
  3. ベンジル酸転位 Benzilic Acid Rearrangement
  4. 【Spiber】新卒・中途採用情報
  5. 第171回―「超分子・機能性ナノ粒子で実現するセラノスティクス」Ken Cham-Fai Leung准教授
  6. メディビック、抗がん剤「グルフォスファミド」の第II相試験を開始
  7. ナノチューブを引き裂け! ~物理的な意味で~
  8. 周期表の歴史を振り返る【周期表生誕 150 周年特別企画】
  9. 分⼦のわずかな⾮対称性の偏りが増幅される現象を発⾒
  10. 金大発『新薬』世界デビュー

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2010年8月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

最新記事

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

光と水で還元的環化反応をリノベーション

第609回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院薬学研究院(精密合成化学研究室)の中村顕斗 …

ブーゲ-ランベルト-ベールの法則(Bouguer-Lambert-Beer’s law)

概要分子が溶けた溶液に光を通したとき,そこから出てくる光の強さは,入る前の強さと比べて小さくなる…

活性酸素種はどれでしょう? 〜三重項酸素と一重項酸素、そのほか〜

第109回薬剤師国家試験 (2024年実施) にて、以下のような問題が出題されま…

産総研がすごい!〜修士卒研究職の新育成制度を開始〜

2023年より全研究領域で修士卒研究職の採用を開始した産業技術総合研究所(以下 産総研)ですが、20…

有機合成化学協会誌2024年4月号:ミロガバリン・クロロププケアナニン・メロテルペノイド・サリチル酸誘導体・光励起ホウ素アート錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年4月号がオンライン公開されています。…

日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました

3月28日から31日にかけて開催された,日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました.筆者自…

キシリトールのはなし

Tshozoです。 35年くらい前、ある食品メーカが「虫歯になりにくい糖分」を使ったお菓子を…

2つの結合回転を熱と光によって操る、ベンズアミド構造の新たな性質を発見

 第 608回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院 生命科学院 生命科学専攻 生命医…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP