[スポンサーリンク]

odos 有機反応データベース

ロゼムンド・リンドセー ポルフィリン合成 Rothemund-Lindsey Porphyrin Synthesis

[スポンサーリンク]

概要

アルデヒドとピロールの縮合法、引き続く酸化によってmeso置換ポルフィリンを合成する手法。室温程度の温和な条件で縮合が行える。高希釈条件が必要。

ジピロロメタンを合成しておき、別種のアルデヒドを縮合させることでC2対称ポルフィリンを合成することも可能。

基本文献

  •  Rothemund, P. J. Am. Chem. Soc. 193557, 2010. doi:10.1021/ja01313a510
  •  Rothemund, P. J. Am. Chem. Soc. 193658, 625. doi:10.1021/ja01295a027
  •  Adler, A.D.; Longo, F. R.; Shergalis, W. J. Am. Chem. Soc. 1964, 86, 3145. DOI: 10.1021/ja01069a035
  •  Adler, A. D.; Longo, F. R.; Finarelli, J. D.; Goldmacher, J.; Assour, J.; Korsakoff, L. J. Org. Chem. 1967, 32, 476. doi:10.1021/jo01288a053
  •  Lindsey, J. S.; Hsu, I. C.; Schreiman, I. C. Tetrahedron Lett.1986, 27, 4969. doi:10.1016/S0040-4039(00)85109-6
  •  Lindsey, J. S.; Schreiman, I. C.; Hsu, H. C.; Kearney, P. C. J. Org. Chem. 1987, 52, 827. DOI: 10.1021/jo00381a022
  •  Laha, J. K.; Dhanalekshmi, S.; Taniguchi, M.; Ambroise, A.; Lindsey, J. S. Org. Proc. Res. Dev. 2003, 7, 799. DOI: 10.1021/op034083q

反応機構

ピロールオリゴマーの副生などの理由から、一般にポルフィリン合成の収率を高くすることは難しい。

関連書籍

[amazonjs asin=”4759814159″ locale=”JP” title=”機能性色素の科学: 色素の基本から合成・反応,実際の応用まで (DOJIN ACADEMIC SERIES)”]

関連リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル保護基 Troc Pro…
  2. 不均一系接触水素化 Heterogeneous Hydrogen…
  3. 光延反応 Mitsunobu Reaction
  4. 2-(トリメチルシリル)エトキシカルボニル保護基 Teoc Pr…
  5. バートン ヨウ化ビニル合成 Barton Vinyl Iodid…
  6. フェルキン・アーン モデル Felkin-Anh Model
  7. マイゼンハイマー転位 Meisenheimer Rearrang…
  8. 触媒的C-H酸化反応 Catalytic C-H Oxidati…

注目情報

ピックアップ記事

  1. パターノ・ビューチ反応 Paterno-Buchi Reaction
  2. ポンコツ博士の海外奮闘録 〜ポスドク失職・海外オファー編〜
  3. 核酸塩基は4つだけではない
  4. アイルランドに行ってきた②
  5. 未来の化学者たちに夢を
  6. 2005年3月分の気になる化学関連ニュース投票結果
  7. DeuNet (重水素化ネットワーク)
  8. 渡辺芳人 Yoshihito Watanabe
  9. 「天然物ケミカルバイオロジー分子標的と活性制御シンポジウム」に参加してきました
  10. 【速報】2015年ノーベル化学賞は「DNA修復機構の解明」に!

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2014年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

三脚型トリプチセン超分子足場を用いて一重項分裂を促進する配置へとペンタセンクロモフォアを集合化させることに成功

第634回のスポットライトリサーチは、 東京科学大学 物質理工学院(福島研究室)博士課程後期3年の福…

2024年の化学企業グローバル・トップ50

グローバル・トップ50をケムステニュースで取り上げるのは定番になっておりましたが、今年は忙しくて発表…

早稲田大学各務記念材料技術研究所「材研オープンセミナー」

早稲田大学各務記念材料技術研究所(以下材研)では、12月13日(金)に材研オープンセミナーを実施しま…

カーボンナノベルトを結晶溶媒で一直線に整列! – 超分子2層カーボンナノチューブの新しいボトムアップ合成へ –

第633回のスポットライトリサーチは、名古屋大学理学研究科有機化学グループで行われた成果で、井本 大…

第67回「1分子レベルの酵素活性を網羅的に解析し,疾患と関わる異常を見つける」小松徹 准教授

第67回目の研究者インタビューです! 今回は第49回ケムステVシンポ「触媒との掛け算で拡張・多様化す…

四置換アルケンのエナンチオ選択的ヒドロホウ素化反応

四置換アルケンの位置選択的かつ立体選択的な触媒的ヒドロホウ素化が報告された。電子豊富なロジウム錯体と…

【12月開催】 【第二期 マツモトファインケミカル技術セミナー開催】 題目:有機金属化合物 オルガチックスのエステル化、エステル交換触媒としての利用

■セミナー概要当社ではチタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素等の有機金属化合物を“オルガチッ…

河村奈緒子 Naoko Komura

河村 奈緒子(こうむら なおこ, 19xx年xx月xx日-)は、日本の有機化学者である。専門は糖鎖合…

分極したBe–Be結合で広がるベリリウムの化学

Be–Be結合をもつ安定な錯体であるジベリロセンの配位子交換により、分極したBe–Be結合形成を初め…

小松 徹 Tohru Komatsu

小松 徹(こまつ とおる、19xx年xx月xx日-)は、日本の化学者である。東京大学大学院薬学系研究…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP