[スポンサーリンク]

ケムステニュース

染色なしで細胞を観察 阪大ベンチャーが新顕微鏡開発

[スポンサーリンク]

顕微鏡

細胞内のたんぱく質やDNAなどの分子の動きや構造を、生きたままの自然な姿でカラー画像化できる顕微鏡ができた。分子に影響を与える可能性がある化学物質による「染色」がいらず、医薬品と細胞との反応を、より正確に把握できるという。

開発したのは、大阪大発のベンチャー「ナノフォトン」(本社・大阪市北区)。新顕微鏡は、観察する対象にレーザーを当て、はね返ってきた光を検出する。この光には、分子の種類や構造の違いに応じて色が変化した微弱な光もわずかに混じっており、これをとらえて画像化する技術を確立した。(引用:朝日新聞

 

生体細胞の分子から発生するラマン散乱光を測定するそうですね。通常は化学物質を用いた染色を行わなければなりません。

今回は染色の例を1つあげましょう。

 

ヘマトキシリン染色

ヘマトキシリンヘマテインもっとも用いられている染色法です。ヘマトキシリン(Hematoxylin)という物質使います。しかし、ヘマトキシリンはそのままでは細胞を染色することができません。ヘマトキシリンを酸化することによってヘマテイン(Hematein)に変換し、それが金属と錯体を形成することによって染色します。

 

 

 

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4897069300″ locale=”JP” title=”顕微鏡の使い方ノート―はじめての観察からイメージングの応用まで (無敵のバイオテクニカルシリーズ)”][amazonjs asin=”4897064139″ locale=”JP” title=”初めてでもできる共焦点顕微鏡活用プロトコール―観察の基本からサンプル調製法、学会・論文発表のための画像処理まで (注目のバイオ実験シリーズ)”]
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 住友化学、硫安フリーのラクタム製法でものづくり大賞
  2. 神戸製鋼所が特殊合金粉末を開発 金属以外の多様な材料にも抗菌性付…
  3. 天然の日焼け止め?
  4. 科学論文を出版するエルゼビアとの購読契約を完全に打ち切ったとカリ…
  5. 牛糞からプラスチック原料 水素とベンゼン、北大が成功
  6. お茶の水女子大学と奈良女子大学がタッグを組む!
  7. CTCLS、製薬業界向けに医薬品の探索研究に特化した電子実験ノー…
  8. 誰かに話したくなる化学論文2連発

注目情報

ピックアップ記事

  1. 親子で楽しめる化学映像集 その2
  2. 堂々たる夢 世界に日本人を認めさせた化学者・高峰譲吉の生涯
  3. 第11回 野依フォーラム若手育成塾
  4. 化学研究者がAIを味方につける時代―専門性を武器にキャリアを広げる方法―
  5. 水 (water, dihydrogen monoxide)
  6. 溶液中での安定性と反応性を両立した金ナノ粒子触媒の開発
  7. 2022年ノーベル化学賞ケムステ予想当選者発表!
  8. 有機化学美術館へようこそ ~分子の世界の造形とドラマ
  9. Reaxys PhD Prize再開!& クラブシンポジウム2019参加者募集
  10. 化学オリンピック完全ガイド

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年9月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

注目情報

最新記事

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP