[スポンサーリンク]

odos 有機反応データベース

パターノ・ビューチ反応 Paterno-Buchi Reaction

[スポンサーリンク]

 

概要

アルケンおよびアルデヒド(ケトン)の混合物に紫外線照射すると、ひずんだ四員環エーテル(オキセタン)が得られる。

 

基本文献

  • Paterno, E. Gazz. Chim. Ital. 1909, 39, 237, 341.
  • Buchi, G.; Inman, C. G.; Lipinsky, E. S. J. Am. Chem. Soc. 1954, 76, 4327. doi:10.1021/ja01646a024
  • Trosten Bach, Synthesis 1998, 683. doi:10.1055/s-1998-2054
  • Porco, J. A., Jr.; Schreiber, S. L. Comprehensive Organic Synthesis 1991, 5, 151.

 

反応機構

まずカルボニル電子系の励起→系間交差によって励起3重項状態(T1)が生じる。ビラジカル中間体を経由、それが安定化されるものが優先して生成する。
on-eth10.gif

反応例

Avenaciolideの合成[1]:アルデヒドとフラン類の反応は位置および立体選択的に進行し、head-head結合・エキソ環化体を生じる。
on-eth5.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] Schreiber, S. L.; Hoveyda, A. H. J. Am. Chem. Soc. 1984106, 7200. DOI: 10.1021/ja00335a056

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

関連記事

  1. 山口マクロラクトン化 Yamaguchi Macrolacton…
  2. 市川アリルシアナート転位 Ichikawa Allylcyana…
  3. FAMSO
  4. 向山酸化 Mukaiyama Oxidation
  5. パーコウ反応 Perkow Reaction
  6. ボラン錯体 Borane Complex (BH3・L)
  7. ジンケ アルデヒド Zincke Aldehyde
  8. 硫酸エステルの合成 Synthesis of Organosul…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. アレノフィルを用いるアレーンオキシドとオキセピンの合成
  2. START your chemi-story あなたの化学を探す 研究職限定 キャリアマッチングLIVE
  3. ビタミンDで肺ガンの生存率が上がる?
  4. 【8/31まで!!】マテリアルズ・インフォマティクスの基礎から実践技術まで学ぶワンストップセミナー|期間限定アーカイブ配信
  5. MOF の実用化のはなし【京大発のスタートアップ Atomis を訪問して】
  6. 非専門家でもデザインはできる!「ノンデザイナーズ・デザインブック」
  7. 触媒表面の化学反応をナノレベルでマッピング
  8. 耐薬品性デジタルマノメーター:バキューブランド VACUU・VIEW
  9. ヨアヒム・ザウアー Joachim Sauer
  10. 電子実験ノートSignals Notebookを紹介します③

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年9月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

注目情報

最新記事

フローマイクロリアクターを活用した多置換アルケンの効率的な合成

第610回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院理学研究科(依光研究室)に在籍されていた江 迤源…

マリンス有機化学(上)-学び手の視点から-

概要親しみやすい会話形式を用いた現代的な教育スタイルで有機化学の重要概念を学べる標準教科書.…

【大正製薬】キャリア採用情報(正社員)

<求める人物像>・自ら考えて行動できる・高い専門性を身につけている・…

国内初のナノボディ®製剤オゾラリズマブ

ナノゾラ®皮下注30mgシリンジ(一般名:オゾラリズマブ(遺伝子組換え))は、A…

大正製薬ってどんな会社?

大正製薬は病気の予防から治療まで、皆さまの健康に寄り添う事業を展開しています。こ…

一致団結ケトンでアレン合成!1,3-エンインのヒドロアルキル化

ケトンと1,3-エンインのヒドロアルキル化反応が開発された。独自の配位子とパラジウム/ホウ素/アミン…

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

光と水で還元的環化反応をリノベーション

第609回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院薬学研究院(精密合成化学研究室)の中村顕斗 …

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP