[スポンサーリンク]

odos 有機反応データベース

ストライカー試薬 Stryker’s Reagent

 

概要

銅(I)ヒドリド(トリフェニルホスフィン)ヘキサマーは、通称Stryker試薬と呼ばれる。 熱的に安定なヒドリド源として、1,4-還元に用いられる。ヒドロシラン存在下や水素雰囲気下においては、使用量を触媒量に減ずることもできる。試薬は市販されている。

 

基本文献

 

反応機構

高い官能基選択性、立体選択性は有機銅アート試薬類似の特徴である。同様の反応機構(dCu-π*C=C錯形成を起点とする1,4-付加)により進行していると推測される。

 

反応例

内部アルキンはcis-アルケンへと還元される[1]
stryker_reagent_3.gif
Lipshutzらによって不斉反応の精力的な研究が展開されている。穏和な条件下、きわめて低触媒量で進行する触媒的不斉1,2-/1,4-還元反応が種々開発されている。ごく最近では低反応性のα,β-不飽和エステルの不斉還元も報告されている[2]
stryker_reagent_2.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] Daeuble, J. F.; McGettigan, C.; Stryker, J. M. Tetrahedron
Lett.
1990, 31, 2397. doi:10.1016/S0040-4039(00)97371-4
[2] Lipshutz, B. H.; Servesko, J. M.; Taft, B. R. J. Am. Chem.
Soc.
2004, 126, 8352. DOI: 10.1021/ja049135l

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

The following two tabs change content below.
Hiro

Hiro

Hiro

最新記事 by Hiro (全て見る)

関連記事

  1. クリンコヴィッチ反応 Kulinkovich Reaction
  2. コープ転位 Cope Rearrangement
  3. オレフィンメタセシス Olefin Metathesis
  4. N-カルバモイル化-脱アルキル化 N-carbamoylatio…
  5. フォン・ペックマン反応 von Pechmann Reactio…
  6. ガーナーアルデヒド Garner’s Aldehyd…
  7. ヴィドマン・ストーマー シンノリン合成 Widman-Stoer…
  8. ジイミド還元 Diimide Reduction

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. まっすぐなペプチドがつまらないなら「さあ輪になって踊ろ!」
  2. 光・電子機能性分子材料の自己組織化メカニズムと応用展開【終了】
  3. Micro Flow Reactor ~革新反応器の世界~ (入門編)
  4. ヘテロ環ビルディングブロックキャンペーン
  5. 花粉症 花粉飛散量、過去最悪? 妙案なく、つらい春
  6. 化学でもフェルミ推定
  7. 未来の科学コミュニティ
  8. えれめんトランプをやってみた
  9. STAP細胞問題から見えた市民と科学者の乖離ー後編
  10. ケミストリー通り

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

電気化学的HFIPエーテル形成を経る脱水素クロスカップリング反応

第151回のスポットライトリサーチは、東京農工大学農学府・千葉一裕研究室の今田泰史 (いまだ やすし…

「銅触媒を用いた不斉ヒドロアミノ化反応の開発」-MIT Buchwald研より

「ケムステ海外研究記」の第25回目は、マサチューセッツ工科大学 (MIT)博士課程で研究をされている…

2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル保護基 Troc Protecting Group

概要2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル(2,2,2-trichloroethoxycarb…

二重可変領域抗体 Dual Variable Domain Immunoglobulin

抗体医薬はリウマチやガンなどの難治性疾患治療に有効であり、現在までに活発に開発が進められてきた。…

サイエンスイングリッシュキャンプin東京工科大学

産業のグローバル化が進み、エンジニアにも国際的なセンスや語学力が求められているなか、東京工科大学(東…

特定の場所の遺伝子を活性化できる新しい分子の開発

ついにスポットライトリサーチも150回。第150回目は理化学研究所 博士研究員の谷口 純一 (たにぐ…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP