[スポンサーリンク]

archives

N,N-ジメチルアセトアミドジメチルアセタール : N,N-Dimethylacetamide Dimethyl Acetal

[スポンサーリンク]

D1652.gif

酸化グラファイト表面の有機修飾

Swagerらは有機化学修飾しにくい炭素材料・グラフェンに対する新たな機能化アプローチとして,ヒドロキシ基がグラファイト上に結合した酸化グラファイトの化学修飾法を報告しています。この方法では,酸化グラファイトにN,N-ジメチルアセトアミドジメチルアセタールを反応させ,ヒドロキシ基を1-(N,N-ジメチルアミノ)ビニルオキシ基とした後,クライゼン転位させることで炭素-炭素結合を生成させています。さらに塩基で加水分解してカルボキシル基にすることで,親水性を持たせることができます。この方法は,グラフェン表面への機能性付加方法として期待されています。

W. R. Collins, W. Lewandowski, E. Schmois, J. Walish, T. M. Swager, Angew. Chem. Int. Ed. 2011, 50, 8848

TCI

TCI

投稿者の記事一覧

有機試薬メーカーです。

関連記事

  1. ケムステVシンポ、CSJカレントレビューとコラボします
  2. 【8/25 20:00- 開催!】オンラインイベント「研究者と描…
  3. 【3月開催】第六回 マツモトファインケミカル技術セミナー 有機金…
  4. 亜鉛トリフラート触媒:Zinc Triflate
  5. ヒストン脱アセチル化酵素8(HDAC8)選択的阻害剤
  6. N,N,N’,N’-テトラメチルエチレン…
  7. ≪Excel演習で学ぶ≫化学プロセスにおける研究開発時のコスト試…
  8. 「mihub」を活用したマテリアルズインフォマティクスの実践 -…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 有機合成化学協会誌2024年8月号:連続フロー合成・AI創薬・環状有機ケイ素化合物・カルボン酸α位修飾・触媒的還元的アミノ化
  2. 第23回 医療、工業、軍事、広がるスマートマテリアル活躍の場ーPavel Anzenbacher教授
  3. 2015年ケムステ人気記事ランキング
  4. 二重可変領域抗体 Dual Variable Domain Immunoglobulin
  5. ダウとデュポンの統合に関する小話
  6. 【25卒 化学業界企業合同説明会 8/29(火)・30(水)・9/5(火)・6(水) Zoomウェビナー開催!】化学系学生のための就活
  7. 第49回「キラルブレンステッド酸に魅せられて」秋山隆彦教授
  8. シクロカサオドリン:鳥取の新しい名物が有機合成された?
  9. ガラス工房にお邪魔してみたー匠の技から試験管制作体験までー
  10. 酵素の動作原理を手本として細孔形状が自在に変形する多孔質結晶の開発

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2012年2月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829  

注目情報

最新記事

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP