[スポンサーリンク]

odos 有機反応データベース

プリリツェフ エポキシ化 Prilezhaev Epoxidation

[スポンサーリンク]

 

概要

過酸を用いてオレフィンをエポキシドに変換する反応。中でもm-クロロ過安息香酸(mCPBA)は、固体であること、および比較的爆発性に乏しいことを理由に、実験室レベルで多用される。ジメチルジオキシランなども同様の目的に用いることができる。

基本的に電子豊富なオレフィンほど反応性は高い。
mCPBA_4.gif近傍に無保護のヒドロキシル基が存在すると、水素結合関与によってジアステレオ選択的にエポキシ化が起こる(Henbest則)。保護されたヒドロキシル基の場合には逆の立体選択性でエポキシ化が進行する。

prilezhaev_3.gif

基本文献

 

反応機構

協奏的機構で進行する。オレフィン由来の立体は保持される。オレフィン上の電子供与性置換基は反応を促進する。
en-eth1-2.gif

反応例

 

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

関連記事

  1. ピーターソンオレフィン化 Peterson Olefinatio…
  2. メリフィールド ペプチド固相合成法 Merrifield Sol…
  3. フィッツィンガー キノリン合成 Pfitzinger Quino…
  4. [6π]光環化 [6π]Photocyclization
  5. シュタウディンガー ケテン環化付加 Staudinger Ket…
  6. 山口マクロラクトン化 Yamaguchi Macrolacton…
  7. 永田試薬 Nagata Reagent
  8. ミカエリス・アルブゾフ反応 Michaelis-Arbuzov …

注目情報

ピックアップ記事

  1. 宇宙に輝く「鄒承魯星」、中国の生物化学の先駆者が小惑星の名前に
  2. アルキン来ぬと目にはさやかに見えねども
  3. トップ・ドラッグ―その合成ルートをさぐる
  4. 米化学大手デュポン、EPAと和解か=新生児への汚染めぐり
  5. 調光機能付きコンタクトレンズが登場!光に合わせてレンズの色が変化し、目に入る光の量を自動で調節
  6. 【11月開催】第十三回 マツモトファインケミカル技術セミナー   二酸化炭素を原料とした有機化学物質の合成における有機金属化合物触媒の利用
  7. ワンチップ顕微鏡AminoMEを買ってみました
  8. ノーベル化学賞 Nobel Prize in Chemistry
  9. ロゼムンド・リンドセー ポルフィリン合成 Rothemund-Lindsey Porphyrin Synthesis
  10. 第64回―「ホウ素を含むポルフィリン・コロール錯体の研究」Penny Brothers教授

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年6月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

注目情報

最新記事

亜鉛–ヒドリド種を持つ金属–有機構造体による高温での二酸化炭素回収

亜鉛–ヒドリド部位を持つ金属–有機構造体 (metal–organic frameworks; MO…

求人は増えているのになぜ?「転職先が決まらない人」に共通する行動パターンとは?

転職市場が活発に動いている中でも、なかなか転職先が決まらない人がいるのはなぜでしょう…

三脚型トリプチセン超分子足場を用いて一重項分裂を促進する配置へとペンタセンクロモフォアを集合化させることに成功

第634回のスポットライトリサーチは、 東京科学大学 物質理工学院(福島研究室)博士課程後期3年の福…

2024年の化学企業グローバル・トップ50

グローバル・トップ50をケムステニュースで取り上げるのは定番になっておりましたが、今年は忙しくて発表…

早稲田大学各務記念材料技術研究所「材研オープンセミナー」

早稲田大学各務記念材料技術研究所(以下材研)では、12月13日(金)に材研オープンセミナーを実施しま…

カーボンナノベルトを結晶溶媒で一直線に整列! – 超分子2層カーボンナノチューブの新しいボトムアップ合成へ –

第633回のスポットライトリサーチは、名古屋大学理学研究科有機化学グループで行われた成果で、井本 大…

第67回「1分子レベルの酵素活性を網羅的に解析し,疾患と関わる異常を見つける」小松徹 准教授

第67回目の研究者インタビューです! 今回は第49回ケムステVシンポ「触媒との掛け算で拡張・多様化す…

四置換アルケンのエナンチオ選択的ヒドロホウ素化反応

四置換アルケンの位置選択的かつ立体選択的な触媒的ヒドロホウ素化が報告された。電子豊富なロジウム錯体と…

【12月開催】 【第二期 マツモトファインケミカル技術セミナー開催】 題目:有機金属化合物 オルガチックスのエステル化、エステル交換触媒としての利用

■セミナー概要当社ではチタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素等の有機金属化合物を“オルガチッ…

河村奈緒子 Naoko Komura

河村 奈緒子(こうむら なおこ, 19xx年xx月xx日-)は、日本の有機化学者である。専門は糖鎖合…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP