[スポンサーリンク]

一般的な話題

CV書いてみた:ポスドク編

[スポンサーリンク]

“CV”ってご存知でしょうか。知ってる方には当たり前ですが、履歴書のことです。

海外でポスドクや就職する場合に必ず必要になるのですが、決まったフォーマットが無く日本人にとって若干とっかかにりにくい書類です。その一方で一定の作法のようなものがあり、これに則っていないと欧米人にとって読みづらいCVになってしまいます。

私はこれまでCVを何度か書いたことがありますが、今回初めて欧米人の友人や教授に意見を貰って色々参考になったのでまとめてみました。

CVの中身(ポスドク編)

まずCVに書く内容ですが、私は以下の順番で書きました。

名前、年齢、連絡先 (個人情報)

Education

Professional Training and Employment (博士号取得以降の略歴でポスドクも含む)

Awards/Scholarships

Publications (peer review)

Patents

Teaching experiences

 Scientific meetings

 Service

重視する点は人によって違うので、書けることは何でも書きつつ欲しい情報がすぐ見つかる様にすることが重要です。そのためにこれら見出しは太字の12Pt.でその他は11pt.に しました。各項目内も番号を振って箇条書きにし、番号だけ太字にしておくと見やすくなります。

 

略歴の書き方

略歴や業績等は年数が新しいものから書くので学歴は博士→修士→学部の順番に上から書きます。個人情報で重要なのは名前と連絡先、名前は目立つように14pt.くらいで、連絡先は念のため大学のアドレスとgmailの両方書いておきました。GPAは色々な計算法がありますが一般的に優(>80点)以上=4、良(>70点)=3、可(>60点)=2で計算した場合、3.5以上で平均以上です。ただし悪ければ書かなくてもOKです。学振は受賞歴(Fellowship)としてカウントし、その他の受賞歴も貰った額や採用(受賞)率(学年上位5%等)を書いておけば、その賞を知らない相手にとって判断材料になります。採用(受賞)率が分からなければ、賞の主催団体に聞いてみると教えてくれることもあるので聞いてみましょう。

 

研究業績の書き方

論文リストには出版されたもの以外(Just accepted, In review, In preparation)も書いておきましょう。

日本人の感覚だとIn reviewやIn preparationを書くのは気が引けますが、ヨーロッパ人の教授によれば「それを評価する人もいるし、評価しない人も読み飛ばすのでネガティブな評価にはならない」とのことでした。またメディアで紹介されたり表紙になった論文があれば、その論文の最後に “highlighted by **”(**にハイパーリンクで紹介されているページ)と書いてアピールしましょう。

教育経験は”Teaching assistant” “Supervision of studentsのように分けて書くと見やすいです。学生の指導は、自分の論文に共著者として入っている人数を卒論・修論と分けて書きました。TAの場合は学年、授業のタイプ、期間と大学名を”Organic chemistry A (BSc-level), Fall 2013-2014 and 2015 (Lead assistant),大学名”のように書きます。

最後のServiceは論文査読などで、査読したジャーナルごとに箇条書きにして回数を書いておきます。また、中高生向けのイベントやオープンキャンパスでの研究室紹介のアシスタントももServiceに含まれるのでやっていれば書いておきます。研究業績に比べてあまり重要でないように思われるかもしれませんが、有名教授ともなれば大量のCVを受け取るので、似たような業績の候補の中で社会貢献をしているというのは結構プラスの評価になったりします。

いかがでしょうか、ちなみに”CV” “academic”とGoogle imageで検索すると沢山のCVがヒットするのでそちらも参考にしてください。(*フォーマットが指定されている場合もあるのでその場合はそれに従ってください。)

関連書籍

[amazonjs asin=”4757418566″ locale=”JP” title=”理系大学院留学―アメリカで実現する研究者への道 (留学応援シリーズ)”][amazonjs asin=”4320056205″ locale=”JP” title=”切磋琢磨するアメリカの科学者たち―米国アカデミアと競争的資金の申請・審査の全貌”][amazonjs asin=”4492223428″ locale=”JP” title=”宇宙を目指して海を渡る MITで得た学び、NASA転職を決めた理由”]

 

Ohno

投稿者の記事一覧

博士(理学)。ナノ材料に関心があります。

関連記事

  1. 企業における研究開発の多様な目的
  2. Ti触媒、結合切って繋げて二刀流!!アルコールの脱ラセミ化反応
  3. 150度以上の高温で使える半導体プラスチック
  4. アルドール・スイッチ Aldol-Switch
  5. (−)-Salinosporamide Aの全合成
  6. MEDCHEM NEWS 33-1 号 「創薬への貢献」
  7. 原油生産の切り札!? 国内原油生産の今昔物語
  8. 分子振動と協奏する超高速励起子分裂現象の解明

注目情報

ピックアップ記事

  1. 高分子と低分子の間にある壁 1:分子量分布
  2. クラプコ脱炭酸 Krapcho Decarboxylation
  3. ロッセン転位 Lossen Rearrangement
  4. クネーフェナーゲル ピリジン合成 Knoevenagel Pyridine Synthesis
  5. 第43回ケムステVシンポ「光化学最前線2024」を開催します!
  6. 高効率な可視-紫外フォトン・アップコンバージョン材料の開発 ~太陽光や室内LED光から紫外光の発生~
  7. 独メルク、米シグマアルドリッチを買収
  8. Wileyより2つのキャンペーン!ジャーナル無料進呈と書籍10%引き
  9. HTTPS化とサーバー移転
  10. ティシチェンコ反応 Tishchenko Reaction

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2016年2月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
29  

注目情報

最新記事

伊與木 健太 Kenta IYOKI

伊與木健太(いよき けんた,)は、日本の化学者。東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授。第59回ケ…

井野川 人姿 Hitoshi INOKAWA

井野川 人姿(いのかわひとし)は、日本の化学者。崇城大学工学部ナノサイエンス学科准教授。第59回ケム…

開発者に聞く!試薬の使い方セミナー2026 主催: 同仁化学研究所

この度、同仁化学研究所主催のオンラインセミナー(参加無料)を開催いたします。注目されるライフ…

町田 慎悟 Shingo MACHIDA

町田 慎悟(まちだ しんご, 1990年 06月 )は、日本の化学者。2026年1月現在、ファインセ…

ガリウムGa(I)/Ga(III)レドックス反応を経る化学変換 ―13族典型元素を基盤とする新規触媒設計への道を拓く―

第690回のスポットライトリサーチは、大阪大学大学院工学研究科(鳶巣研究室)博士後期課程2年の向井虹…

持てるキャリアを生かせるUターン転職を その難題をクリアしたLHHのマッチング力

両親が暮らす故郷に戻り、家族一緒に暮らしたい――そんなUターンの希望を持つ方にとって大きな懸念となる…

ケムステイブニングミキサー2026に参加しよう!

化学の研究者が1年に一度、一斉に集まる日本化学会春季年会。第106回となる今年は、3月17日(火…

理化学研究所・横浜市立大学の一般公開に参加してみた

bergです。去る2025年11月15日(土)、横浜市鶴見区にある、理化学研究所横浜キャンパスの一般…

【ジーシー】新卒採用情報(2027卒)

弊社の社是「施無畏」は、「相手の身になって行動する」といった意味があります。これを具現化することで存…

求人わずかな専門職へのキャリアチェンジ 30代の女性研究員のキャリアビジョンを実現

専門性が高いため、人材の流動性が低く、転職が難しい職種があります。特に多様な素材を扱うケミカル業界で…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP