[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

どっちをつかう?:cooperateとcollaborate

[スポンサーリンク]

cooperate」と「collaborate」は意味が似ており、双方とも「共同する」、「協同する」、「協力する」のいずれにも訳されうる可能性があります。

しかし重要な意味上の違いもあり、通常はそのまま置き換えることはできません。

「cooperate」が持つ語意は「collaborate」の持つ語意に包含されていますが、「collaborate」の語意の一部を形成するにすぎません

「cooperate」が単に「力を合わせる」という意味を表すのに対し、「collaborate」はその「力を合わせる」こと自体のみならず、むしろ協力の目標に主眼を置き「協力によってある結果を生み出そうとする」という意味を表します。

以下に動詞「cooperate」と「collaborate」、およびその名詞形「cooperation」と「collaboration* 」の正しい使用例を挙げます。

(1) Thomas and Yamada have collaborated on several research projects.
(2) We are presently collaborating on three papers.
(3) Their collaboration produced important results.
(4) The patient did not cooperate with her physical therapist.
(5) Your cooperation in dealing with this problem is requested.
(6) The referee did not cooperate with the editor.

* 名詞形「cooperation」と「collaboration」の違いも、上述した動詞形における違いと同様です。

出典元:エナゴ学術英語アカデミー

化学論文での「cooperateとcollaborate」の利用例

cooperate

  1. Moreover, LSD1 is part of the coREST complex and it cooperates with HDACs and chromatin readers within the complex to participate in a multistep process allowing the transi- tion from an active to a repressed state. DOI: 10.1038/nrd4154
  2. According to the definition by P erez-Temprano, Caseras and Espinet the term bimetallic catalysis describes a situation in which two transition metals cooperate in a synthetic process and their actions are connected by a transmetallation step. DOI: 10.1039/c2sc20312j
  3. The product has a Fe3N2 core, implying that three iron atoms cooperate to break the N-N triple bond through a six-electron reduction. DOI: 10.1126/science.1211906

collaborate

  1. Global epigenetic alterations, including changes in histone acetylation and methylation, can lead to the silencing of key tumor suppressor genes and collaborate with genetic muta- tions to promote tumorigenesis DOI: 10.1021/bi700664y
  2. Currently, we – in collaboration with surface physicists – test these monomers in on-surface polymerization reactions to identify suitable conditions (temperature, type of surface, coverage, etc.). DOI: 10.1055/s-0032-1317959
  3. Furthermore, this reaction produced large quantities of 121 (performance is maintained on gram-scale), which allowed the examination of the biosynthesis of the cyclomarazine natural products (e.g. 122) in collaboration with the Moore group. DOI: 10.1039/c0cs00182a
  4. Ultimately, a collaboration was established with Astex Therapeutics who had successfully crystallized apo-BACE-1 in a crystal form that allowed for fragment soaking. DOI: 10.1021/jm070829p

 

%e8%8b%b1%e6%96%87%e6%a0%a1%e6%ad%a3%e3%82%a8%e3%83%8a%e3%82%b4

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. リチウムイオン電池のはなし~1~
  2. 有機EL素子の開発と照明への応用
  3. 「mihub」を活用したマテリアルズインフォマティクスの実践 -…
  4. 有機合成化学協会誌2024年2月号:タンデムボラFriedel-…
  5. 二核錯体による窒素固定~世界初の触媒作用実現~
  6. 化学の資格もってますか?
  7. DNAが絡まないためのループ
  8. MIを組織内で90日以内に浸透させる3ステップ

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 不斉をあざ(Aza)やかに(Ni)制御!Aza-Heck環化/還元的カップリング
  2. 第2回エクソソーム学術セミナー 主催:同仁化学研究所
  3. はしか流行?
  4. コランニュレン corannulene
  5. 天然物の生合成に関わる様々な酵素
  6. サイエンスアゴラの魅力を聞くー「日本蛋白質構造データバンク」工藤先生
  7. 有機合成化学協会誌2024年4月号:ミロガバリン・クロロププケアナニン・メロテルペノイド・サリチル酸誘導体・光励起ホウ素アート錯体
  8. ノーベル賞・田中さん愛大で講義
  9. 「坂田薫の『SCIENCE NEWS』」に出演します!
  10. 2つのグリニャールからスルホンジイミンを作る

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2017年5月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

電子のスピンに基づく新しい「異性体」を提唱―スピン状態を色で見分けられる分子を創製―

第614回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院工学研究科(松田研究室)の清水大貴 助教にお願い…

Wei-Yu Lin教授の講演を聴講してみた

bergです。この度は2024年5月13日(月)に東京大学 本郷キャンパス(薬学部)にて開催されたW…

【26卒】太陽HD研究開発 1day仕事体験

太陽HDでの研究開発職を体感してみませんか?私たちの研究活動についてより近くで体験していただく場…

カルベン転移反応 ~フラスコ内での反応を生体内へ~

有機化学を履修したことのある方は、ほとんど全員と言っても過言でもないほどカルベンについて教科書で習っ…

ナノ学会 第22回大会 付設展示会ケムステキャンペーン

ナノ学会の第22回大会が東北大学青葉山新キャンパスにて開催されます。協賛団体であるACS(ア…

【酵素模倣】酸素ガスを用いた MOF 内での高スピン鉄(IV)オキソの発生

Long らは酸素分子を酸化剤に用いて酵素を模倣した反応活性種を金属-有機構造体中に発生させ、C-H…

【書評】奇跡の薬 16 の物語 ペニシリンからリアップ、バイアグラ、新型コロナワクチンまで

ペニシリンはたまたま混入したアオカビから発見された──だけではない.薬の…

MEDCHEM NEWS 33-2 号「2022年度医薬化学部会賞」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

マテリアルズ・インフォマティクスにおける分子生成の基礎と応用

開催日:2024/05/22 申込みはこちら■開催概要「分子生成」という技術は様々な問題…

AlphaFold3の登場!!再びブレイクスルーとなりうるのか~実際にβ版を使用してみた~

2021年にタンパク質の立体構造予測ツールであるAlphaFold2 (AF2) が登場し、様々な分…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP