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化学者のつぶやき

Chemistry Reference Resolverをさらに便利に!

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論文探し、捗ってますか?

以前紹介しましたChemistry Reference Resolver、ケムステ読者の皆さんならば常時活用中と思われます。あれから年月を経て対応ジャーナルも増え、機能もたくさん追加され、いっそう使いやすくなっています。

中には知られざるテクニックもあるようで、より便利に使えるよう、公式ページに載っているHelp and Trickなどから抜粋してお届けします!

DOI番号で検索する

意外と知らない人が多いのでは?”DOI”コマンドを付けても付けなくてもOK。余談ですが、日本語変換ソフトに”どい”→”http://dx.doi.org/”を単語登録しておき、ブラウザURL窓でDOI番号コピペするやり方も高速化にお薦めです。

”oadoi”というコマンドを付けると、オープンアクセス版論文をDOI検索することが出来ます。こちらもhttp://dx.oadoi.org/(DOI番号)とURLにタイプするだけで、ブラウザから飛べます。

化学物質データを取得する

”sa”を付けて化合物名もしくはCAS番号で検索すると、Sigma-Aldrichの商品ページに飛んでくれます。

”msds”もしくは”sds”と付ければ、安全性データシート(MSDS)も探せます(※CAS番号限定)。

特許も検索対象になっている

米国特許データベースUSPTO(コマンドは”US”もしくは”uspat”)、欧州特許データベースEspacenet(コマンドは”patent”)から探すことが出来ます。

ブラウザプラグインで便利に使おう!

各種ブラウザ対応のプラグインを使うこと、毎度公式サイトを経由する必要がなくなります。Chrome、Firefox、Safariユーザの方は何も考えずに入れておくのが吉です。最近アップデートされて、さらに使いやすくなりました(画像はアップデート情報より転載)。

文字列選択→右クリックメニューから検索可能になったり・・・

URL窓で“ref”と打って検索すれば、一発で文献サイトへ飛ぶこともできるようになります。

ホットキーでデスクトップから一発検索!(Win)

公式ページより引用

AutoHotKeyプログラム公式配布の設定ファイルをインストールするだけで、citation number/DOI選択→Win+C で論文にすぐさま飛べるデスクトップ環境が出来上がります。

OSのホットキーをハックしている扱いですが、たったこれだけでブラウザを開き直したりフォーカスし直したりする面倒な手順がショートカットされます。その快適さといったらありません。

Wordで執筆中の論文だけど、参考文献を確認したいなぁ・・・→Win+C!

論文PDFの参考文献にハイパーリンクが貼られてないよ・・・→Win+C!

お、ネット記事が出てる!でもやっぱり論文にハイパーリンクがないよ・・・→Win+C!

普段からこんな感じになってしまい、もはや手放せない機能になりました。是非一度お試しを!

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cosine

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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