[スポンサーリンク]

化学地球儀

萩反射炉

[スポンサーリンク]

萩反射炉は山口県萩市にある反射炉跡。1856年に建造されたものとされ、国指定の史跡(史跡名勝記念物)。

 

 

マップ

その他の化学地球儀はこちらからどうぞ

マップ上部の白い四角の部分をクリックしても大きな化学地球儀が表示されます。

 

解説

 

1840年代のアヘン戦争、1853年のペリー来航などを受け軍事力強化の必要性を感じ取った萩(長州)藩は1855年に西洋学所という西洋の兵学や文化を研究する機関を設置します。1856年には様式の軍艦を建造するなど、洋式の大砲建造に必要な(鉄鋼)を生産する必要がありました。既に1851年に反射炉の操業に成功していた佐賀藩の技術をなんとか取り入れ、1856年から鉄製大砲の鋳造に取り組みました。

佐賀や韮山の反射炉の煙突部分は約16メートルであるのに対し、現存している萩反射炉の煙突部分は約10.5メートルとなっており、規模が7割程度にしかなりません。また、大砲の砲身に穴を空けるための機器を稼働させるのに必要な動力水車用の川の形跡がありません。現在確認できる記録としては1856年の一時期に反射炉が操業されたということのみであり、実際にこの現存する反射炉跡で操業されたのかどうかは定かでは無く、むしろ試作的に築造されたものではないかと考えられています。

韮山反射炉が実際に稼働した反射炉で現存する唯一の遺跡となっています。萩反射炉は試作炉かもしれませんが、幕末から近代への時代の流れを後世に伝える重要な遺跡であることに違いはありません。

 

 

2015年5月4日ユネスコの諮問機関であるICOMOSは韮山反射炉、萩反射炉を含む一連の産業革命遺産について世界遺産に登録することがふさわしいという勧告を通知しました。これから世界文化遺産に登録されることが期待されます。

 

 

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4812499372″ locale=”JP” title=”今すぐ行きたい! 産業遺産”] [amazonjs asin=”486311107X” locale=”JP” title=”吉田松陰と萩 写真紀行 (ノスタルジック・ジャパン)”] [amazonjs asin=”4484152142″ locale=”JP” title=”行ってはいけない世界遺産”]

 

関連リンク

 

Avatar photo

ペリプラノン

投稿者の記事一覧

有機合成化学が専門。主に天然物化学、ケミカルバイオロジーについて書いていきたいと思います。

関連記事

  1. ノーベル博物館
  2. たばこと塩の博物館
  3. ドミトリ・メンデレーエフの墓
  4. 春日大社
  5. アルゼンチン キプロス
  6. 合同資源上瀑工場
  7. やまと根岸通り
  8. 産総研 地質標本館

注目情報

ピックアップ記事

  1. ジョージ・フェール George Feher
  2. 有機合成化学協会誌2022年7月号:アニオン性相間移動触媒・触媒的分子内ヒドロ官能基化・酸化的クロスカップリング・エピジェネティクス複合体・新規リンコマイシン誘導体
  3. プロドラッグの話
  4. 第69回―「炭素蒸気に存在する化学種の研究」Harold Kroto教授
  5. FT-IR・ラマン ユーザーズフォーラム 2015
  6. 豚骨が高性能な有害金属吸着剤に
  7. 第3のエネルギー伝達手段(MTT)により化学プラントのデザインを革新する
  8. アセタール還元によるエーテル合成 Ether Synthesis by Reduction of Acetal
  9. 堀場氏、分析化学の”殿堂”入り
  10. ESI-MSの開発者、John B. Fenn氏 逝去

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2015年6月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

注目情報

最新記事

【新規事業のヒントをお探しの方へ】イノベーションを生み出すマイクロ波技術の基本と活用事例

新しい技術を活用したビジネスの創出や、既存事業の付加価値向上を検討されている方向けのセミナーです。…

わざと失敗する実験【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3.反応操作をしな…

CIPイノベーション共創プログラム「有機電解合成の今:最新技術動向と化学品製造への応用の可能性」

日本化学会第106春季年会(2026)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「有機電解合…

CIPイノベーション共創プログラム「世界を変えるバイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第106春季年会(2026)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「世界を変え…

年会特別企画「XAFSと化学:錯体, 触媒からリュウグウまで –放射光ことはじめ」

放射光施設を利用したX線吸収分光法(XAFS)は、物質の電子状態や局所構造を元素選択的に明らかにでき…

超公聴会 2026 で発表します!!【YouTube 配信】

超公聴会は、今年度博士号を取得する大学院生が公聴会の内容を持ち寄ってオンライン上で発表する会です。主…

日本化学会 第106春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part II (3/16 追記)

さて、Part Iに引き続きPart II!年会をさらに盛り上げる企画として、2011年より…

凍結乾燥の常識を覆す!マイクロ波導入による乾燥時間短縮と効率化

「凍結乾燥は時間がかかるもの」と諦めていませんか?医薬品や食品、新素材開発において、品質を維…

日本化学会 第106春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part I (3/16追記)

まだ寒い日が続いておりますが、あっという間に3月になりました。今年も日本化学会春季年会の季節です。…

アムホテリシンBのはなし 70年前に開発された奇跡の抗真菌薬

Tshozoです。以前から自身の体調不良を記事にしているのですが、昨今流行りのAIには産み出せな…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP