[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

八島栄次 Eiji Yashima

[スポンサーリンク]

 八島栄次 (やしま えいじ、1958年12月25日-)は、日本の超分子化学者である。名古屋大学大学院工学系研究科 教授。

経歴

1982 大阪大学基礎工学部合成化学科 卒業
1986 鹿児島大学工学部応用化学科 助手
1988 マサチューセッツ大学 博士研究員
1991 名古屋大学工学部応用化学科 助手(岡本佳男教授)

1995 名古屋大学工学部応用化学科 助教授
1998 名古屋大学工学部応用化学科 教授

戦略的創造研究推進事業さきがけ「動的らせん分子の創製と応用」研究者(~2001)、ERATO「八島超構造らせん高分子プロジェクト」研究総括(2002~2007)を兼任。

受賞歴

2000 Wiley高分子科学賞
2002 日本IBM科学賞
2005 モレキュラー・キラリティー・アワード
2007 Thomson Scientific Research Front Award 2007(岡本佳男名誉教授と共同受賞)
2008 高分子学会賞
2013 Chirality Medal
2014 日本化学会賞
2017 紫綬褒章

 

研究概要

らせん状超分子・高分子の合成・構造制御・機能開拓

yashima.jpg

これまでに合成されたらせん高分子、超分子(出典:八島研究室HP)

a)ポリフェニルアセチレン、b)ポシイソシアニド、c)相補的二重らせん、d)水溶性二重らせん、e)ヘリケート、f)三重らせんシリンダー

[1]らせん高分子の合成のための新概念

らせん高分子の構築に「動的」という概念をはじめて導入することにより、光学不活性な高分子に、光学活性体との非共有結合的な相互作用を介して、望みの向きのらせんを自由自在に誘起できることを見い出した。 その際、高分子主鎖にらせん構造特有の円二色性(CD)吸収が発現し、これをプローブとすることにより、低分子化合物のキラリティー識別が可能であることを明らかにした。

 

[2]らせん高分子のキラル分離剤としての応用

らせん高分子が、光学異性体に対して高い識別能を示し、キラル分離剤として実用的に有用であることを見いだしている。

 

コメント&その他

 

関連文献

  • Yashima, E.; Maeda, K.; Okamoto Y. Nature, 1999399, 449. DOI: 10.1038/20900
  • K. Miwa, Y. Furusho, and E. Yashima Nat. Chem. 20102, 444. DOI: 10.1038/nchem.649
  • K. Shimomura, T. Ikai, S. Kanoh, E. Yashima, and K. Maeda, Nature Chem. 20146, 429. DOI: doi:10.1038/nchem.1916

関連書籍

 

外部リンク

cosine

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 楊井 伸浩 Nobuhiro Yanai
  2. ジャック・ドゥボシェ Jacques Dubochet
  3. デイヴィッド・マクミラン David W. C. MacMill…
  4. ジェイ・キースリング Jay Keasling
  5. ジョアン・スタビー JoAnne Stubbe
  6. ジョアンナ・アイゼンバーグ Joanna Aizenberg
  7. ロバート・クラブトリー Robert H. Crabtree
  8. マーティン・ウィッテ Martin D. Witte

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. プラナーボラン - 有機エレクトロニクス界に期待の新化合物
  2. 化学系ブログのインパクトファクター
  3. のむ発毛薬で五輪アウトに
  4. 「人工金属酵素によるSystems Catalysisと細胞内触媒反応」University of Basel, T. R. Ward研より
  5. 不活性第一級C–H結合の触媒的官能基化反応
  6. ちょっと変わったイオン液体
  7. 世界の中心で成果を叫んだもの
  8. 第122回―「分子軌道反応論の教科書を綴る」Ian Fleming教授
  9. 「副会長辞任する」国際組織に伝える…早大・松本教授
  10. アビー・ドイル Abigail G. Doyle

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

注目情報

注目情報

最新記事

化学のためのPythonによるデータ解析・機械学習入門

hodaです。今回は筆者の勉強用に読んだ機械学習関連の書籍を紹介します。概要本書は、…

アカデミックから民間企業へ転職について考えてみる 第三回

カデミックから民間企業へ転職した場合、入社後にギャップを感じる人が少なからずいます。もちろん、どんな…

第142回―「『理想の有機合成』を目指した反応開発と合成研究」山口潤一郎 教授

第142回の化学者インタビューは日本から、皆さんご存じ、山口潤一郎教授の登場です。名古屋大学理学部化…

【書籍】ゼロからの最速理解 プラスチック材料化学

今月発売された『ゼロからの最速理解 プラスチック材料化学』(佐々木 健夫 著,コロナ社)という書籍を…

重水は甘い!?

同位体はある元素、すなわち同一の原子番号をもつ原子核において、中性子数の異なる核種のことをいいますね…

人物でよみとく化学

概要化学の歴史をつくった約50人を収録。高校・大学の化学の勉強に役立つ16テーマをあつかい、…

金属ナトリウム分散体(SD Super Fine ™)

概要金属ナトリウム分散体(SD Super Fine ™)は、金属ナトリウムの微粒…

アクセラレーションプログラム 「BRAVE 2021 Spring」 参加チームのエントリー受付中!(5/10〆切)

Beyond Next Ventures株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社⻑:伊藤毅、以下「…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP