[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

ブルース・エイムス Bruce N. Ames

[スポンサーリンク]

ブルース・ネイサン・エイムス(Bruce Nathan Ames、1928年12月16日(ニューヨーク, NY)-)は米国の生化学者である。カリフォルニア大学バークリー校 名誉教授、小児病院オークランド研究所(CHORI) 研究員(写真:EurekAlert! Science News)。

経歴

1950 コーネル大学 卒業
1953 カリフォルニア工科大学 博士号取得 (Herschel K. Mitchell教授)
1953-1954 米国国立衛生研究所 博士研究員(Bernard Horecker教授)
1953-1960 米国国立衛生研究所 研究員
1961 F.H.C. Crick and F. Jacob 研究所NSF上級研究員
1962-1967 米国国立衛生研究所 最近遺伝学部長
1968- カリフォルニア大学バークリー校 教授
2000- 小児病院オークランド研究所(CHORI) 研究員

受賞歴

1964 イーライリリー賞(ACS)
1966 アーサ-・フレミング賞
1976 レウィス・ローゼンティール賞
1976 生命科学研究FASEB/3M賞
1976 E.R.D.A.優秀賞
1977 環境変異学会賞
1977 カリフォルニア工科大学同窓会 特別賞
1978 シモン・シュビッツがん研究賞
1978 フェリックス・ワンケル研究賞
1979 ジョーン・スコット賞
1980 ボルトン・L・コルソン賞
1980 ニュー・ブルスウイック・レクチャーシップ賞
1981 ワーズワース賞
1983 ゼネラルモータースがん研究財団 チャールズ・S・モット賞
1983 ガードナー国際賞
1985 タイラー賞
1986 スペンサー賞
1989 ロジャー・ウィリアムス賞
1991 ゴールドメダル賞 (アメリカ化学協会)
1992 グレン財団賞 (アメリカ老人協会)
1993 レントゲン賞
1995 環境衛生 ラブレース賞
1995 フロンティア科学賞(香料化学協会)
1996 メッセルメダル
1996 Society of Toxicology Public Communications Award
1996 Achievement in Excellence Award, Ctr for Excellence in Educ.
1996 本田賞
1997 日本国際賞
1997 Kehoe Award, American College of Occup. and Environ. Med.
1998 Medal of the City of Paris
1998 アメリカ国家科学賞
2001 Linus Pauling Institute Prize for Health Research
2001 Lifetime Achievement Award (American Society for Microbiology)
2004 トーマス・ハント・モーガン賞
2008 American Society for Nutrition/CRN M.S. Rose Award
2008 George C. Marshall Founders Award
2010 Orthomolecular Medicine Hall of Fame
2012 SOT Lifetime Achievement Award
2013 トムソン・ロイター引用栄誉賞

研究業績

エイムス試験の考案

thomson_Ames_test.png

図はWikipedia(en)のものを改変

安価かつ簡便に物質の変異原性を評価するバイオアッセイ試験法を考案[2]。

最初から特定環境で生育できない変異細胞を用意しておき、そこに物質を振りかける。変異していた遺伝子が元に戻った場合、細胞は増殖できるようになる。コロニーの数を数えるとどれくらい変異原性が強いのかを目で確認できる。特殊な装置や高額な試薬を必要せず、非常に簡便に行える。

コメント&その他

550以上の論文を発表。

関連文献

  1. Autobiography: Ames, B. N. J. Biol. Chem. 2003, 273, 4369. doi: 10.1074/jbc.X200010200
  2. (a) Ames, B. N. Durston, W. E. Yamasaki, E., Lee, F. D. Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 1973, 70, 2281. (b) Maron, D. M., Ames, B. N. Mutat. Res. 1983, 113, 173. Doi: 10.1016/0165-1161(83)90010-9

関連動画

関連書籍

関連リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 岸 義人 Yoshito Kishi
  2. ヨアヒム・フランク Joachim Frank
  3. 北川 進 Susumu Kitagawa
  4. 河崎 悠也 Yuuya Kawasaki
  5. トーマス・トーレス Tomas Torres
  6. 神谷 信夫 Nobuo Kamiya
  7. 畠山琢次 Takuji Hatakeyama
  8. 南 安規 Yasunori Minami

注目情報

ピックアップ記事

  1. 経営戦略を成功に導く知財戦略【実践事例集】
  2. 世界医薬大手の05年売上高、欧州勢伸び米苦戦・武田14位
  3. 2007年度ノーベル化学賞を予想!(5)
  4. ウランガラス
  5. 副反応を起こしやすいアミノ酸を迅速かつクリーンに連結する
  6. 合格体験記:知的財産管理技能検定~berg編~
  7. アルキンの環化三量化反応 Cyclotrimerization of Alkynes
  8. 大幸薬品、「クレベリン」の航空輸送で注意喚起 搭載禁止物質や危険物に該当
  9. 酵素の真実!?
  10. スティーブン・ヴァン・スライク Steven Van Slyke

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2014年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

配座制御が鍵!(–)-Rauvomine Bの全合成

シクロプロパン環をもつインドールアルカロイド(–)-rauvomine Bの初の全合成が達成された。…

岩田浩明 Hiroaki IWATA

岩田浩明(いわたひろあき)は、日本のデータサイエンティスト・計算科学者である。鳥取大学医学部 教授。…

人羅勇気 Yuki HITORA

人羅 勇気(ひとら ゆうき, 1987年5月3日-)は、日本の化学者である。熊本大学大学院生命科学研…

榊原康文 Yasubumi SAKAKIBARA

榊原康文(Yasubumi Sakakibara, 1960年5月13日-)は、日本の生命情報科学者…

遺伝子の転写調節因子LmrRの疎水性ポケットを利用した有機触媒反応

こんにちは,熊葛です!研究の面白さの一つに,異なる分野の研究結果を利用することが挙げられるかと思いま…

新規チオ酢酸カリウム基を利用した高速エポキシ開環反応のはなし

Tshozoです。最近エポキシ系材料を使うことになり色々勉強しておりましたところ、これまで関連記…

第52回ケムステVシンポ「生体関連セラミックス科学が切り拓く次世代型材料機能」を開催します!

続けてのケムステVシンポの会告です! 本記事は、第52回ケムステVシンポジウムの開催告知です!…

2024年ノーベル化学賞ケムステ予想当選者発表!

大変長らくお待たせしました! 2024年ノーベル化学賞予想の結果発表です!2…

“試薬の安全な取り扱い”講習動画 のご紹介

日常の試験・研究活動でご使用いただいている試薬は、取り扱い方を誤ると重大な事故や被害を引き起こす原因…

ヤーン·テラー効果 Jahn–Teller effects

縮退した電子状態にある非線形の分子は通常不安定で、分子の対称性を落とすことで縮退を解いた構造が安定で…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP