[スポンサーリンク]

ケムステニュース

光で分子の結合状態を変えることに成功


 理研放射光科学総合研究センター高田構造科学研究室を中心とする研究グループは、以前からよく知られている鉄を含む物質「スピンクロスオーバー錯体」において、世界で初めて光スイッチング素子としての可能性を見出しました。
 この物質は、大型冷却設備が必要な極低温状態(約マイナス240℃)で光を当てると、磁石に変化し、光を切った後も磁石のままです。元の状態に戻すためには、違う色の光を当てる必要があるため、光スイッチングとしては利用できないとされていました。
 研究グループは、このスピンクロスオーバー錯体を液体窒素さえあれば容易に冷やすことができる温度(約マイナス180℃)で、緑色の光を当てたり切ったりして、自由自在に磁石に変えることに成功しました。さらに、この現象は、光を伝える電子の分布の様子が光によって劇的に変わるために起こっていることも突き止めました。今後、次世代の光通信のカギを握る、新たな光スイッチング素子を見出すことにつながると期待できます。(引用:
理研プレスリリース)


  • 関連リンク

高田構造科学j研究室(理研)

The following two tabs change content below.
webmaster
Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. のむ発毛薬の輸入承認 国内初、年内にも発売へ
  2. 砂糖から透明樹脂、大阪府立大などが開発に成功
  3. 富士通、化合物分子設計統合支援ソフト「キャッシュ」新バージョンを…
  4. バイエルワークショップ Bayer Synthetic Orga…
  5. 大塚製薬4200億円で米バイオベンチャーを買収
  6. Bayer/Janssen Rivaroxaban 国内発売/F…
  7. CETP阻害剤ピンチ!米イーライリリーも開発中止
  8. 信越化学1四半期決算…自動車や電気向け好調で増収増益…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. Lead Optimization for Medicinal Chemists
  2. ジョージ・フェール George Feher
  3. 『リンダウ・ノーベル賞受賞者会議』を知っていますか?
  4. 4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサホスホラン2-オキシド : 4,4,5,5-Tetramethyl-1,3,2-dioxaphospholane 2-Oxide
  5. Stephacidin Bの全合成と触媒的ヒドロアミノアルキル化反応
  6. ビール好きならこの論文を読もう!
  7. 大学院生のつぶやき:第5回HOPEミーティングに参加してきました
  8. 特許庁「グリーン早期審査・早期審理」の試行開始
  9. DNAを切らずにゲノム編集-一塩基変換法の開発
  10. 「関口存男」 ~語学の神様と言われた男~

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

「銅触媒を用いた不斉ヒドロアミノ化反応の開発」-MIT Buchwald研より

「ケムステ海外研究記」の第25回目は、マサチューセッツ工科大学 (MIT)博士課程で研究をされている…

2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル保護基 Troc Protecting Group

概要2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル(2,2,2-trichloroethoxycarb…

二重可変領域抗体 Dual Variable Domain Immunoglobulin

抗体医薬はリウマチやガンなどの難治性疾患治療に有効であり、現在までに活発に開発が進められてきた。…

サイエンスイングリッシュキャンプin東京工科大学

産業のグローバル化が進み、エンジニアにも国際的なセンスや語学力が求められているなか、東京工科大学(東…

特定の場所の遺伝子を活性化できる新しい分子の開発

ついにスポットライトリサーチも150回。第150回目は理化学研究所 博士研究員の谷口 純一 (たにぐ…

出光・昭和シェル、統合を発表

石油元売り2位の出光興産と4位の昭和シェル石油は10日、2019年4月に経営統合すると正式に発表した…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP