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【書籍】化学探偵Mr.キュリー3

 

主人公・七瀬舞衣(ななせ まい)は、地方にある私大、四宮(しのみや)大学の新人事務員で、キャンパス内外で起こるトラブルの対応を受け持っています。ところが、舞衣が関わる事件はどれも一筋縄ではいかない不可解なものばかり。彼女は事件のたびに、理学部化学科の准教授、「Mr.キュリー」こと沖野春彦(おきの はるひこ)に相談しに行きます。沖野は研究活動を邪魔されることに文句を言いつつ、なんだかんだで事件の解決に協力しています。

2013年に「」が、2014年に「」がそれぞれ刊行された「化学探偵Mr.キュリー」シリーズの最新作。本シリーズは非常に売り上げ好調で、今作を含めた累計発行部数が26万部を突破したそうです。

今回も作者の喜多喜久氏に直接新書に関する情報とメッセージをもらいましたので御覧ください!

 

作者の喜多さんからのメッセージ

「化学者のつぶやき」をご覧の皆様。ご無沙汰して&お世話になっております。喜多喜久です。今回もまた、新作発売のお知らせのために紹介記事を投稿させていただきました。

新刊のタイトルは、「化学探偵Mr.キュリー3 」です。(中央公論新社・6/25刊行)

シリーズを通した累計発行部数は多く、これもすべて、応援してくださっている皆様のおかげです。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

では、「1」「2」と同様に、本稿でも、各話のあらすじを紹介していきたいと思います。

 

(第一話)化学探偵と呪いの藁人形

学内で開催されたソフトボール大会に参加した舞衣は、あるチームの学生が試合中に意識を失って倒れるのを目撃する。話を聞いてみると、彼が倒れた日には、自宅に必ず藁人形が届けられるのだという。舞衣は彼を苦しめている犯人の正体を突き止めるべく、調査を開始する。

(第二話)化学探偵と真夜中の住人

ある研究室の助教から、舞衣のもとに相談が持ち込まれる。「真面目だったはずの学生が、夜中にしか実験をしなくなってしまった」と依頼者。生活態度を改めさせようと舞衣は面談を行うが、学生が夜中にガスマスク姿で実験をしていることが判明。毒物を使ったテロを計画している疑惑が持ち上がる。

 

(第三話)化学探偵と化学少年の奮闘

一人の少年が沖野の研究室を訪ねてくる。「大切な友達である老犬が末期がんで苦しんでいる。彼のために、市販されていない強力な抗癌剤を作りたい」と少年。沖野は少年と共に、化合物の合成に乗り出す。二人の奮闘の甲斐あって、やがて合成のゴールが見えてくる。そんな時、抗癌剤を狙う怪しい影が……。

 

(第四話)化学探偵と見えない毒

あるサークルで開催された鍋パーティで、体調を崩す学生が続出。一人の学生が、毒を盛った容疑者として名指しされる。相談を受けた舞衣は、彼の潔白を晴らすべく沖野に相談に行く。ところが、「もうここへは来るな」と沖野に突き放されてしまう。落胆する舞衣の前に、かつての沖野の同僚である氷上という男が現れて……。

 

これまでのシリーズ同様、謎の根幹には「化学的な事象」が潜んでいます。一般の方には「へぇ~」と興味を抱かせ、その筋の人には、「あー、はいはい。このネタね」と思わせるようなラインを狙ったつもりです。各話の扉には、キーとなる化合物の構造が出ていますので、このサイトのヘビーユーザーであれば、早々に謎を看破してしまうかもしれません(笑)

これまで同様、各話独立形式を取っていますので、「1」「2」を読んでいただいた方はもちろん、未読の方でもさほど苦労せずに読み進めることができると思います。ただ、人間関係が増えていますし、過去の事件とリンクした記述もありますので、この機会に「1」を手に取ってみるのもいいかもしれません。

 

今巻の最終話、なんとなく最終回っぽい雰囲気が無きにしもあらずですが、すでに「4」の刊行が決定しておりますので、もうしばらくシリーズは続いていく予定です。まだ一文字も書いてないんですが(超小声)

おかげさまで、「化学探偵」というフレーズが、少しずつメジャーになってきました。どうぞ皆様、今作もよろしくお願いいたします!

 

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院准教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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