向山光昭 Teruaki Mukaiyama
- 概要
向山 光昭(むかいやま てるあき、男性、1927年1月5日生まれ)は有機化学者である。現在、社団法人北里研究所基礎研究所有機合成化学研究室 名誉所員兼室長。世界的に有名な人名反応である向山アルドール反応を開発をはじめ、様々な独創的な有機合成反応の開発を行う。文化勲章受賞者。
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経歴
1927年長野県伊那市で生まれる。1948年東京工業大学化学コースを卒業後、若干26歳で学習院大学理学部化学科講師となり、脱水縮合を中心に研究を行う。1958年に東京工業大学に移り、1963年に教授となる、その10年後東京大学理学部に移り、1987年退官するまで研究を行う。その間1986年に日本化学会会長を歴任。東京大学退官後、東京理科大学理学部応用化学科に移り1992年同大特任教授となり、それまで経験のなかった全合成研究を主に研究を行う。2002年に同大を退職し、北里研究所に移り80歳を超えた現在でも精力的に研究を行っている。
歴任している役職等は以下のとおり
日本化学会会長、ポーランド科学アカデミー外国人会員、フランス科学アカデミー外国人会員、西ドイツ・ミュンヘン工科大学自然科学名誉教授博士号、日本学士院員、アメリカ科学アカデミー会員。
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年 |
経歴 |
| 1948 | 東京工業大学化学科卒業 |
| 1953 | 学習院大学理学部化学科講師 |
| 1957 | 学習院大学理学部化学科助教授 |
| 1958 | 東京工業大学理学部化学科助教授 |
| 1963 | 東京工業大学理学部化学科教授 |
| 1973 | 東京大学理学部化学科教授 |
| 1986 | 日本化学会会長 |
| 1987 | 東京大学定年退官 |
| 1987 | 東京理科大学理学部化学科教授 |
| 1992 | 東京理科大学特任教授 |
| 2002 | 東京理科大学退官 |
| 2002- | 社団法人北里研究所基礎研究所有機合成化学研究室 名誉所員兼室長 |
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受賞歴
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年 |
賞 |
| 1957 | 日本化学会進歩賞 |
| 1973 | 日本化学会学会賞 |
| 1975 | 内藤記念科学振興賞 |
| 1978 | 東レ科学技術賞 |
| 1983 | 日本学士院賞、恩賜賞 |
| 1986 | コペルニクス・メダル(Copernicus Medal, Poland) |
| 1987 | 藤原賞 |
| 1992 | 文化功労者 |
| 1994 | 有機合成化学協会特別賞 |
| 1994 |
フランス共和国国家功労章「シュバリエ」(Chevalier de l'Ordre National, France) |
| 1996 | アメリカ化学会賞「有機合成化学における創造的業績賞」(ACS Award for Creative Work in Synthetic Organic Chemistry ) |
| 1997 | 文化勲章 |
| 1998 | テトラヘドロン プライズ(Tetrahedron Prize) |
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研究
有機合成化学における新手法、新規反応の開発。特にシリルエノラートをルイス酸条件下に、カルボニル化合物に付加させる反応を開発したことにより、自己縮合を抑えて交差アルドール反応のみを進行させることが可能となった。これを向山アルドール反応[1]といい、世界的に有名な反応で現在でも多用されている。それ以外にも脱水縮合反応を中心に研究を行い、大環状化合物を合成するために有用な向山-Coreyラクトン化反応[2]や、糖類の新規グリコシル化反応を開発。
向山-アルドール反応
向山-Coreyラクトン化反応
その反面、東京大学を退官後、東京理科大学へ移ると、一転してそれまで行っていなかった天然物合成をはじめ、当時多くの有機合成化学者が注目していた、抗がん剤タキソールを独自の手法を駆使して短期間で全合成達成[3]、さらに新規な酸化反応の開発を行う(向山酸化反応[4])など、幅広く他に例のない独創的な研究を展開した。最近でも光延反応を改良した(向山酸化還元縮合反応[5])など、有用な反応を多数開発している。
向山酸化反応
向山酸化還元縮合反応
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コメント &その他
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日本で有機合成化学を専攻している人なら、この方を知らない人はいないと思われます。
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80歳近い現在においても非常にバイタリティあふれる活動をなさっている、日本を代表する現役の有機化学者の一人です。彼に師事した多くの弟子達が、日本の有機合成化学界においてリーダー的役割を担っており、日本の有機化学界に及ぼした影響は測り知れません。
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最近有機合成化学協会より、米国国立科学アカデミー外国人会員に選出され、また喜寿を迎えられたことを記念して2005年よりMUKAIYAMA AWARDが創設されました。 歴代の受賞者は以下のとおりです。
| 年 | 受賞者 |
| 2005 | Alois Fuerstner |
| 2006 | Michinori Suginome, Gregory C. Fu |
| 2007 | Keiji Tanino, David W. C. MacMillan |
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関連論文
[1] Mukaiyama, T.; Narasaka, K.; Banno, K.Chem. Lett.1973, 1011.;J. Am. Chem. Soc.1974,96, 7503.
[2] Corey, E. J.; Nicolaou, K. C.J. Am. Chem. Soc.1974,96, 5614.
[3] Mukaiyama, T.et al.Chem. Lett.1998, 1.
[4] Mukaiyama, T.et al.Chem. Lett.2000, 1072, 1250.; ibid.2001, 150, 846.
[5] Mukaiyama, T.; Shintou, T.; Fukumoto, K.J. Am. Chem. Soc.2003,125, 10538.
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関連書籍
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関連リンク
向山光昭- Wikipedia
サイエンス チャンネル 科学の殿堂 素直さと明るさと情熱をという題名で向山氏が紹介されている。放送時間:29分、制作年:2005年
タキソールの話(有機化学美術館) タキソールの合成競争に関するエピソード
有機合成化学協会 | Mukaiyama Award Mukaiyama Awardについて、賞の概要、歴代受賞者など
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