[スポンサーリンク]

一般的な話題

ChemDrawの使い方【作図編①:反応スキーム】

前回はChemDrawの紹介から始まり、メニューバーと基本機能について紹介しました。

続いて実際の描画を例に挙げ、機能の使い方を紹介していきたいと思います。Versionの違いによって若干の違いがありますが(筆者のはver. 13です)、お手持ちのChemDrawを開いていろいろ試してみてください。

 

今回は下の反応スキーム(L-メントールの合成反応)を例に、作図法を解説します。

ChemDraw_HowTo_12

完成図

① ツールパレットにある作画ツールを使い分けて出発原料を描きます。

二重結合を描く場合は、多重結合ツールを使うことでも書けますが、既にある結合をなぞるような感じでも描くことができます。三重結合なら三回繰り返してください。結合の上にマウスオーバーして、数字キーの2・3でもOK。二重結合の配置も微調整可能です。二重結合上でクリックするとその配置(上・中央・下)が変わっていきます。

ChemDraw_HowTo_13

 

② 出発原料を選択し、コピー→貼り付けを行います。そして、化合物の間に矢印ツールを使って矢印を描きます。

オブジェクトの選択は2通りの方法、つまり①構造の一部をダブルクリックする ②投げ縄ツールか矩形ツールで構造を囲む ことでできます。複数選択するにはShiftキーを押しながら選択してください。コピー→貼り付けはオブジェクトを選択後、右クリックメニューからcopy→paste を選ぶ、もしくは、ショートカットキーであるCtrl+C→Ctrl+Vを使えばOKです。

ChemDraw_HowTo_14

③ 反応後の構造に訂正します。

ChemDraw_HowTo_15

④ 同様の操作を繰り返します。

ChemDraw_HowTo_16

⑤ 複数の構造をきれいに並べます。

上下のズレを直すには、選択ツールで全体を選択した状態で右クリック→Align→T/B centerを指定すると構造式、矢印の上下のズレが整います。

ChemDraw_HowTo_17

そして、そのまま選択した状態で右クリック→Distribute→Holizontallyと指定すると、選択した範囲内で横のズレが整い等間隔に並びます。わかりやすいように別例で・・・

ChemDraw_HowTo_18

⑥ 最後にテキストツールで反応条件を記載します。

ChemDraw_HowTo_19

普通に書いてしまうとテキストとして扱われてしまうことが多いです。そこで分子式形式に設定し直すべく、全ての文字列を選択し(Shiftを押しながらやると便利)、Text→Style→Formulaを指定して完成です!

ChemDraw_HowTo_20

いかがでしたか?次回はより複雑な作図を扱っていきたいと思います。

(※本記事は2005年に公開されたものを、現代事情に沿うよう加筆修正したものです)
2005. 2. 13  ホットケーキ メイプル&マーガリン執筆
2015.1.19 cosine 加筆修正

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 製薬業界における複雑な医薬品候補の合成の設計について: Natu…
  2. キラル超原子価ヨウ素試薬を用いる不斉酸化
  3. 化学者の単語登録テクニック
  4. 有機化学クロスワードパズル
  5. 結晶構造に基づいた酵素機能の解明ーロバスタチン生合成に関わる還元…
  6. 地域の光る化学企業たち-2
  7. ダウとデュポンの統合に関する小話
  8. 生体組織を人工ラベル化する「AGOX Chemistry」

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. ワインのコルク臭の原因は?
  2. 第21回「有機化学で生命現象を理解し、生体反応を制御する」深瀬 浩一 教授
  3. 2009年度日本学士院賞、化学では竜田教授が受賞
  4. 第93回日本化学会付設展示会ケムステキャンペーン!Part I
  5. フランシス・アーノルド Frances H. Arnold
  6. Semiconductor Photocatalysis: Principles and Applications
  7. 【動画】元素のうた―日本語バージョン
  8. 傷んだ髪にタウリン…東工大などの研究で修復作用判明
  9. 緑茶成分テアニンに抗ストレス作用、太陽化学、名大が確認
  10. ホフマン脱離 Hofmann Elimination

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

毛染めでのアレルギー大幅低減へ ~日華化学がヘアカラー用染料開発~

日華化学(本社福井県福井市、江守康昌社長)は、髪へのダメージや頭皮への刺激がなく、アレルギーのリスク…

スナップタグ SNAP-tag

スナップタグ(SNAP-tag)は、特定のタンパク質だけを化学標識したいときに、目印として融合発現さ…

フラッシュ自動精製装置に新たな対抗馬!?: Reveleris(リベラリス)

シリカゲルクロマトグラフィーを機械にやっていただき時間や場所、溶媒などを削減できるフラッシュ自動精製…

“結び目”をストッパーに使ったロタキサンの形成

分子ノットの嵩高さを利用した新規ロタキサンを合成した。末端に分子ノットをストッパーとして形成すること…

Metal-Organic Frameworks: Applications in Separations and Catalysis

内容この参考書では分離, 吸着, および触媒に焦点を当て, このワクワクするようなアツい話題…

カーボンナノチューブを有機色素で染めて使う新しい光触媒技術

第147回のスポットライトリサーチは、岡山大学大学院環境生命科学研究科高口研究室の村上 範武 (むら…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP