[スポンサーリンク]

会告

日本化学会がプロモーションムービーをつくった:ATP交流会で初公開

[スポンサーリンク]

表題にあるとおり、なんと日本化学会がプロモーションビデオ(PV)をつくったらしいです。

「なんのプロモーションだ!」「一体どんな内容なんだ!」

気になる読者の方は多いと思いますが、どうやら日本化学会年会中に行われる「ATP交流会」でお披露目されるとのこと。え、そもそもATPって?交流会って?と聞いてもピンとこない人がほとんどだと思います。うちのラボの学生に聞いても一人も知りませんでした。実をいうと僕もよくわかっておりません。

簡単にいえば、「年会参加者ならば企業の方と知り合いながら飲み食いできる会」です。我々と日本化学会で主宰している「ケムステイブニングミキサー」の友達対象者が「企業の方」のようなものでしょうか。

というわけでATPとその交流会について少しお話してみようと思います。

ATPとはその交流会とは

まずはATPってなんぞや?というところから。日本化学会年会ページをみてみるとATPとは

アドバンスト・テクノロジー・プログラム(ATP)は, 化学を中心とする幅広い分野において産業界が注目するテ ーマにスポットを当て,産学官の研究者が一堂に会して最先端の技術や市場動向についてディスカッションできる企画です。14 回目となる今回は,基盤技術/エネルギー/ヘル スケアの 3 分野における 12 の「ATP セッション」に加え, ニーズとシーズのマッチングを志向した「ATPポスター」, ざっくばらんに議論ができる「ATP 交流会」を実施し,産学官連携のきっかけとなる場を提供します。(引用:日本化学会年会プログラム)

ということらしいです。まず名前が悪いですね。ATP=アドバンスド・テクノロジー・プログラムって誰がわかるのでしょうか。ATPっていうとアデノシン三リン酸しかでてきません。変更することを提案します。長年開催されていて、講演自体もとっても面白い企画ですが、これでは、少なくとも学生はよくわかりません。ATP交流会もこのプログラムに参加したひとではないと参加できないように思えます。

ATPプログラム・ポスター・交流会の様子(出典:化学と工業)

しかし!そうではなく、日本化学会の年会参加者だったら誰でも参加できるのです。また学生は無料(飲食有)というのですから参加しないわけにはいけません。

ATP交流会2018

今年のATP交流会は以下のとおりを予定しています。

  実施日 3月 20日 (火) 18時 ~ 19時 30分
会場 日本大学理工学部 船橋キャンパス ファラディホール
プログラム
18:00- 開会
開会挨拶(花王)武馬 吉則
会長挨拶(中部大)山本 尚
乾杯(東工大)高田 十志和
18:10- 歓談
18:55- 化学会PV初お披露目
19:00- 抽選会
19:25- 閉会挨拶(三菱ケミカルHD)浦田 尚男

参加する利点になりそうなものは

  1. 化学会PVの初披露があり、PVを閲覧できる
  2. 交流会は多くの企業の方とお話できる貴重な機会である、特に就職活動を控えた修士、博士学生にとっては就職活動を行う上で大いに役立つ
  3. 学生にとっては普段直接接することが少ない一流企業の方や官公庁、新進気鋭の大学の先生と交流することができ、今後社会に出た後に役立つ多くのアドバイスを得られる
  4. 現在の研究分野から、今後、産官学のつながりを意識した応用面を見据えた発展性の付与について考える上でのヒントを得られる
  5. 「学生は参加費が無料」で飲食でき、景品がもらえる抽選会も行います。

一見して圧倒的に5が魅力的にみえますが、飲食目的で参加しても、そこは化学会。みな化学に興味をもって化学の研究を行い、学んでいる人たちばかり。特に企業の研究者とはフランクな場で知り合う機会なんてめったにありません。飲食なんてどうでもいいぐらい良い出会いがあるかもしれませんよ。というより自分で積極的につくってみてください。

ケムステイブニングミキサーと同会場で前日に開催されるので、ぜひご参加あれ!うちの研究室の学生にもおすすめしてみることとします。

あなたの将来を考えるランチオン相談会

別件ですが、同じように産業界の方とふれあえる年会の行事として、「あなたの将来を考えるランチオン相談会」もおすすめです。お昼を食べながらまったりと参加できます。申し込み簡単なQRコードを示しておきます。

申込みはこちら

詳細は以下のとおり。申し込みが少なく困っているらしいですが、おそらくここに掲載するとすぐ埋まってしまう気がするのでお早めに!

趣旨 科学技術で生き残りを図る日本においては,科学技術を推進する原動力,イノベーションの担い手として,アカデミアのみならず産業界においても高度な知識と研究開発力を持った人財が変革の時代を迎える今こそ必要です。本企画では,人財の育成に取り組んで頂いている方からのメッセージを貰うとともに,ランチョンセミナーで,企業の研究者,研究管理者と共にあなたのキャリアパスについて考えて見たいと思います。
実施日
3月 22日(木) 11時 30分 ~ 13時会場S8 会場(14号館 3階 1432教室)プログラム

11:30-
話題提供『企業が求める化学者像』(東レ)長瀬 公一
11:45-
企業研究者・研究管理者紹介
■企業研究管理者:長瀬 公一(東レ),矢作 和行(花王),林 健太郎(三菱ケミカル),他1名を予定。
■企業若手研究者:吉本 幸平(ニコン),張 話明(Bosch),他2名を予定。
■女性研究者,研究管理者:渡辺 訓江(ブリヂストン),他1名を予定。
■アカデミア,国研:中村 暢文(東農工大),他1名を予定
12:00-
ランチョングループディスカッション
参加費
無料(年会登録者に限る)
申込方法
Web(goo.gl/DMB6tz)よりお申込み(先着50名)席数に余裕がある場合には,当日の朝10時より総合受付付近にて整理券配布予定です。

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 酵素の分子個性のダイバーシティは酵素進化のバロメーターとなる
  2. 1,3-ジエン類のcine置換型ヘテロアリールホウ素化反応
  3. 「神経栄養/保護作用を有するセスキテルペン類の全合成研究」ースク…
  4. 海外で働いている僕の体験談
  5. 就職活動2014スタートー就活を楽しむ方法
  6. 芳香族ボロン酸でCatellani反応
  7. ユシロってどんな会社?
  8. 条件最適化向けマテリアルズ・インフォマティクスSaaS 「miH…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 4-(ジメチルアミノ)ベンゼンチオール : 4-(Dimethylamino)benzenethiol
  2. 元素紀行
  3. Side Reactions in Organic Synthesis II
  4. What’s Cooking in Chemistry?: How Leading Chemists Succeed in the Kitchen
  5. 若手研究者に朗報!? Reaxys Prizeに応募しよう
  6. 三核ホウ素触媒の創製からクリーンなアミド合成を実現
  7. おっさんマウスが小学生マウスを襲う?待ったの決め手はフェロモンにあり
  8. 【マイクロ波化学(株)ウェビナー】 #環境 #SDGs マイクロ波によるサステナブルなものづくり (プラ分解、フロー合成、フィルム、乾燥、焼成)
  9. 理化学研究所上級研究員(創発デバイス研究チーム)募集
  10. ギ酸 (formic acid)

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2018年3月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

注目情報

最新記事

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP