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化学者のつぶやき

化学系必見!お土産・グッズ・アイテム特集

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bergです。今回は化学系や材料系の学生さんや研究者の方々がつい手に取りたくなりそうなグッズなどを筆者の独断と偏見で特集していきます。大学・研究機関・博物館などのお土産として販売されているものが中心ですが、中には非売品もありますので悪しからず。それでは早速見ていきましょう。

(注)商品・価格は2020/6/30現在の情報を掲載しましたが、予告なく変更される可能性がございます。ホームページ等で最新の情報をご確認ください。

(注)オンラインショッピングに対応していない製品・店舗もございます。実店舗は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策等で平常時とは異なる営業形態をとっている場合もあります。また、都道府県境をまたいだ不要不急の外出自粛要請が発出される可能性もありますので最新の情報をご確認ください。

北海道大学

2010年のノーベル化学賞にも輝いた鈴木-宮浦クロスカップリングでおなじみ、鈴木章先生を輩出した北の雄。全体的に大学生協とは思えないクオリティの品揃えですが、なかでも有機化学好きにはたまらない逸品をどうぞ。

・Akira Suzukiキーホルダー(商品コード:A11):¥880(税込)

SMCの反応式と鈴木章先生の名前をかたどったスタイリッシュなデザインの小さなキーホルダーです。この高級感でなんと\880。札幌を訪れたらぜひとも手にしたい洗練されたアイテムですね。

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京都大学

お次は東大と肩を並べる最高学府。校風もあってか、一風変わった特色あるお土産を手掛けています。

・「エレメンタッチ」グッズコレクション:¥1180

なんだか不思議な周期表。よく見るとs/pブロック、dブロック、fブロック元素ごとに環状になって周期律を体現しています。この風変わりな立体周期表を考案したのは、固体物理学がご専門で超電導研究の先駆者でもある前野悦輝教授(国際融合創造センター・大学院理学研究科)です。ちょうどペン立てに手頃そうなフォルムですが、ほかにも使い道があるかもしれませんね。

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名古屋大学

2014年に青色発光ダイオード(LED)でノーベル物理学賞を受賞した三氏のうち赤崎勇先生と天野浩先生が教鞭をとられていたほか、2008年に素粒子研究でノーベル物理学賞を授与された益川敏英先生も名大で研究されていました。化学屋としてはやはり、不斉合成で名高い野依先生(2001年ノーベル化学賞)の印象が強いですよね。その野依先生にちなんだ商品をご紹介します。

・BINAP シャープペン:¥115

なんともシンプルなネーミングですが、実用的で記念品にはもってこいです。破格の安さも魅力的です。軸にBINAPの構造が記されています。

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現在の名古屋大学といえば、やはり伊丹健一郎先生のITbM(トランスフォーマティブ生命分子研究所)のイメージが強いですよね。最近の動向は不明ですが、以前は研究室見学に訪れた際にいくつかオリジナルグッズをいただくことができました。もしかすると今でもあるかもしれませんね(グッズ目当てに押し掛けるのはやめましょう)。

化学同人

さて、趣向を変えて化学系の出版社として名高い株式会社化学同人からこちらの商品。

・元素周期表トートバッグ:¥1,650(税込)

周期表をあしらった落ち着いた柄のトートバック。レジ袋有料化の期にお買い求めになられてはいかがでしょう?

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理化学研究所

言わずと知れた日本を代表する研究機関。面白い商品をたくさん取り揃えているのですが、なかでも選りすぐりの2つをご紹介します。

・リユースボトル:¥728

理研で行われているさまざまな研究分野のモチーフを取り入れた水筒。正面には「科学道」の文字が見えます。熱い飲み物から冷たい飲み物まで入れられるとのことで、これからの夏本番、水分補給に役立つアイテムですね。

・ニホニウムマグカップ(黄緑/青/赤)¥964

理研といえば日本ではじめて発見されたニホニウムNh(2016年)ですよね。亜鉛とビスマスの原子核を衝突させることで合成された、ごく短命な超重元素です。

実は日本の化学者が新元素の発見を公表したことは過去にもありました。戦前の化学者、小川正孝教授は、1908年にトリウム鉱石(ThO2)から未知の元素を単離しました。彼は化学的性質からこれを原子番号43と推定し「ニッポニウム」として命名したものの、追試で存在を明確にできないまま亡くなりました(その後43番元素は放射性元素であるテクネチウムTcとして発見されました)。のちに蛍光X線分析によって元素を容易に判別できるようになると、「ニッポニウム」とされた元素が実は周期表の1つ下、レニウムReであったことが明らかになりました。レニウムの発見は公式には1925年のことであり、小川教授はみすみす新元素発見のチャンスを逃してしまっていたことになります。

このような経緯もあって、113番元素ニホニウムの(今度こそ正真正銘の)発見はまさに悲願であり、理研の特設サイトからもその喜びぶりが伝わってきます。元素の発見秘話については様々な書籍(末尾参照)もありますのでぜひご一読ください。

やや脱線しましたが、そんなニホニウムにちなんだ商品です。取っ手の色調が、春・夏に輝く若葉の色をイメージした黄緑、理研カラーの青、日の丸をイメージした赤の3種類があります。

・・・

皆さんのお眼鏡にかなったいいアイテムは見つかりましたか?販売収入が研究費に直結しているというわけではありませんが、お気に召された商品があったらぜひ購入して応援されてみてはいかがでしょうか。他にも様々な研究機関・大学・企業などが素敵なアイテムを多数販売されていますので、ぜひ開拓してみてください。

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berg

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化学メーカー勤務。学生時代は有機をかじってました⌬
電気化学、表面処理、エレクトロニクスなど、勉強しながら執筆していく予定です

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