[スポンサーリンク]

化学一般

マンガでわかる かずのすけ式美肌化学のルール

[スポンサーリンク]

[amazonjs asin=”4041066948″ locale=”JP” title=”マンガでわかる かずのすけ式美肌化学のルール”]

概要

美肌化学がどこよりも優しく学べる本。化学者は幻想に惑わされない!!

第1章 かずのすけ先生がやってきた
第2章 肌トラブルの原因は洗いすぎ
第3章 ニキビ肌で悩む全ての人へ
第4章 洗顔後の美肌化学的お手入れ方法
第5章 美白ってどーすればいいの?
第6章 みんな気になる!日焼け対策
第7章 界面活性剤は危ないもの!?
第8章 医薬部外品と化粧品はどう違うの?
第9章 化粧品の成分ってどうみるの?
第10章 自分で選ぼう!洗顔料編
第11章 自分で選ぼう!化粧水編

対象

誰でも。特に化粧品のヘビーユーザーにお勧めしたい。

解説

本書は、化粧品の成分について化学的に効能をわかりやすく解説した漫画である。筆者はかずのすけ氏で、京都教育大学教育学部卒、横浜国立大学後期博士過程に在学している。教育学部卒ということで小中高の教員免許を取得されている一方、有機生物化学を専門としている。現在は界面活性剤を中心にした化学物質の生態リスク評価、及び化粧品や美容リスクに関わる消費者認知の研究に携わっている。コンセプトは生物化学的に化粧品の効能を検証することで、本書以外にも数冊の本が出版され、ブログ等も積極的に更新されている。

本書は、化粧品のユーザーである漫画家とそのマネージャーが化粧品の成分について、正しい使い方を商品に書かれている情報を元にかずのすけ氏から教わり、自分に合った化粧品をドラッグストアで選ぶというストーリーである。化粧品の良し悪しは商品の裏に書かれている成分によって議論していて、例えばミネラルオイルやワセリンは、炭化水素油であり脱脂力が強く皮脂まで取り除いてしまうため肌が乾燥しやすいというように記述されている。もちろん専門書ではないので、化学者を完全に納得できるほど詳しく解説しているわけではないが、ある程度のレベルで成分と肌への影響を化学的なバックグラウンドを化学が専門でなくても理解することができる本だと思う。また本書の重要な点として、化粧品の成分表示のルールを解説していることが挙げられる。パッケージの表面には、効果・効能を強く表現しているが、裏面の成分表は一定のルールのもとに記載しなくてはならないので希望の化粧品を選ぶ判断材料になりうることが強調されている。

化粧品はたくさんの化学品の混合物であり、肌もいろいろな機能を持った一部分であるため、単純に一つの化学物質に対して良いか悪いかと決めることはできない。本書中でもその点については留意していて、炭化水素油は、避けたい成分としてが挙げられているものの、酸化しにくいため皮膚への刺激は少ないと記述されている。一方、クレンジングでおすすめの油脂は、肌上で酸化したり分解して刺激を生んだりニキビの原因になるとしている。

個人的には美容が絡んでくる本からは、胡散臭さを感じてしまいがちだが、少なくとも本書では各成分の簡単な役割と効果を理解することができ、大雑把に化粧品の使い方について指針となるような知識を誰でも得ることができると思う。しかしながら製品一つ一つは微妙に成分とその割合が異なり、また肌質も人によって異なるため、単純に成分表から良し悪しを決めることはできないとも思う。

関連書籍

[amazonjs asin=”4847096584″ locale=”JP” title=”オトナ女子のための美容化学 しない美容 (美人開花シリーズ)”] [amazonjs asin=”4862562329″ locale=”JP” title=”改訂版 化学者が美肌コスメを選んだら・・・じつは10秒で見抜けます”]

関連リンク

 

Avatar photo

Zeolinite

投稿者の記事一覧

ただの会社員です。某企業で化学製品の商品開発に携わっています。社内でのデータサイエンスの普及とDX促進が個人的な野望です。

関連記事

  1. 藤沢晃治 「分かりやすい○○」の技術 シリーズ
  2. シュライバー・アトキンス 無機化学 (上)・(下) 第 6 版
  3. 元素周期 萌えて覚える化学の基本
  4. 堂々たる夢 世界に日本人を認めさせた化学者・高峰譲吉の生涯
  5. Guide to Fluorine NMR for Organi…
  6. 大村 智 Satoshi Omura
  7. 研究室ですぐに使える 有機合成の定番レシピ
  8. カリカリベーコンはどうして美味しいにおいなの?

注目情報

ピックアップ記事

  1. ハートウィグ・宮浦C-Hホウ素化反応 Hartwig-Miyaura C-H Borylation
  2. English for Presentations at International Conferences
  3. ゲルマニウムビニリデン
  4. E-mail Alertを活用しよう!
  5. サクラの酵母で作った赤い日本酒を商品化に成功
  6. ケムステ記事ランキングまとめ
  7. 新元素、2度目の合成成功―理研が命名権獲得
  8. 島津製作所 創業記念資料館
  9. ブンテ塩~無臭の含硫黄ビルディングブロック~
  10. 「不斉化学」の研究でイタリア化学会主催の国際賞を受賞-東理大硤合教授-

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2018年6月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

注目情報

最新記事

第61回Vシンポ「中分子バイオ医薬品分析の基礎と動向 ~LCからLC/MSまで、研究現場あるあるとその対処~」を開催します!

こんにちは、Macyです。第61回Vシンポのご案内をさせていただきます。今回は、Agilen…

水分はどこにあるのか【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

「MI×データ科学」コース 〜LLM・自動実験・計算・画像とベイズ最適化ハンズオン〜

1 開講期間2026年5月26日(火)、29日(金) 計2日間2 コースのねらい、特色近…

材料の数理モデリング – マルチスケール材料シミュレーション –

材料の数理モデリング概要材料科学分野におけるシミュレーションを「マルチスケール」で理解するた…

第59回天然物化学談話会@宮崎(7/8~10)

ごあいさつ天然物化学談話会は、全国の天然物化学および有機合成化学を研究する大学生…

トッド・ハイスター Todd K. Hyster

トッド・カート・ハイスター(Todd Kurt Hyster、1985年10月10日–)はアメリカ出…

“最難関アリル化”を劇的に加速する固定化触媒の開発

第 703回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院 理工学府 博士課程前期で…

「ニューモダリティと有機合成化学」 第5回公開講演会

従来の低分子、抗体だけでなく、核酸、ペプチド、あるいはその複合体(例えばADC(抗体薬物複合体))、…

溶融する半導体配位高分子の開発に成功!~MOFの成形加工性の向上に期待~

第702回のスポットライトリサーチは、関西学院大学理学部(田中研究室)にて助教をされていた秋吉亮平 …

ミン・ユー・ガイ Ming-Yu Ngai

魏明宇(Ming-Yu Ngai、1981年X月XX日–)は米国の有機化学者である。米国パデュー大学…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP