[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

マニュエル・アルカラゾ Manuel Alcarazo

[スポンサーリンク]

マニュエル・アルカラゾ(Manuel Alcarazo, 1978年2月25日(スペイン生)-)は、ドイツの化学者である。 ゲッティンゲン大学 教授。(写真は研究室HPより引用)

経歴

2005 スペイン化学研究所 (CSIC) 博士号取得 (José M. Lassaletta教授)
2005–2008 マックスプランク石炭研究所 (Alois Fürstner教授)
2009–2015 マックスプランク石炭研究所 独立 Junior Group Leader
2015–       ゲッティンゲン大学 有機・生物分子化学研究所 教授

研究概要

新規カチオン性リン配位子の開発

α-カチオンを有するリン配位子は置換基の強い誘起効果により、高いπ酸性を有する金属錯体を形成する。 Alcarazoはカチオン性複素環化合物をリンに結合させた配位子を設計・合成し、様々な触媒反応に適用している[1]。

最近ではキラルユニットを導入した不斉リン配位子の開発にも取り組み 、光学活性ヘリセン化合物の触媒的不斉合成にも成功している[2]。(参考:3日やったらやめられない:独自配位子開発と応用)

等電子則を活用した新規試薬創製

試薬同士が等電子的(isolobal)な関係にあることに着目し、あたかも超原子価ヨウ素試薬のように振る舞う、新規な超原子価硫黄試薬の開発に成功した[3]。

(論文[3]より引用)

関連文献

  1. Alcarazo, M. Chem. Res. 2016, 49, 1797. DOI: 10.1021/acs.accounts.6b00262
  2. “Enantioselective Synthesis of [6]Carbohelicenes” Gonzaĺez-Fernańdez, E.; Nicholls, L. D. M.; Schaaf, L. D.; Fares̀, C.; Lehmann, C. W.; Alcarazo M. J. Am. Chem. Soc. 2017, 139, 1428. DOI: 10.1021/jacs.6b12443
  3. “Dihalo(imidazolium)sulfuranes: A Versatile Platform for the Synthesis of New Electrophilic Group-Transfer Reagents” Talavera, G.; Peña, J.; Alcarazo, M.  J. Am. Chem. Soc. 2015, 137, 8704. DOI: 10.1021/jacs.5b05287
  4. ”Author Profile – Manuel Alcarazo” Angew. Chem. Int. Ed. 2013, 52, 6362. DOI: 10.1002/anie.201209931

関連書籍

関連リンク

cosine

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 中嶋直敏 Nakashima Naotoshi
  2. アビシェック・チャッタージー Abhishek Chatterj…
  3. 李昂 Ang Li
  4. アーサー・C・コープ賞・受賞者一覧
  5. アンリ・カガン Henri B. Kagan
  6. チャオ=ジュン・リー Chao-Jun Li
  7. ロジャー・コーンバーグ Roger Kornberg
  8. フレーザー・ストッダート James Fraser Stodda…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 化学者のためのエレクトロニクス入門② ~電子回路の製造工程編~
  2. 浅野・県立大教授が化学技術賞
  3. リチウムイオン電池のはなし~1~
  4. 2011年10大化学ニュース【前編】
  5. 第14回 有機合成「力」でケミカルバイオロジーへ斬り込む - Joe Sweeney教授
  6. 2008年10大化学ニュース2
  7. ペニシリン ぺにしりん penicillin
  8. JSRとはどんな会社?-2
  9. この輪っか状の分子パないの!
  10. 日本学術振興会賞受賞者一覧

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

注目情報

注目情報

最新記事

導電性ゲル Conducting Gels: 流れない流体に電気を流すお話

「液体のような」相と「固体のような」相、2つの相を持つゲルは様々な分野で用いられています。今回はその…

化学者のためのエレクトロニクス入門④ ~プリント基板業界で活躍する化学メーカー編~

bergです。化学者のためのエレクトロニクス入門と銘打ったこのコーナーも、今回で4回目となりました。…

第103回―「機能性分子をつくる有機金属合成化学」Nicholas Long教授

第103回の海外化学者インタビューは、ニック・ロング教授です。インペリアル・カレッジ・ロンドンの化学…

松原 亮介 Ryosuke Matsubara

松原亮介(まつばら りょうすけ MATSUBARA Ryosuke、1978-)は、日本の化学者であ…

CEMS Topical Meeting Online 超分子ポリマーの進化形

7月31日に理研CEMS主催で超分子ポリマーに関するオンライン講演会が行われるようです。奇しくも第7…

有機合成化学協会誌2020年7月号:APEX反応・テトラアザ[8]サーキュレン・8族金属錯体・フッ素化アミノ酸・フォトアフィニティーラベル

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2020年7月号がオンライン公開されました。コ…

第102回―「有機薄膜エレクトロニクスと太陽電池の研究」Lynn Loo教授

第102回の海外化学者インタビューは、Lynn Loo教授です。プリンストン大学 化学工学科に所属し…

化学系必見!お土産・グッズ・アイテム特集

bergです。今回は化学系や材料系の学生さんや研究者の方々がつい手に取りたくなりそうなグッズなどを筆…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP