[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

マニュエル・アルカラゾ Manuel Alcarazo

マニュエル・アルカラゾ(Manuel Alcarazo, 1978年x月x日(スペイン生)-)は、ドイツの化学者である。 ゲッティンゲン大学 教授。(写真は研究室HPより引用)

経歴

2005 スペイン化学研究所 (CSIC) 博士号取得 (José M. Lassaletta教授)
2005–2008 マックスプランク石炭研究所 (Alois Fürstner教授)
2009–2015 マックスプランク石炭研究所 独立 Junior Group Leader
2015–       ゲッティンゲン大学 有機・生物分子化学研究所 教授

研究概要

新規カチオン性リン配位子の開発

α-カチオンを有するリン配位子は置換基の強い誘起効果により、高いπ酸性を有する金属錯体を形成する。 Alcarazoはカチオン性複素環化合物をリンに結合させた配位子を設計・合成し、様々な触媒反応に適用している[1]。

最近ではキラルユニットを導入した不斉リン配位子の開発にも取り組み 、光学活性ヘリセン化合物の触媒的不斉合成にも成功している[2]。(参考:3日やったらやめられない:独自配位子開発と応用)

等電子則を活用した新規試薬創製

試薬同士が等電子的(isolobal)な関係にあることに着目し、あたかも超原子価ヨウ素試薬のように振る舞う、新規な超原子価硫黄試薬の開発に成功した[3]。

(論文[3]より引用)

関連文献

  1. Alcarazo, M. Chem. Res. 2016, 49, 1797. DOI: 10.1021/acs.accounts.6b00262
  2. “Enantioselective Synthesis of [6]Carbohelicenes” Gonzaĺez-Fernańdez, E.; Nicholls, L. D. M.; Schaaf, L. D.; Fares̀, C.; Lehmann, C. W.; Alcarazo M. J. Am. Chem. Soc. 2017, 139, 1428. DOI: 10.1021/jacs.6b12443
  3. “Dihalo(imidazolium)sulfuranes: A Versatile Platform for the Synthesis of New Electrophilic Group-Transfer Reagents” Talavera, G.; Peña, J.; Alcarazo, M.  J. Am. Chem. Soc. 2015, 137, 8704. DOI: 10.1021/jacs.5b05287
  4. ”Author Profile – Manuel Alcarazo” Angew. Chem. Int. Ed. 2013, 52, 6362. DOI: 10.1002/anie.201209931

関連書籍

関連リンク

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. スチュアート・ライス Stuart A. Rice
  2. エミリー・バルスカス Emily P. Balskus
  3. 小坂田 耕太郎 Kohtaro Osakada
  4. 黒田 玲子 Reiko Kuroda
  5. カール・ジェラッシ Carl Djerassi
  6. デヴィッド・ナギブ David A. Nagib
  7. トム・スタイツ Thomas A. Steitz
  8. ブルース・エイムス Bruce N. Ames

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 静岡大准教授が麻薬所持容疑で逮捕
  2. 水分解反応のしくみを観測ー人工光合成触媒開発へ前進ー
  3. クロスカップリング反応 cross coupling reaction
  4. テトラキス[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ほう酸ナトリウム水和物 : Sodium Tetrakis[3,5-bis(trifluoromethyl)phenyl]borate Hydrate
  5. Dead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」④(解答編)
  6. アーント・アイシュタート合成 Arndt-Eistert Synthesis
  7. 分子構造を 3D で観察しよう (1)
  8. 不斉アリル位アルキル化反応を利用した有機合成
  9. 多置換ケトンエノラートを立体選択的につくる
  10. Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis 5th Edition

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

有機合成化学協会誌2017年12月号:四ヨウ化チタン・高機能金属ナノクラスター・ジシリルベンゼン・超分子タンパク質・マンノペプチマイシンアグリコン

2017年も残すところあとわずかですね。みなさまにとって2017年はどのような年でしたでしょうか。…

イミデートラジカルを経由するアルコールのβ位選択的C-Hアミノ化反応

オハイオ州立大学・David A. Nagibらは、脂肪族アルコールのラジカル関与型β位選択的C(s…

翻訳アルゴリズムで化学反応を予測、IBMの研究者が発表

有機化学を原子や分子ではなく、単語や文と考えることで、人工知能(AI)アルゴリズムを用いて化学反応を…

細胞をつなぐ秘密の輸送路

細胞から細く長く伸びるワイヤー状の管。サイトネームやトンネルナノチューブと呼ばれるこの管は、離れた細…

IGZO

インジウム (Indium) 、ガリウム (Gallium) 、亜鉛 (Zinc) 、酸素 (Oxy…

微生物細胞に優しいバイオマス溶媒 –カルボン酸系双性イオン液体の開発–

第129回のスポットライトリサーチは、金沢大学理工研究域生理活性物質工学研究室の黒田 浩介(くろだ …

Chem-Station Twitter

PAGE TOP