[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

キャリー・マリス Kary Banks Mullis

キャリー・バンクス・マリス(Kary Banks Mullis、1944年12月28日-)は、アメリカの生化学者である

1993年に「ポリメラーゼ連鎖反応」の開発にてノーベル化学賞を受賞。

経歴

1944年12月28日、米国ノースカロライナ州レノアにて生まれる。

1966 ジョージア工科大学 学士号取得
1973 カリフォルニア大学バークレー校 博士号取得
1973 カンザス医科大学 博士研究員
1975 カリフォルニア大学サンフランシスコ校 博士研究員
1979 シータス(Cetus)社 研究員

 

受賞歴

1991 National Biotechnology Award
1993 ノーベル化学賞
1993 日本国際賞

 

研究

ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction:PCR)の開発

PCRは、特定の塩基配列を有するDNA断片を迅速に増幅する技術です。分子生物学・医学分野でのDNAを扱う研究の促進に貢献することは勿論、身近なところでは犯罪捜査(DNA鑑定)などにも用いられています。

Polymerase_chain_reaction.svg

関連論文

  1.  “Primer-directed enzymatic amplification of DNA with a thermostable DNA polymerase” Saiki, R.; Gelfand, D.; Stoffel, S.; Scharf, S.; Higuchi, R.; Horn, G.; Mullis, K.; Erlich, H. Science 1988239, 487. DOI: 10.1126/science.2448875
A thermostable DNA polymerase was used in an in vitro DNA amplification procedure, the polymerase chain reaction. The enzyme, isolated from Thermus aquaticus, greatly simplifies the procedure and, by enabling the amplification reaction to be performed at higher temperatures, significantly improves the specificity, yield, sensitivity, and length of products that can be amplified. Single-copy genomic sequences were amplified by a factor of more than 10 million with very high specificity, and DNA segments up to 2000 base pairs were readily amplified. In addition, the method was used to amplify and detect a target DNA molecule present only once in a sample of 10(5) cells.

名言集

 

コメント & その他

PCR法を発明したことで生物学をはじめとする各方面に多大なインパクトを与えた、ノーベル賞学者・マリス博士。その一方で、女好きでサーフィン狂、LSDの常用者、ノーベル賞授賞式には愛人の子を沢山引き連れて参加するなど、世間一般の「科学者」とはかけ離れたイメージを持つ型破りな人間であったことも有名です。彼の自伝(邦訳)である「マリス博士の奇想天外な人生 」は、大変面白い読み物になっています。

 

関連動画

 

関連書籍

外部リンク

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 薗頭 健吉 Kenkichi Sonogashira
  2. リック・ダンハイザー Rick L. Danheiser
  3. 向山 光昭 Teruaki Mukaiyama
  4. ブライアン・ストルツ Brian M. Stoltz
  5. 鈴木 啓介 Keisuke Suzuki
  6. 黒田 一幸 Kazuyuki Kuroda
  7. マット・シグマン Matthew S. Sigman
  8. ジョージ・ホワイトサイズ George M. Whiteside…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 窒素固定をめぐって-2
  2. LG化学がグローバルイノベーションコンテストを開催へ
  3. 奇跡の素材「グラフェン」を使った世界初のシューズが発売
  4. ケー・シー・ニコラウ K. C. Nicolaou
  5. 和光純薬を富士フイルムが買収へ
  6. 水分解 water-splitting
  7. 科研費の審査員を経験して
  8. シイタケ由来成分に抗アレルギー効果を確認
  9. クリーギー グリコール酸化開裂 Criegee Glycol Oxidative Cleavage
  10. パラジウム錯体の酸化還元反応を利用した分子モーター

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

Nature 創刊150周年記念シンポジウム:ポスター発表 募集中!

本年、Nature 創刊150周年を迎えるそうです。150年といえば、明治時代が始まったばかり、北海…

アルケニルアミドに2つアリールを入れる

ニッケル触媒を用いたアルケニルアミドの1,2-ジアリール化反応が開発された。フマル酸エステルを配位子…

蛍光標識で定性的・定量的な解析を可能に:Dansyl-GSH

反応性代謝物の存在を調べたい。代謝化学の実験をしていれば、ほとんどの人がそう思うのではないでしょうか…

アメリカで医者にかかる

アメリカの大学院に進学する際、とても悩んだのが、医療保険についてです。アメリカでは医療費がとても高い…

MOF 結晶表面の敏感な応答をリアルタイム観察

第178回のスポットライトリサーチは、東京大学の細野暢彦講師にお願いしました。細野先生は高分…

有機合成化学協会誌2019年2月号:触媒的脱水素化・官能性第三級アルキル基導入・コンプラナジン・アライン化学・糖鎖クラスター・サリチルアルデヒド型イネいもち病菌毒素

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2019年2月号がオンライン公開されました。今…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP