[スポンサーリンク]

ケムステニュース

ナノ粒子で疾病の発生を容易に追跡

[スポンサーリンク]

蛍光を発するナノ粒子間の物理的特性変化を利用して蛋白質間の相互作用を分析する技術が韓国の研究グループによって世界で初めて開発された。疾病治療剤を突き止めるのに寄与する見通し。

KAIST(韓国科学技術院)生命科学科キム・ハクソン教授とオ・ウンギュ(博士課程)氏の研究グループは、互いに異る色相の蛍光を発する二つのナノ粒子が10ナノメートル以内に近づくと各自の蛍光スペクトラムが変わる現象であるFRET(蛍光共鳴エネルギー転移)方式を利用、蛋白質の相互作用を分析するシステムを開発したと2月22日に発表した。

キム教授らが開発した技術は互いに異るナノ粒子の物理的特性変化を利用して疾病治療剤を探し出すのに役立つという。(引用:おはよう大徳)

 

蛍光共鳴エネルギー転移(fluorescence resonance energy transfer;FRET)を利用しているそうですね。2つの蛋白質が結合することでその蛍光を発するのナノ粒子の間にエネルギー伝達が起こり、蛍光色が消える。ここにある物質を添加した際、消えた蛍光色が再び現れればその物質が二つの蛋白質を離れさせたと見ることができるそうだ。(J.Am.Chem.Soc, 2005. ASAP)

 

 

金ナノ粒子 ビオチンアビジン法 デンドリマー

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 総合化学大手5社、前期は空前の好決算・経常最高益更新
  2. 化学かるた:元素編ー世界化学年をちなみ
  3. 大正製薬、女性用の発毛剤「リアップレディ」を来月発売
  4. サイエンスアワード エレクトロケミストリー賞の応募を開始
  5. 論文のチラ見ができる!DeepDyve新サービス開始
  6. 化学の楽しさに触れるセミナーが7月に開催
  7. グローバルCOE審査結果
  8. 三井化学、機能性ポリマーのウェブサイト始動

注目情報

ピックアップ記事

  1. クロスカップリングはどうやって進行しているのか?
  2. 変幻自在にジアゼンへ!アミンを用いたクロスカップリングの開発
  3. カフェインの覚醒効果を分子レベルで立証
  4. フタロシアニン鉄(II) : Phthalocyanine Iron(II)
  5. 国際化学オリンピック2022日本代表決定/化学グランプリ2022応募始まる
  6. 白血病治療新薬の候補物質 京大研究グループと日本新薬が開発
  7. 光触媒の活性化機構の解明研究
  8. イオン性置換基を有するホスホール化合物の発光特性
  9. 第54回国際化学オリンピックが開催、アジア勢が金メダルを独占
  10. 第30回「化学研究の成果とワクワク感を子供たちにも伝えたい」 玉尾皓平教授

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年2月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

注目情報

最新記事

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

モータータンパク質に匹敵する性能の人工分子モーターをつくる

第640回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所・総合研究大学院大学(飯野グループ)原島崇徳さん…

マーフィー試薬 Marfey reagent

概要Marfey試薬(1-フルオロ-2,4-ジニトロフェニル-5-L-アラニンアミド、略称:FD…

UC Berkeley と Baker Hughes が提携して脱炭素材料研究所を設立

ポイント 今回新たに設立される研究所 Baker Hughes Institute for…

メトキシ基で転位をコントロール!Niduterpenoid Bの全合成

ナザロフ環化に続く二度の環拡大というカスケード反応により、多環式複雑天然物niduterpenoid…

金属酸化物ナノ粒子触媒の「水の酸化反応に対する駆動力」の実験的観測

第639回のスポットライトリサーチは、東京科学大学理学院化学系(前田研究室)の岡崎 めぐみ 助教にお…

【無料ウェビナー】粒子分散の最前線~評価法から処理技術まで徹底解説~(三洋貿易株式会社)

1.ウェビナー概要2025年2月26日から28日までの3日間にわたり開催される三…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP