ムクナにはL-ドーパという化学物質がたくさん含まれ、この物質が雑草を抑えるアレロパシーのもとになっている。アレロパシーというのは、植物が放出する化学物質が他の生物種に対する情報伝達の働きをもつのだとも見なされてれる。 他方、人間の脳ではL-ドーパからドーパミンという神経伝達物質が作られている。「L-ドーパという化学物質が植物間と人間の脳で、よく似た役割を果たしているところがなかなか興味深い」と藤井義晴さんは言う。L-ドーパの場合からもわかるように、アレロパシー効果をもつ物質の正体がわかってくるとともに、植物がつくりだす化学物質についての理解が大いに深まってくる。(引用:市民メディア・インターネット新聞JANJAN)
