[スポンサーリンク]

ケムステニュース

持田製薬、創薬研究所を新設

[スポンサーリンク]

 持田製薬は14日、来年1月1日付で創薬機能を統合した「創薬研究所」(静岡県御殿場市)を新設すると発表した。糖尿病、アレルギーなど疾患テーマ別に3研究所に分かれていたものを一体化、新薬候補を探す技術ごとに再編する。大学など外部の研究機関との連携の重要性が高まっていることに対応し、技術導入の強化などにより新薬研究の効率化を狙う。
 創薬研究所は研究員約100人体制で立ち上げる。バイオ分野での新薬候補を探す「生物研究室」、化学物質の合成により薬効を示す候補を探索する「化学研究室」、創薬の基本的な技術を統括する「基盤技術室」の3室体制にする。 (引用:日本経済新聞)
製薬会社にとって新薬を発見することは会社の今後に大きく影響していきます。ビッグな新薬を1つ発見するだけで、業界での順位をぐっとあげることもあれば、見つからなかったら、莫大な研究費が水の泡になることもあります。また、現存の薬の特許が切れて新薬がなければ会社の存続にも関わります。外国の製薬会社では数十段階もあり、十数個の不斉点を有する化合物を数十人の有機化学者で多量に合成するという離れ業もやっています。もちろん資金力が豊富でなくてはできないですが、日本の製薬会社もがんばってほしいものです。
関連書籍
奇跡の新薬開発プロジェクト
世界中の痴呆を救った新薬誕生、14年間のドラマ!!

「薬のノーベル賞」であるガリアン賞特別賞ほか、多数の賞を受賞した画期的な新薬の開発。研究開発から完成までの「闘いの記録」。世界中で家族の笑顔が甦った!!
武田薬品・萬有製薬「メルク」―新薬開発と薬害根絶に直面する製薬企業
 

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 製造過程に発がん性物質/テフロンで米調査委警告
  2. 細胞集め増やす化合物…京大化学研発見、再生医療活用に…
  3. ファイザーがワイスを買収
  4. 世界初 ソフトワーム用自発光液 「ケミホタルペイント」が発売
  5. 三菱化学の4‐6月期営業利益は前年比+16.1%
  6. 脂肪燃やすアミノ酸に効果 「カルニチン」にお墨付き
  7. 第46回藤原賞、岡本佳男氏と大隅良典氏に
  8. 5歳児の唾液でイグ・ノーベル化学賞=日本人、13年連続

注目情報

ピックアップ記事

  1. NMR が、2016年度グッドデザイン賞を受賞
  2. 大塚製薬4200億円で米バイオベンチャーを買収
  3. 第十二回ケムステVシンポ「水・有機材料・無機材料の最先端相転移現象 」
  4. 逐次的ラジカル重合によるモノマー配列制御法
  5. デヴィッド・エヴァンス David A. Evans
  6. 株式会社メカノクロス – メカノケミストリーの社会実装に向けた企業の設立
  7. 房総半島沖350キロに希少金属 広範囲に
  8. フリードレンダー キノリン合成 Friedlander Quinoline Synthesis
  9. 高分子鎖の「伸長」と「結晶化」が進行する度合いを蛍光イメージングで同時並列的に追跡する手法を開発
  10. がんをスナイプするフェロセン誘導体

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2004年12月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

アクリルアミド類のanti-Michael型付加反応の開発ーPd触媒による反応中間体の安定性が鍵―

第622回のスポットライトリサーチは、東京理科大学大学院理学研究科(松田研究室)修士2年の茂呂 諒太…

エントロピーを表す記号はなぜSなのか

Tshozoです。エントロピーの後日談が8年経っても一向に進んでないのは私が熱力学に向いてないことの…

AI解析プラットフォーム Multi-Sigmaとは?

Multi-Sigmaは少ないデータからAIによる予測、要因分析、最適化まで解析可能なプラットフォー…

【11/20~22】第41回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

概要メディシナルケミストリーシンポジウムは、日本の創薬力の向上或いは関連研究分野…

有機電解合成のはなし ~アンモニア常温常圧合成のキー技術~

(出典:燃料アンモニアサプライチェーンの構築 | NEDO グリーンイノベーション基金)Ts…

光触媒でエステルを多電子還元する

第621回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域(魚住グループ)にて…

ケムステSlackが開設5周年を迎えました!

日本初の化学専用オープンコミュニティとして発足した「ケムステSlack」が、めで…

人事・DX推進のご担当者の方へ〜研究開発でDXを進めるには

開催日:2024/07/24 申込みはこちら■開催概要新たな技術が生まれ続けるVUCAな…

酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング

酵素と可視光レドックス触媒を協働させる、アミノ酸の酸化的クロスカップリング反応が開発された。多様な非…

二元貴金属酸化物触媒によるC–H活性化: 分子状酸素を酸化剤とするアレーンとカルボン酸の酸化的カップリング

第620回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院工学研究院(本倉研究室)の長谷川 慎吾 助教…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP