[スポンサーリンク]

ケムステニュース

やせ薬「塩酸フェンフルラミン」サヨウナラ

[スポンサーリンク]

fenfluramine.gif

ダイエット薬品の塩酸フェンフルラミンを飲むと、心臓弁膜障害などの有害作用が起こるという監視結果があったため、国家食品・薬品監督管理局は1月8日、緊急に塩酸フェンフルラミン原薬と調合剤の生産、販売と使用を差し止め、塩酸フェンフルラミンを購入した患者に対し、残りの薬を購入価格で購入先の病院や薬店に返品できると表明した(引用:AsiaX)。

 昔は30社ほどががんばって(?)製造していましたが、現在1社のみであったそうです。以前から言われていたのに買う人がいるとはびっくりです。”痩せること”へのへの求心力はすさまじいものがありますね。


 ところで、この化合物、不斉点が1つありますが、ラセミ体で売られていたのでしょうか。なんとなく偏見ではないですが、中国なので「絶対ラセミ体!不斉点なんてしらん!」とそんな感じがします。

 ただ、いくら求心力が強かろうと、人体に非常に”危ない”農薬や、体に”多大な悪影響”を及ぼす悪の根源である「化学物質様」を口にいれてしまうのなんて、なんだか気にしすぎの人々に比べて両極端な感じがします。
 
 数年前に日本でも購入可能であったフェンフルラミンは窒素原子がニトロソ化されていたN?ニトロソフェンフルラミンでありました。なぜニトロソ化していたかというと、フェンフルラミンが検出されるとまずいので、亜硝酸ナトリウムかなにかでニトロソ化してあったとのこと。ついでにこないだ聞いた話によれば、ある製薬会社が医薬品中間体合成を指導した後に、大量合成を中国の企業に頼んだのですが、できてきた物は全く違う化合物であったそうです。これらを聞いたとたん、筆者自身も、中国産の食べ物は気にしないにしても、製品的なものは若干気にした方がいい気がしてきました。ここまでであると、しっかりやっている中国の企業がかわいそうですね。
  • 関連リンク
中国製ダイエット用健康食品の健康被害
Fenfluramine(Wikipedia)
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 牛糞からプラスチック原料 水素とベンゼン、北大が成功
  2. 力を受けると蛍光性分子を放出する有機過酸化物
  3. 三菱ガス化学と日清ファルマ、コエンザイムQ10の合弁事業を開始
  4. 特許資産規模ランキング トップ3は富士フイルム、LG CHEM、…
  5. MI-6、データ解析とノウハウ蓄積のための実験計画プラットフォー…
  6. 中山商事のWebサイトがリニューアル ~キャラクターが光る科学の…
  7. 支局長からの手紙:科学と感受性 /京都
  8. エレクトライド:大量生産に道--セメント原料から次世代ディスプレ…

注目情報

ピックアップ記事

  1. コロナワクチン接種の体験談【化学者のつぶやき】
  2. 有機触媒によるトリフルオロボレート塩の不斉共役付加
  3. 中国へ行ってきました 西安・上海・北京編①
  4. ケミカルタイムズ 紹介記事シリーズ
  5. ワインレブアミドを用いたトリフルオロメチルケトン類の合成
  6. 2008年ウルフ賞受賞者発表
  7. リチウムイオン電池の正極・負極≪活物質技術≫徹底解説セミナー
  8. どっちをつかう?:in spite ofとdespite
  9. 第37回ケムステVシンポ「抗体修飾法の最前線 〜ADC製造の基盤技術〜」を開催します!
  10. 第69回―「炭素蒸気に存在する化学種の研究」Harold Kroto教授

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

注目情報

最新記事

第61回Vシンポ「中分子バイオ医薬品分析の基礎と動向 ~LCからLC/MSまで、研究現場あるあるとその対処~」を開催します!

こんにちは、Macyです。第61回Vシンポのご案内をさせていただきます。今回は、Agilen…

水分はどこにあるのか【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

「MI×データ科学」コース 〜LLM・自動実験・計算・画像とベイズ最適化ハンズオン〜

1 開講期間2026年5月26日(火)、29日(金) 計2日間2 コースのねらい、特色近…

材料の数理モデリング – マルチスケール材料シミュレーション –

材料の数理モデリング概要材料科学分野におけるシミュレーションを「マルチスケール」で理解するた…

第59回天然物化学談話会@宮崎(7/8~10)

ごあいさつ天然物化学談話会は、全国の天然物化学および有機合成化学を研究する大学生…

トッド・ハイスター Todd K. Hyster

トッド・カート・ハイスター(Todd Kurt Hyster、1985年10月10日–)はアメリカ出…

“最難関アリル化”を劇的に加速する固定化触媒の開発

第 703回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院 理工学府 博士課程前期で…

「ニューモダリティと有機合成化学」 第5回公開講演会

従来の低分子、抗体だけでなく、核酸、ペプチド、あるいはその複合体(例えばADC(抗体薬物複合体))、…

溶融する半導体配位高分子の開発に成功!~MOFの成形加工性の向上に期待~

第702回のスポットライトリサーチは、関西学院大学理学部(田中研究室)にて助教をされていた秋吉亮平 …

ミン・ユー・ガイ Ming-Yu Ngai

魏明宇(Ming-Yu Ngai、1981年X月XX日–)は米国の有機化学者である。米国パデュー大学…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP