[スポンサーリンク]

ケムステニュース

大阪・池田 リチウム電池の実験中に爆発事故

[スポンサーリンク]

2012年6月18日 夕方頃、大阪府池田市の産業技術総合研究所で爆発がありました。
通報により消防が駆け付けた時にはすでに全員が避難し、けが人はいないということです。爆発は複数回におよび、激しく煙を上げていたようです。

 

 

爆発があったのは電池の実験を行っていた棟の2階部分で、職員がリチウム電池の実験を行っていたところ、突然爆発し煙が上がったとのこと。
今回の事故について詳しいことはまだわかりませんが、調べてみると今年の4月にもアメリカ・ミシガン州にあるGMの研究所でリチウム電池関連の爆発事故が起こり、従業員一名が重体となっていたようです。
こちらの事故原因についてはGMからの公式発表があり、「極限状態の試験課程で、リチウムバッテリーから漏れたガスが何らかの原因で引火した」とのことです。

危険性を孕んだ物質や装置でも、日常的に取り扱っているうちに油断が生まれてしまいます。
忙しい中でも、時々は「自分の操作は本当に安全か?」ということを冷静かつ客観的に見つめ直すこと、また自分の実験に関連する事故の情報にアンテナを張っておくことが大切だと改めて考えさせられます。

なにはともあれ、けが人が出なかったことにほっとしています。

 

関連サイト

Avatar photo

らくとん

投稿者の記事一覧

とある化学メーカーで有機合成関係の研究をしている人。一日でも早くデキる企業ケミストになることを夢見ているが、なかなか芽が出ない残念ケミスト。化学も好きだけど生物も大好きな農芸化学出身。

関連記事

  1. 5歳児の唾液でイグ・ノーベル化学賞=日本人、13年連続
  2. カクテルにインスパイアされた男性向け避妊法が開発される
  3. 房総半島沖350キロに希少金属 広範囲に
  4. 三菱ケミカル「レイヨン」買収へ
  5. リチウム金属電池の寿命を短くしている原因を研究者が突き止める
  6. インフルエンザ治療薬「CS‐8958」、09年度中にも国内申請へ…
  7. 秋の褒章2013-化学
  8. カーボンナノチューブの毒性を和らげる長さ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 第80回―「グリーンな変換を実現する有機金属触媒」David Milstein教授
  2. フェリックス・カステラーノ Felix N. Castellano
  3. Spin-component-scaled second-order Møller–Plesset perturbation theory (SCS-MP2)
  4. クネーフェナーゲル ピリジン合成 Knoevenagel Pyridine Synthesis
  5. 第10回日本化学連合シンポジウム 化学コミュニケーション賞2016 表彰式
  6. Evonikとはどんな会社?
  7. 高分子材料におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用:高分子シミュレーションの応用
  8. 有機合成化学協会誌2020年3月号:電子欠損性ホウ素化合物・不斉Diels-Alder反応・ホヤの精子活性化誘引物質・選択的グリコシル化反応・固定化二元金属ナノ粒子触媒・連続フロー反応
  9. 18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)
  10. ポンコツ博士の海外奮闘録 外伝① 〜調剤薬局18時〜

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2012年6月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

注目情報

最新記事

2024年度 第24回グリーン・サステイナブル ケミストリー賞 候補業績 募集のご案内

公益社団法人 新化学技術推進協会 グリーン・サステイナブル ケミストリー ネットワーク会議(略称: …

ペロブスカイト太陽電池開発におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用

開催日時 2024.09.11 15:00-16:00 申込みはこちら開催概要持続可能な…

第18回 Student Grant Award 募集のご案内

公益社団法人 新化学技術推進協会 グリーン・サステイナブルケミストリーネットワーク会議(略称:JAC…

杉安和憲 SUGIYASU Kazunori

杉安和憲(SUGIYASU Kazunori, 1977年10月4日〜)は、超分…

化学コミュニケーション賞2024、候補者募集中!

化学コミュニケーション賞は、日本化学連合が2011年に設立した賞です。「化学・化学技術」に対する社会…

相良剛光 SAGARA Yoshimitsu

相良剛光(Yoshimitsu Sagara, 1981年-)は、光機能性超分子…

光化学と私たちの生活そして未来技術へ

はじめに光化学は、エネルギー的に安定な基底状態から不安定な光励起状態への光吸収か…

「可視光アンテナ配位子」でサマリウム還元剤を触媒化

第626回のスポットライトリサーチは、千葉大学国際高等研究基幹・大学院薬学研究院(根本研究室)・栗原…

平井健二 HIRAI Kenji

平井 健二(ひらい けんじ)は、日本の化学者である。専門は、材料化学、光科学。2017年より…

Cu(I) の構造制御による π 逆供与の調節【低圧室温水素貯蔵への一歩】

2024年 Long らは、金属有機構造体中の配位不飽和な三配位銅(I)イオンの幾何構造を系統的に調…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP