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化学者のつぶやき

フラッシュ精製装置「バイオタージSelect」を試してみた

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10年前、シリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィーといえば、カラム管にシリカゲルをつめて溶媒を流すという、いわゆる「手動カラム」が主流でした。

時は流れ、現在は「自動カラム」つまり、フラッシュ精製装置の利用が主流となりつつあります。

筆者はカラムは基本的に機械にお願いし、空いた時間で頭使おうとしてきました。したがって、研究室にはカラム管もありませんし、学生は学部の学生実験でしかカラムをやったことはありません。

そのフラッシュ精製装置の利用を加速したのがが、バイオタージの「isolera」。

フラッシュ精製装置の雄「isolera」(出典:バイオタージジャパン)

 

それ以前では、山善の自動カラムシステムが圧倒的なシェアを誇っていましたが、だれでも使える一体型仕様、そしてどこにでもおけるサイズ感、見た目もスタイリッシュと、この精製装置の登場はカラムの自動化を加速した革新的な出来事でした。筆者の研究室も4台所有しています。そのisoleraも発売から13年。もちろんマイナーアップデートはされているものの、他の機器に比べ、スタイリッシュさは影を潜めた気がします。

そんな最中、3年前にisolaraのフルモデルチェンジというか、後継機のSelekt(セレクト)が発売されました。大きな液晶画面にLEDライト照明、isoleraが登場した当時のスタイリッシュさを感じさせるような製品でした。

後継機Selekt (出典:バイオタージジャパン)

ただ以下のように懐疑的なところもいくつか。

  1. 見た目だけで、中身はそんなに変わらないのでは?
  2. ゼロから作り直して、これまでのisoleraのいいところが失われているのでは?
  3. 新発売となると、いろいろな不具合が多いのではないか?
  4. そもそも本当に後継機なのか?うまくいかなければ切り捨てられてしまうのでは?
  5. 数台isoleraもっているし、同じ操作性のものがよい。
  6. そもそも価格もあがっているし、これに変える必要が本当にあるのか?

以上のようなことから、Selectの導入どころか、デモもこれまで断ってきました。

それから3年後、さすがに不具合も少なくなり、評価も固まってきただろうということで満を持してSelektをデモをしてみました。その様子を動画で撮影、編集公開しましたのでご覧ください。

Selektをデモしてみた

説明はバイオタージ・ジャパン株式会社の作道さんにお願いしました。設置をしにきたらいきなり動画をとられたという感じでしたが、快く応じていただきました。

なお、動画の前半はスマホの設定をミスってグリッド入りになっていますのでご了承ください。

丁寧に説明していただいて、これをみれば使い方はすぐにわかると思います。いくつかの質問にも答えていただきました。

デモした感想は?

結論からいってとっても欲しくなりました。上記の懐疑的なところにコメントアウトします。

  1. 見た目だけで、中身はそんなに変わらないのでは?→ 基本的操作は変わらないですが、すべてが大幅にバージョンアップされた感じです。ちなみに、「見た目だけ」といいましたが、見た目とっても重要です。これは使いたくなるフォルムをしています。
  2. ゼロから作り直して、これまでのisoleraのいいところが失われているのでは? → isoleraのいいとこどりをしたような製品でした。
  3. 新発売となると、いろいろな不具合が多いのではないか? → たしかにこれまでいくつか不具合はありましたが、発売から3年経過しているのでほとんどの不具合は解消されているようです。
  4. そもそも本当に後継機なのか?うまくいかなければ切り捨てられてしまうのでは?→ 実際にisoleraは製造停止の予定でしたが、いまでも製造されているようです。ただ、数年前のものとは少し変わってきているので、古いisoleraの部品はもう製造中止になっているものもあります。切り捨てを心配していましたが、おそらくisoleraの製造中止の方が早そうです。
  5. 数台isoleraもっているし、同じ操作性のものがよい。 → 操作性も似ており、全く別の製品であるという感じはしませんでした。
  6. そもそも価格もあがっているし、これに変える必要が本当にあるのか? → isoleraよりも高価であるのは事実ですが、それを納得するだけのかっこよさと機能がありました。

個人的な意見ですが、新規導入ならばSelekt一択ですね。isoleraからの乗り換えはこの製品が頑強でなかなか壊れないため、isoleraの下取りプログラムとかやってくれないかなと思いました。

というわけで、いろいろ悩みましたが研究費を獲得次第、selekt購入しようと決めました。気になった方はぜひリアルデモやお問い合わせしてみてください!

お問い合わせ

バイオタージ・ジャパン株式会社

〒136-0071 東京都江東区亀戸1丁目14番4号  第2萬富ビル6F

お電話でのお問合せ 03-5627-3123

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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