[スポンサーリンク]

海外化学者インタビュー

第25回 溶媒の要らない固体中の化学変換 – Len MacGillivray教授

第25回目はアイオワ州立大学化学科のレン・マギリブレイ教授です。マギリブレイ教授は超分子化学、とくに固体有機化学の分野を専門とされています。それではインタビューをどうぞ。

 

Q. あなたが化学者になった理由は?

学部時代の研究室での経験からです。幼い頃からコンピューターを扱って育った私は、様々なサイエンスの発見に興味を持ち、そして例えばミュージカルなど、とてもクリエイティブな環境に囲まれていました。研究活動を始めた時に、そういう事柄がうまく合わさったように感じました。

Q. もし化学者でなかったら、何になりたいですか?またその理由は?

リグレー・フィールド(Wrigley Field、MLBシカゴ・カブスの本拠地にして”聖地”(原文では”shrine”)。)の主任グラウンド整備士です。歴史、スポーツ、現実逃避、注意深さ、これらを理想的に合わせた仕事です。

 

Wrigley Field

Wrigley Field

 

Q.概して化学者はどのように世界に貢献する事ができますか?

教えることを通じて。熱意とは感染するものですし、サイエンスへの興味を(生徒に)伝えることは生涯に渡ってできるはずです。

Q.あなたがもし歴史上の人物と夕食を共にすることができたら誰と?またその理由は?

正直なところ、我が家の歴代のグランドファーザー達に会ってみたいです。面白い見識が得られるでしょうね。もっと「歴史的」なチョイスなら、ウィンストン・チャーチル。割りと近代の困難な時代に、強い信念を持ち人々を上手く導いたリーダーです。

Sir Winston Leonard Spencer-Churchill,

Sir Winston Leonard Spencer-Churchill,

Q. あなたが最後に研究室で実験を行ったのはいつですか?また、その内容は?

私は院生にも学部生にも、合成しか任せていません。そうして合成された固体の、一番最初の構造決定のスリルは未だに私が楽しんでいます。

Q.もしあなたが砂漠の島に取り残されたら、どんな本や音楽が必要ですか?1つだけ答えてください。

本:W. P. Kinsella著、Shoeless Joe(映画Field of Dreamsの原作)です。アイオワに住んでいるうちに、我が家が映画に出てくる家のように見えてきましたよ!

CD:Jimmy Buffett(Featureing Margaritaville)のChanges in Latitudes, Changes in Attitudesです。

 

原文:Reactions – Len MacGillivray
※このインタビューは2007年8月10日に公開されたものです。

The following two tabs change content below.
せきとも

せきとも

他人のお金で海外旅行もとい留学を重ね、現在カナダの某五大湖畔で院生。かつては専ら有機化学がテーマであったが、現在は有機無機ハイブリッドのシリカ材料を扱いつつ、高分子化学に

関連記事

  1. 第七回 生命を化学する-非ワトソン・クリックの世界を覗く! ー杉…
  2. 第37回 糖・タンパク質の化学から生物学まで―Ben Davis…
  3. 【第一回】シード/リード化合物の創出に向けて 2/2
  4. 第18回「化学の職人」を目指すー京都大学 笹森貴裕准教授
  5. 第31回 ナノ材料の階層的組織化で新材料をつくる―Milo Sh…
  6. インタビューリンクー住化廣瀬社長、旭化成藤原社長
  7. 第22回 化学の複雑な世界の源を求めてーLee Cronin教授…
  8. 第15回 有機合成化学者からNature誌編集者へ − Andr…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. エーザイ、抗体医薬の米社を390億円で買収完了
  2. Pixiv発!秀作化学イラスト集【Part 1】
  3. NMRの基礎知識【原理編】
  4. 夢・化学-21 化学への招待
  5. 科学カレンダー:学会情報に関するお役立ちサイト
  6. 鄧 青雲 Ching W. Tang
  7. 抗生物質の誘導体が神経難病に有効 名大グループ確認
  8. 染色体分裂で活躍するタンパク質“コンデンシン”の正体は分子モーターだった!
  9. 細孔内単分子ポリシラン鎖の特性解明
  10. アルツハイマー薬で副作用死

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

AIで世界最高精度のNMR化学シフト予測を達成

理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター環境代謝分析研究チームの菊地淳チームリーダー、伊藤研悟特…

イミニウム励起触媒系による炭素ラジカルの不斉1,4-付加

2017年、カタルーニャ化学研究所・Paolo Melchiorreらは、イミニウム有機触媒系を可視…

ケムステ版・ノーベル化学賞候補者リスト【2018年版】

各媒体からかき集めた情報を元に、「未来にノーベル化学賞の受賞確率がある化学者」をリストアップしていま…

巨大複雑天然物ポリセオナミドBの細胞死誘導メカニズムの解明

第161回目のスポットライトリサーチは、早田敦 (はやた あつし)さんにお願いしました。早田…

イグノーベル化学賞2018「汚れ洗浄剤としてヒトの唾液はどれほど有効か?」

Tshozoです。今年もIg Nobel賞、発表されましたね。色々と興味深い発表が続く中、NHKで放…

最近のwebから〜固体の水素水?・化合物名の商標登録〜

皆様夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか。大学はそろそろ後学期が始まってきたところです。小…

PAGE TOP