[スポンサーリンク]

身のまわりの分子

バニリン /Vanillin

[スポンサーリンク]

vanillin.gif

バニリン(vanillin)は、ラン科バニラ(Vanilla planifolia)の果実などに含まれる香気成分である。

  • 歴史・用途

 いわゆるバニラの香りの主成分。バニラ、安息香、ペルーバルサム、チョウジ(クローブ)の精油などに含有されており、1858年に初めて単離された。 類縁体のエチルバニリンはバニリン自体よりも香りが強く、こちらも使用される。

 工業的供給の大半は化学合成によってまかなわれている。グアヤコール(guaiacol)を原料とするReimer-Tiemann反応による合成法を以下に示す。

vanillin_ind.gif
 
 
 
  • 関連文献

 

  • 関連書籍
朝倉書店
渋谷 達明(編さん)市川 眞澄(編さん)
発売日:2007-02
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:345548
  • 関連リンク

牛糞からガソリンやバニラができるって本当ですか?(R25.jp)

バニリン – Wikipedia

Vanillin – Wikipedia

Vanilla – Wikipedia

バニラ – Wikipedia

イグ・ノーベル賞、「牛の糞からバニラ」で邦人女性が受賞(CNN.co.jp)

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 虫歯とフッ素のお話① ~どうして歯磨きにフッ素が使われるの??~…
  2. レスベラトロール /resveratrol
  3. Sulfane sulfur が生み出す超硫黄分子
  4. 二フッ化酸素 (oxygen difluoride)
  5. ユーコミン酸 (eucomic acid)
  6. シラフルオフェン (silafluofen)
  7. ムスカリン muscarine
  8. ノルゾアンタミン /Norzoanthamine

注目情報

ピックアップ記事

  1. 合成化学者のための固体DNP-NMR
  2. 芳香環メタ位を触媒のチカラで狙い撃ち
  3. ネイティブスピーカーも納得する技術英語表現
  4. レドックスフロー電池 Redox-Flow Battery, RFB
  5. Cooking for Geeks 第2版 ――料理の科学と実践レシピ
  6. ITを駆使して新薬開発のスピードアップを図る米国製薬業界
  7. 室温で緑色発光するp型/n型新半導体を独自の化学設計指針をもとにペロブスカイト型硫化物で実現
  8. ピニック(クラウス)酸化 Pinnick(Kraus) Oxidation
  9. マンガでわかる かずのすけ式美肌化学のルール
  10. ラジカルの安定性を越えろ! ジルコノセン/可視光レドックス触媒を利用したエポキシドの開環反応

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年10月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

アクリルアミド類のanti-Michael型付加反応の開発ーPd触媒による反応中間体の安定性が鍵―

第622回のスポットライトリサーチは、東京理科大学大学院理学研究科(松田研究室)修士2年の茂呂 諒太…

エントロピーを表す記号はなぜSなのか

Tshozoです。エントロピーの後日談が8年経っても一向に進んでないのは私が熱力学に向いてないことの…

AI解析プラットフォーム Multi-Sigmaとは?

Multi-Sigmaは少ないデータからAIによる予測、要因分析、最適化まで解析可能なプラットフォー…

【11/20~22】第41回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

概要メディシナルケミストリーシンポジウムは、日本の創薬力の向上或いは関連研究分野…

有機電解合成のはなし ~アンモニア常温常圧合成のキー技術~

(出典:燃料アンモニアサプライチェーンの構築 | NEDO グリーンイノベーション基金)Ts…

光触媒でエステルを多電子還元する

第621回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域(魚住グループ)にて…

ケムステSlackが開設5周年を迎えました!

日本初の化学専用オープンコミュニティとして発足した「ケムステSlack」が、めで…

人事・DX推進のご担当者の方へ〜研究開発でDXを進めるには

開催日:2024/07/24 申込みはこちら■開催概要新たな技術が生まれ続けるVUCAな…

酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング

酵素と可視光レドックス触媒を協働させる、アミノ酸の酸化的クロスカップリング反応が開発された。多様な非…

二元貴金属酸化物触媒によるC–H活性化: 分子状酸素を酸化剤とするアレーンとカルボン酸の酸化的カップリング

第620回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院工学研究院(本倉研究室)の長谷川 慎吾 助教…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP