[スポンサーリンク]

天然物

ゲラニオール

[スポンサーリンク]

ゲラニオールはイソプレン単位が二つの直鎖状モノテルペンの一種です。ヒドロキシ基が一つあるのでアルコールに分類されますが水にはほとんど溶解しません。二重結合の幾何異性によってE体をゲラニオールと呼ぶのに対してZ体はネロールと別名称で呼ばれています。

天然からはイネ科植物のパルマローザから得られる精油に95%の高含有率で含まれています。しかし価格の問題から主に同じくイネ科植物のシトロネラの精油成分(30-40%)を精製して得ています。
バラ様の華やかな香りとして香水、日用品、食品など様々な製品の香料として国内で年間約200トンが使用されていますが、近年では主に輸入に頼っているようです。
ゲラニオールのアルコール部位を酸化してできるアルデヒドはシトラールと呼ばれ、ビタミンAの工業的合成原料として欠かせないものとなっています。

  • Chem-Station内関連サイト

香りの化学

香りの化学2

  • 関連書籍

ペリプラノン

投稿者の記事一覧

有機合成化学が専門。主に天然物化学、ケミカルバイオロジーについて書いていきたいと思います。

関連記事

  1. 亜酸化窒素 Nitrous oxide
  2. ブラッテラキノン /blattellaquinone
  3. ロピニロールのメディシナルケミストリー -iPS創薬でALS治療…
  4. ペニシリン ぺにしりん penicillin
  5. エチルマレイミド (N-ethylmaleimide)
  6. ダイヤモンドライクカーボン
  7. アデノシン /adenosine
  8. ファイトスルフォカイン (phytosulfokine)

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. ポンコツ博士の海外奮闘録⑫ 〜博士,今と昔を考える〜
  2. 人工DNAから医薬をつくる!
  3. ガッターマン アルデヒド合成 Gattermann Aldehyde Synthesis
  4. ダイアモンドの双子:「神話」上の物質を手のひらに
  5. 分子研 大学院説明会・体験入学説明会 参加登録受付中!
  6. 【クリックは完了. よし壊せ!】イミノカルベノイドによる渡環および 1,3-挿入 Iminocarbenoids Derived from Triazoles for Transannulations/1,3-Insertions
  7. 2010年ノーベル化学賞予想―海外版
  8. ノーベル化学賞は化学者の手に
  9. 有機合成化学協会誌2022年2月号:有機触媒・ルイス酸触媒・近赤外光応答性ポルフィリン類縁色素・アリルパラジウム中間体・スルホン・ポリオキソメタレート
  10. 日本プロセス化学会2005サマーシンポジウム

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

【太陽ホールディングス】新卒採用情報(2025卒)

■■求める人物像■■「大きな志と好奇心を持ちまだ見ぬ価値造像のために前進できる人…

細胞代謝学術セミナー全3回 主催:同仁化学研究所

細胞代謝研究をテーマに第一線でご活躍されている先生方をお招きし、同仁化学研究所主催の学術セミナーを全…

マテリアルズ・インフォマティクスにおける回帰手法の基礎

開催日:2023/12/06 申込みはこちら■開催概要マテリアルズ・インフォマティクスを…

プロトン共役電子移動を用いた半導体キャリア密度の精密制御

第582回のスポットライトリサーチは、物質・材料研究機構(NIMS) ナノアーキテクトニクス材料研究…

有機合成化学協会誌2023年11月号:英文特別号

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2023年11月号がオンライン公開されています。…

高懸濁試料のろ過に最適なGFXシリンジフィルターを試してみた

久々の、試してみたシリーズ。今回試したのはアドビオン・インターチム・サイエンティフィ…

細胞内で酵素のようにヒストンを修飾する化学触媒の開発

第581回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院 薬学系研究科 有機合成化学教室(金井研究室)の…

カルロス・シャーガスのはなし ーシャーガス病の発見者ー

Tshozoです。今回の記事は8年前に書こうと思って知識も資料も足りずほったらかしておいたのです…

巨大な垂直磁気異方性を示すペロブスカイト酸水素化物の発見 ―水素層と酸素層の協奏効果―

第580回のスポットライトリサーチは京都大学大学院工学研究科物質エネルギー化学専攻 陰山研究室の難波…

2023年度第1回日本化学連合シンポジウム「ヒューメインな化学 ~感覚の世界に化学はどう挑むか~」

人間の幸福感は、五感に依るところが大きい。化学は文明的で健康的な社会を支える物質を継続的に産み出して…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP