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国際化学オリンピックのお手伝いをしよう!

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国際化学オリンピック(IChO)とは、毎年開催されている学術系オリンピックの一種です。世界各国の高校生たちが集い、自らの化学知識と技能を競い合う知の祭典です。

日本勢は参加を始めてまだ間がないにも関わらず、過去に選抜され参加した高校生たちは、かなりの活躍・健闘を見せています。特に昨年度イギリス大会では金メダルを2つ受賞するという快挙を成し遂げています。

その化学オリンピックが今年の7/19~7/28に、日本国内(東京)で開催されます。日本化学界においては、紛れも無い今年の一大イベントと言えます。

世界中から高校生参加者・引率者が集うため、かなり大規模なイベントとなります。大会をスムーズに運営するべく、IChO事務局がお手伝いくださるガイド・補助員の募集を始めました。(情報元:@merushiさん)


募集要項は公式ページで公開中で、PDFに掲載されています。

それぞれの役割と応募資格を簡単にまとめると

【ガイド】=日本に不慣れな海外高校生・引率者をお世話し、送迎する

・開催期間前後(7/17~29)に宿舎滞在可能
・英語(もしくは引率国の公用語)での日常的コミュニケーションが可能
・東京近郊の地理・交通機関に明るい
・原則20~28歳

【補助員】=会場設営・当日運営のお手伝い

・開催期間(7/17~28)に宿舎滞在可能
・英語での日常的コミュニケーションが可能
・原則20~28歳

となっています。特に化学に関する専門知識は必要ないそうです。

要するに「英語が話せて普通のコミュニケーションが出来、かつ開催期間中拘束されてもOKな、学部生・院生・留学生が対象」な感じです。高校生相手ですから、あまり年が離れてない方が良いとの配慮もあるのでしょう。

募集のハードルはそこそこ高そうですが、日給1万円以上・宿・食事・交通費付き+貴重な経験 という要素を考えると、なかなか良い待遇にも思います。

化学オリンピックに関わって、会を作り上げる雰囲気を味わってみたい方、日本の化学に貢献する意欲のある方は、ぜひ応募されてみてはいかがでしょう。

こういった大掛かりな世界的学術イベントは、専門的学会を除きそうそうありません。なかなか貴重な経験ができるかもしれませんよ。

締切は2010年2月7日までとなっています。お見逃しなく!

 

関連書籍

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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