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化学者のつぶやき

生物のデザインに学ぶ-未来をひらくバイオミメティクス-に行ってきました!

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最近生物観察していますか?これまでケムステでも紹介してきたように生物は素晴らしい機能を持って生存し続けています。今回はそのような生物模倣技術(バイオミメティクス)について最新の研究を紹介している『生物のデザインに学ぶ-未来をひらくバイオミメティクス-』に行ってきましたのでその一部をレポートしたいと思います!

いざ、千葉県立現代産業科学館へ

今回の企画は千葉県立現代産業科学館にて開館20周年記念企画展として期間限定で行われています。

千葉県立現代産業科学館へのアクセスは現代産業科学館HPを参考にして下さい。なお今回は本八幡駅から歩いたのですが、なかなかに距離があるのでお子さんが小さい方や高齢の方など家族で行かれる場合は車で訪問することをおすすめします。

本八幡駅から現代産業科学館へと歩いて行くと今回の企画展の看板が見えてきます。

 

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現代産業科学館前にて

ムステでも『ヤモリの足のはなし』という記事がありましたが、そのヤモリちゃんが来館者を迎えてくれます。ワクワク!

 

現代産業科学館外観

現代産業科学館外観

 

その看板の奥に進むといよいよ現代産業科学館です。この中に今から突入します。

 

エントランスホール

エントランスホール

 

エントランスホールです。明るく開放的なホールの頭上にはでかでかと今回の企画展のポスターが吊るされています。まずは親切な現代産業科学館職員さんから入場券を購入しましょう。なお現在は特別企画展実施のため通常料金と多少異なりますのでご注意下さい(一般500円、高校・大学生250円、中学生以下・65歳以上は無料)。また職員さんに確認したところ写真撮影禁止マークがある展示以外は全て写真撮影可とのことでしたので、ご自宅にてバイオミメティクスについて“アツく”語り合いたい方はいっぱい撮影しちゃって下さい。

国枝慎吾選手のラケット

国枝慎吾選手のラケット

 

いよいよ企画展に乗り込むぞ!というその前にプロ車いすテニス選手であり、世界ランキングトップ、グランドスラム4大大会制覇、パラリンピック車いすテニスで金メダル獲得という素晴らしい成績を残し続けている国枝慎吾選手のラケットが展示してあります。研究者でいうなら、Nature、Science、Cellに論文掲載されて、さらにノーベル賞もイグ・ノーベル賞も獲っちゃったよ!みたいな感じでしょうか(例えが意味不明で申し訳ございません)。この国枝慎吾選手のラケットにも実はバイオミメティクスが応用されているのですが…詳しくは企画展で御覧下さい!

 

企画展入り口

 

さてそれでは足元のヤモリの誘いの下、企画展へと足を踏み入れましょう。

 

バイオミメティクスとは?

バイオミメティクスとは?

 

トンネルを抜けるとそこには…バイオミメティクスの世界が広がっていました!

それではまずバイオミメティクスについて勉強しましょう。

 

バイオミメティクスとはなんぞや?

生物は長い進化の過程で、地球環境に最適化された優れたデザインを獲得してきました。その生物の機能や形、製造プロセス等を研究し、ものづくりに生かすことが『バイオミメティクス(生物模倣技術)』です。生物学と工学の新しい融合により、環境問題やエネルギー問題あらゆる問題を解決し、持続可能な未来をひらくための技術革新をもたらすものとして期待されています。

バイオミメティクスの歴史は古く、1930年代に絹糸の模倣でナイロンが開発されました。今世紀に入ってヤモリの足をヒントにした粘着テープやモルフォチョウの羽の構造を模倣した構造色を有する繊維など、新材料が次々と開発・実用化されています。背景には電子顕微鏡の普及による、ナノレベルでの生物の観察・分析が可能となったナノテクノロジーの進展があります。

※上図に記載されている説明の要約です。

 

展示物

実際に訪問していただきたいので、ここではどのような生物が扱われているかだけを述べ、詳しい内容や展示物については紹介を控えます。

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さてモルフォチョウ、ゴボウの実、ハコフグ、カワセミ、蜂の巣、カタツムリ、蛾、イルカ、蚊、アサギマダラ、アワビ、ネムリユスリカ、アゲハチョウ、魚の群れ、トンボ等でどのようなものが生み出され、日常生活に生かされているのでしょうか?(写真は全て企画展で撮影させていただきました)。

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その他にも科学の原理を使って遊べる遊具や千葉県立市川工業高等学校インテリア科の生徒が考えた生物をヒントにした夢の様な工業製品のデザインがありますのでそちらも楽しんで下さい。もちろん常設展もあります。

 

特に感動したもの

バイオミメティクスに関する絵本です!絵本の中身をお見せすることはできませんが、本当に子供が読む絵本なのか!?と思う程、構造色やロータス効果、ヤモリの接着などについて詳しく解説がしてありました。しかも模式図とセットでの解説なのでわかりやすい。ただし全てひらがなとカタカナで書かれているので大人が読むと若干読みづらい部分はありますが…

将来バイオミメティクスの研究者になりたい子は必ず読むべき本です!

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なお現代産業科学館では販売していないので、興味がある方は記事の下にある絵本のリンクから購入可能です。

 

今後の企画展関連イベント

現代産業科学館では今回の企画展に関わるイベントを行っています。ぜひこちらにも参加していただき、この週末3連休を楽しんで下さい!

 

【講演会】

11月23日(日)13:30~ (定員280名 ※電話予約・先着順)

「電子顕微鏡ってな〜んだ?」 (株)日立ハイテクノロジーズ 許斐麻美先生

「モルフォチョウをまねたものづくり」 帝人(株) 広瀬治子先生

「生きものが教えてくれる未来のテクノロジー−昆虫を調べて新材料を発明しよう−」 北海道大学 長谷山美紀先生

 

【電子顕微鏡体験】※開始20分前より先着順受付

11月22日(土)10:00~(20名)、13:30~(30名)

11月23日(日)10:00~(20名)、15:00~(8名)

身近なもののミクロの世界やナノスーツ法を体験できます(体験時間は10分程度)。

対象:小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)

協力:(株)日立ハイテクノロジーズ

共催:公益社団法人 日本顕微鏡学会、公益社団法人 高分子学会、文部科学省科学研究費新学術領域「生物規範工学」

 

【ハチドリひこうきワークショップ】※開始10分前より受付

11月24日(休・月)13:30~(定員30名)

講師:千葉大学大学院劉研究室 前田将輝研究員

対象:小学生以上

ハチドリひこうきロボットについてのお話を聞き、実際に飛ぶところを見ることができます。

 

(おまけ)お土産

現代産業科学館を離れる前にお土産の購入はいかがでしょうか?なんと化学系研究者には欠かすことのできないキムワイプが210円で購入できます!!

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おそらく誰もこれまで買わなかったのでしょう…棚の一番下で色褪せてひっそりと存在していました…値札にヤケもあります…

一般の方はちょっと固めのティッシュとして購入を検討してみては?ちなみにキムワイプは表面ザラザラなので鼻をかむと痛いです(実体験)。

※記事の下のリンクからもキムワイプは購入可能です。

関連書籍

 

関連リンク

 

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tanuki

tanuki

出身は応用物理で大学院から材料化学に移籍した博士課程学生。生物の優れた機能を模倣するバイオミメティクスに魅了され研究中。化学と物理両方の視点から見た記事を執筆したいと思います。以前はヨーロッパで研究していました。ハイパーマテリアルクリエイター目指してます。

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