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ゴジラの強さを科学的に証明!? ~「空想科学研究所」より~

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先日、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が地上波初放送されました。内容もさすがハリウッド。すんっっごい迫力で、ひたすらドカーン!バコーン!の連続。私もつい見入ってしまいました。そんな中、放送の翌日にYahoo!ニュースを見ていたら少し気になった記事(特集)がありました。ゴジラとキングギドラの強さを科学的に徹底的に比較…興味しかない!

そしてこの特集を執筆されたのは、空想科学研究所主任研究員の柳田理科雄さん。またまた興味しかない…!と思ったのでこちらも調べてみました。少々お付き合いください。

 

「ゴジラ(Godzilla)」について

ゴジラ(Godzilla)といえば、日本の映画「ゴジラ」に登場する架空の怪獣であることはご存じでしょう。

1954年に登場したゴジラは、身長が大体50mぐらいとのこと。それから様々なシリーズが制作され、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」では119.8m…二倍以上になってしまいました。因みに日本版で記憶に新しい「シン・ゴジラ」におけるゴジラの第4形態(ネタバレ注意)が118.5mほどとのこと。(Wikipediaより)

初代のゴジラってなんか可愛いような…♡

電車をパクパクする初代ゴジラ(Amazonより)

…話が脱線しそうなのでこのくらいにしておきます。

キングギドラ vs ゴジラ

映画の中では、三つの首の怪獣キングギドラと、ゴジラが熾烈な争いを繰り広げているシーンが印象的でした。キングギドラ(King Ghidorah)といえば、三つの頭部それぞれから光線を放つ怪獣で、空も飛べるし二足歩行も出来る。特集記事によると、キングギドラの身長は周囲のビルの高さから推定して約180m、体重は初代キングギドラの情報(100m、3万t)をもとに計算して推定約17万5千t!(ちなみにWikipediaでは、体長158.8m、体重14万1056tと記載)

これに対してゴジラは身長119.8m、体重9万9364tとのことなので、キングギドラの方が圧倒的有利でしょう☆と思いきや…(続きは映画で)

特集記事では、両者の強さを熱量(kcal)で「空想科学的」に計算しています。

現実的に考えると、これほど体格の違う相手に勝つのは難しいが、もちろんゴジラは一歩も引かない。キングギドラも闘志満々で、両者は延々と戦い続ける。その結末は映画で確認してほしいが、お互いに口から放つ光線で相手を転倒させていたから、ここから両者の強さを考えるとどうなるか?

ゴジラの光線は、体の中にため込んだ放射能を青い熱線として吐き出すものらしい。「熱線」とは科学的には、光(電磁波)の一種だから、光で巨大なキングギドラを転倒させたとなると、エネルギーが超絶的に莫大だったことになる。放った時間が1秒なら、350兆kcal

キングギドラも口から吐く光線でゴジラを倒した。倒れ方に差はなかったので、同じように計算すると、エネルギーは160兆kcal。体格の違いから、光線だけ比較すると、ゴジラのほうが倍くらい強いことになる! おっしゃ~っ。(特集記事より)

ふむふむ…(苦笑)全く想像もつかない値ですが、とにかくゴジラは強い!ということがわかります。

 

ところで、ゴジラといえば、ケムステーションでも取り上げられたことがあるように(この記事この記事)、とんでもなく酷いイソシアニドの臭いを「the Godzilla of smells」と表現したり[1]、2015年に起こった最強のエルニーニョ現象を「the Godzilla El Niño」と表現したり[2]

また最近では、2020年6月のサハラ砂漠における大規模な砂塵を「Godzilla」と呼んだり[3]と、科学界においても「とにかく最強のもの=ゴジラ」と名付ける風習(?)が根付いているようです。

「空想科学研究所」ってなに?

ゴジラの強さを科学的に調べた「空想科学研究所」という名前を初めて聞かれた方も多い(私も最近知りました)と思うので、まとめてみました。

空想科学研究所の詳細

正式名称 株式会社 空想科学研究所(The Dream-Science Laboratory.inc)
事業内容 『空想科学読本』シリーズなど、教育系コンテンツの企画、執筆、構成、編集、出版ならびに、さまざまな展開。講演や実験ショーなどの企画、構成、演出ならびに出演
設立 1999年1月11日、有限会社空想科学研究所として設立。
2016年7月1日、株式会社に移行
資本金 10,000,000円
代表者 代表取締役所長 近藤隆史
主要取引先 株式会社KADOKAWA
株式会社講談社
株式会社オーバーラップ
株式会社汐文社
株式会社文響社
学校法人明治大学

メンバー

  • 柳田 理科雄(やなぎた りかお)さん

空想科学研究所主任研究員。東京大学理科Ⅰ類中退。さまざまな学習塾の講師を経て、1991年「天下無敵塾」を設立するが、経営に失敗して塾は赤字に陥る。
95年、宝島社の編集者だった友人・近藤隆史に提案され、塾の赤字を埋め合わせるために『空想科学読本』を執筆。60万部のベストセラーとなるが、印税の入金が間に合わず、塾は倒産した。
99年、塾講師から執筆へと活動の中心を移し、近藤と共に空想科学研究所を設立。書籍の執筆を続ける一方で、各地での講演、メディアへの出演なども精力的に行っている。明治大学理工学部の兼任講師。
「理科雄」は本名。

  • 近藤 隆史(こんどう たかし)さん

空想科学研究所所長。1985年、株式会社シーズの雑誌「TALK ON」で編集者となり、宙出版、宝島社、メディアファクトリー、KADOKAWAでムックや書籍を手がける。
メディアファクトリー時代の99年、関連会社として空想科学研究所を設立し、出版社の社員編集者を続けながら、代表取締役を兼務。
13年に角川つばさ文庫で『ジュニア空想科学読本』を刊行し、これを機に、空想科学研究所は子ども向けの本にも注力するようになった。
2015年KADOKAWAを退職し、現職に専念。柳田理科雄とは、鹿児島の中学時代からの友人。(HPより)

柳田理科雄さんと近藤隆史さん

柳田理科雄さん(左)と近藤隆史さん(右)。(HPより引用)

主な活動内容

マンガやアニメ、ゲームの世界には、オドロキの現象があふれています。
ヒーローは超音速で颯爽と飛んできて、サッカーボールはゴールネットを突き破り、呪文を唱えると一瞬で昼と夜が入れ替わる……。
いずれも人間の想像力が生み出した夢のできごとですが、一歩進んで「いったい何が起こっているのだろう?」「本当にやったら、どうなるんだろう?」と考えてみると、たちまち「科学」になります。マンガやアニメは、もっとも身近な科学への入り口です。
「人間の想像力が生み出した空想の世界」を科学的に検証するために設立されたのが、空想科学研究所です。起点は、1996年に刊行してベストセラーになった『空想科学読本』ですが、現在では『ジュニア空想科学読本』や『ポケモン空想科学読本』など小中学生向けの書籍も多く刊行し、さまざまな世代に親しまれています。
これまでに検証してきた現象やエピソードは1000以上。「『空想科学読本』をきっかけに理科が好きになりました」「理系に進みました」「研究者になりました」といった声もたくさんいただくようになりました。
2007年からは、希望される全国の学校図書館に「空想科学 図書館通信」を週一で無料配信するなど、空想と科学の魅力を広く伝えるための活動も行っています。(HPより)

「マンガやアニメの世界を科学的に検証する」というのが主なミッションです。『空想科学読本』という書籍もたくさん執筆・刊行されており、小中学生をはじめ、たくさんの方々が科学を楽しむことが出来る内容だと思います。

また、空想科学読本の一部の内容はWebでも読むことができます。具体的には、

などなど。何気なく見ていたマンガやアニメのあのシーンも、科学的に見れば「あー確かに言われてみればなんか変!(笑)」とより面白く解釈することができると思います。

公式YouTubeでも検証した話題をたくさん見ることができるのでオススメです。

 

さらに、STEAM教育にも力を入れており、「STEAM空想科学教室」を企画するなど、子供たちが自ら疑問を抱き、材料を集め、自分で考えることを体験するオンライン授業を展開されたりしています。

STEAM教育(スティームきょういく)とは、Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Arts(リベラル・アーツ)、Mathematics(数学)の頭文字をとった教育手法。生徒児童の数学的、科学的な基礎を育成しながら、彼らが批判的に考え(批判的思考)、技術や工学を応用して、想像的・創造的なアプローチで、現実社会に存在する問題に取り組むように指導する。またSTEAM教育の具体的な手法としては、デザインの原則を活用したり、創造的な問題解決を奨励することなどが挙げられる。(Wikipediaより引用)

さいごに

小さいうちから知的好奇心を掻き立てるのはサイエンスの世界では非常に重要なことだと思うので、とても夢があって面白い活動だと感じました。本記事で取り上げたゴジラネタのみならず、みなさんが好きなあのマンガ、アニメのネタも幅広く取り揃えておられますので、ご興味のある方は、公式サイトや関連サイトを要チェック!

そして!、『ゴジラ vs コング』が近日公開!(7月に延期とのことです。2021年6月現在)こちらも楽しみですね~。

…おっと、路線が逸れてきたのでこの辺で。

参考文献

[1] Pirrung, M. C.; Ghorai, S.; Ibarra-Rivera, T. R. Multicomponent Reactions of Convertible Isonitriles.  J. Org. Chem. 2009, 74, 4110. DOI: 10.1021/jo900414n

[2] Schiermeier, Q. Hunting the Godzilla El Niño. Nature 2015, 526, 490. DOI: 10.1038/526490a

[3] (a) Domínguez-Rodríguez, A.; Báez-Ferrer, N.; Abreu-González, P.; Rodríguez, S.; Díaz, R.; Avanzas, P.; Hernández-Vaquero, D. Impact of Desert Dust Events on the Cardiovascular Disease: A Systematic Review and Meta-Analysis. J. Clin. Med. 202110, 727. DOI: 10.3390/jcm10040727;(b) Remini, B. Awesome, the dust of the sahara in the sky of the america continent. Godzilla, the biggest dust storm in half a century. LARHYSS J. 202043, 139. http://larhyss.net/ojs/index.php/larhyss/article/view/748; (c) Euphrasie-Clotilde, L.; Plocoste, T.; Brute, F.-N. Particle Size Analysis of African Dust Haze over the Last 20 Years: A Focus on the Extreme Event of June 2020. Atmosphere 202112, 502. DOI:10.3390/atmos12040502

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