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一般的な話題

MEDCHEM NEWS 33-4 号「創薬人育成事業の活動報告」

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日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープンアクセスとなりました 33-4号 (2023年11月発行)の紹介です。

各項目のタイトルおよび画像から該当記事へ飛べます (新しいタブで開きます) ので、隅々までご覧ください。

■巻頭言

秤量と定量
合田 幸広
国立医薬品食品衛生研究所

本号の巻頭言は、国立医薬品食品衛生研究所 名誉所長 合田先生からのご寄稿です。秤量と定量は、創薬開始~臨床開発~承認に至るまで継続的に欠かすことができない作業です。科学の進歩とその奥深さに触れることができます。

■創薬最前線

RNA標的低分子創薬への期待と課題
中谷 和彦
大阪大学

阪大産研の中谷和彦先生はRNAの特異な構造に結合する低分子を発見し、RNAの機能を制御できることを世界に先駆けて明らかにしています。RNAを標的とした低分子創薬の可能性を示した画期的な6つの研究例が紹介されています。

■WIINDOW

英国ダンディー大学 Ciulli 研での研究生活 ~日本や米国との環境の違いを交えて~
石田 祐
エーザイ株式会社

企業から英国大学に研究派遣された経験を綴っていただきました。赴任先での環境や経験とともに海外で研究活動をするうえで大切なこと、さらには赴任中におきた教科書級の出来事 (COVID-19、英国 EU 離脱、ウクライナ危機) の影響にも触れられています。是非ご一読ください。

■ESSAY

マイクロバイオーム創薬の現状
金 倫基
慶應義塾大学 (所属は当時のもの)

他人の便を移植するなんてと驚かれた方もいらっしゃるでしょう!マイクロバイオーム創薬の第一人者、金先生が、マイクロバイオーム創薬の成功例、課題、今後の展望を解りやすくまとめておられます。是非ご一読ください。

■ESSAY

すべてはお客様の研究開発のために ─創薬コンソーシアムにおけるキシダ化学の取り組み─
五十嵐 進、渡辺 俊博
キシダ化学株式会社

「すべてはお客様の研究開発のために」キシダ化学株式会社の創薬支援事業のこれまでの歩みと、創薬コンソーシアム (J-CLIC、J-PUBLIC、BALUE) での取り組みについて紹介されています。参加企業の信頼を地道に積み重ね、日本発の画期的な新薬の誕生に貢献したい、高いモチベーションを感じます。

DISCOVERY

HDAC8選択的阻害薬の創製とPROTACへの応用
山下 泰信高田 悠里伊藤 幸裕鈴木 孝禎
大阪大学

本号の DISCOVERY は、阪大産研の鈴木研究室より「HDAC8 選択阻害薬の創製と PROTAC への応用」についてご寄稿いただきました。一連の鈴木先生のご研究を通して、優れた PROTAC の開発には従来法により創製される標的蛋白質選択的な優れた低分子化合物が必要であることが結論付けされております。是非ご一読ください。

・共著者の 伊藤 幸裕 先生のケムステVシンポご講演動画

SEMINER

HIVの研究を基盤とした抗SARS-CoV-2剤の創製
玉村 啓和
東京医科歯科大学 (現 東京科学大学)

COVID-19 治療薬を目指した創薬化学研究に関する記事です。HIV研究の専門家である、東京科学大学の玉村啓和先生と、国立国際医療研究センター研究所の満屋裕明先生のグループの共同研究は、読み応えがあります。是非ご覧ください。

SEMINER

透析アミロイドーシス発症リスクの研究とアミロイドーシス予防戦略
中島 吉太郎山口 圭一後藤 祐児
大阪大学

本論文では、透析アミロイドーシスの発症原因について、タンパク質凝集の観点から物理化学的に解析した研究成果が分かりやすく解説されています。アルツハイマー病など、他のアミロイドーシスに対する創薬開発の最近の進展についてもあわせて紹介されています。興味のある方は是非ご一読下さい。

COFFEE BREAK

アートとサイエンスと薬草
甲斐 広文
熊本大学

熊本大学薬学部キャンパスには、800 種以上の薬草・薬木と共にフェルメール リ・クリエイト全 37 作品を含む 80 点以上の素晴らしい絵画が集められています。これらのコレクションに秘められたサイエンスにつながる崇高な哲学を我々に深く語りかけてくれるエッセイです。是非ご一読下さい。

REPOET

創薬人育成事業の活動報告
国嶋 崇隆
神戸学院大学

創薬研究の進化に伴い、必要な知識が拡大し、大学のカリキュラムでは不足しています。医薬化学部会の創薬人育成事業は、製薬企業の専門家が地域の大学で大学生と大学院生向けに創薬に関する講義を提供するプログラムで、2012 年から 11 年間で、23,000 人以上の学生が受講しました。将来を担う創薬研究者育成の産学連携事業に関する報告です。

関連書籍

本号の「BOOKS 紹介」より①

本号の「BOOKS 紹介」より②

現場で役に立つ! 臨床医薬品化学

現場で役に立つ! 臨床医薬品化学

Release date: 2021/04/10
Amazon product information

ケムステでの書評もあります

MEDCHEM NEWS 紹介記事バックナンバー

・MEDCHEM NEWS 33-3 号「30年後の創薬研究」
MEDCHEM NEWS 33-2 号 「2022年度医薬化学部会賞」
MEDCHEM NEWS 33-1 号 「創薬への貢献」
MEDCHEM NEWS 32-4 号「創薬の将来ビジョン」
MEDCHEM NEWS 32-3号 「シン・メディシナルケミストリー」
MEDCHEM NEWS 32-2号 「儲からないが必要な薬の話」
MEDCHEM NEWS 32-1号「機械学習とロボティックス特集」
MEDCHEM NEWS 31-4号「RNA制御モダリティ」
MEDCHEM NEWS 31-3号「ケムステ代表寄稿記事」
MEDCHEM NEWS 31-2号「2020年度医薬化学部会賞」
MEDCHEM NEWS 31-1号「低分子創薬」
MEDCHEM NEWS 30-4号「ペプチド化学」
MEDCHEM NEWS 30-3号「メドケムシンポ優秀賞」

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DAICHAN

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創薬化学者と薬局薬剤師の二足の草鞋を履きこなす、四年制薬学科の生き残り。
薬を「創る」と「使う」の双方からサイエンスに向き合っています。
しかし趣味は魏志倭人伝の解釈と北方民族の古代史という、あからさまな文系人間。
どこへ向かうかはfurther research is needed.

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