[スポンサーリンク]

ケムステニュース

ソモライ教授2008年プリーストリー賞受賞

[スポンサーリンク]

2008年プリーストリー賞(Priestley Medal)はカリフォルニア大学バークレー校のソモライ教授(Gabor A. Somorjai)に決定しました。授賞理由は”固体表面科学および触媒科学への独創的かつ創造的な貢献”です。なお同賞はアメリカ化学会最高の賞です。

 

なぜパラジウムや白金、様々なナノ粒子など不均一系触媒(heterogeneous catalysis)は固体であるのに触媒として反応に関与するか?この謎をとくために、ソモライ教授は固体表面化学に関して、様々な分析手法をもちいて研究を行ってきました。

彼は1935年にハンガリーで生まれ、1960年米国カリフォルニア大学バークレー校でPh.Dを取得、その後IBMの研究者として働き、1964年に同校に助教授として戻りました。准教授をへて1972年に教授になった後、いままで一貫して表面化学の研究を行っています。

1998年にウルフ賞、2002年にアメリカ国家科学賞を受賞し、このプリーストリー賞も時間の問題とされていました。おめでとうございます。

ちなみに名前、日本語でこれであっているかはわかりません。ソモウジャイ?ソモライ?日本語はむずかしいですねえ。誰かしっていたらおしえてください(苦笑)。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”047050823X” locale=”JP” title=”Introduction to Surface Chemistry and Catalysis”][amazonjs asin=”1232528730″ locale=”JP” title=”Naturais de Budapeste: John Von Neumann, Ferenc Puskas, Gyorgy Lukacs, Laszlo Kubala, Paul Erd S, Eva Todor, Gabor Somorjai, Zsa Zsa Gabor”][amazonjs asin=”1441922431″ locale=”JP” title=”Nanotechnology in Catalysis 3 (Nanostructure Science and Technology)”]

 

関連リンク

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 三共と第一製薬が正式に合併契約締結
  2. 製薬各社 2011年度 第2四半期決算
  3. 光で分子の結合状態を変えることに成功
  4. 染色なしで細胞を観察 阪大ベンチャーが新顕微鏡開発
  5. 化学物質MOCAでがん、4人労災
  6. パーデュー大、10秒で爆薬を検知する新システムを開発
  7. 新型コロナウイルスをブロックする「N95マスクの95って一体何?…
  8. グラクソ、糖尿病治療薬「ロシグリタゾン」が単独療法無効のリスクを…

注目情報

ピックアップ記事

  1. A-ファクター A-factor
  2. ChemDrawの使い方【作図編③:表】
  3. Dead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」⑥
  4. 有機・無機材料の相転移ダイナミクス:数理から未来のマテリアル開発まで
  5. 第六回 電子回路を合成するー寺尾潤准教授
  6. 兄貴達と化学物質+α
  7. 「自分の意見を言える人」がしている3つのこと
  8. 健康食品 高まる開発熱 新素材も続々
  9. C70の中に水分子を閉じ込める
  10. 【読者特典】第92回日本化学会付設展示会を楽しもう!

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年6月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

注目情報

最新記事

Host-Guest相互作用を利用した世界初の自己修復材料”WIZARDシリーズ”

昨今、脱炭素社会への実現に向け、石油原料を主に使用している樹脂に対し、メンテナンス性の軽減や材料の長…

有機合成化学協会誌2025年4月号:リングサイズ発散・プベルル酸・イナミド・第5族遷移金属アルキリデン錯体・強発光性白金錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年4月号がオンラインで公開されています!…

第57回若手ペプチド夏の勉強会

日時2025年8月3日(日)~8月5日(火) 合宿型勉強会会場三…

人工光合成の方法で有機合成反応を実現

第653回のスポットライトリサーチは、名古屋大学 学際統合物質科学研究機構 野依特別研究室 (斎藤研…

乙卯研究所 2025年度下期 研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

次世代の二次元物質 遷移金属ダイカルコゲナイド

ムーアの法則の限界と二次元半導体現代の半導体デバイス産業では、作製時の低コスト化や動作速度向上、…

日本化学連合シンポジウム 「海」- 化学はどこに向かうのか –

日本化学連合では、継続性のあるシリーズ型のシンポジウムの開催を企画していくことに…

【スポットライトリサーチ】汎用金属粉を使ってアンモニアが合成できたはなし

Tshozoです。 今回はおなじみ、東京大学大学院 西林研究室からの研究成果紹介(第652回スポ…

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

第12回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP