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EUで化学物質規制のREACHが施行

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 化学物質に関する欧州連合(EU)の新規制「REACH(リーチ)規則」が6月1日に施行された。人体の健康と環境の保全が狙い。現在使用されている約3万種類の化学物質の登録を義務付けるもので、EU域内で年1トン以上製造・輸入する化学物質を対象に、企業に登録を義務付ける(引用:nikkeibp.net)。

  ついにREACH(リーチ)が施行されました。この名前はRegistration(登録)、 Evaluation(評価)、Authorization(承認) of Chemicals(化学物質)の略そのままです。

  REACHとは記事にあるように、EU内で施行される「すべての化学物質(ポリマーを除く)の登録を義務づけるとともに、それに対して評価を下して認可する」という規則です。

 日本国内では、化学業界はもちろん、輸出業たる自動車や電子機器関連分野でも関心がもたれています。コスト増大の恐れがあるためです。

 こういう大きな規正法がEUで確立したからといって、他の国々もすぐさま同じような制度をつくることは考えられません。しかしもしもこれがうまくまわることになった近い将来、同じような制度が他国でも確立されそうな予感は十分しますね。

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  • 関連リンク

REACH関連情報(環境省)

環境省のページ。平成18年12月に成立した、欧州のREACH(化学物質の登録、評価、認可及び制限に関する規則)に関する情報を随時発信。

REACH(Wikipedia)

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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