[スポンサーリンク]

身のまわりの分子

アデノシン /adenosine

[スポンサーリンク]

 

アデノシン(adenosine)核酸を構成するヌクレオシドの一種です。

 

塩基部位のアデニンと糖のリボースから構成されています。DNAやRNAといった核酸分子の構成要素として働き、遺伝情報を後世に伝達するうえで重要な役割を担っています。

アデノシン三リン酸(adenosine triphosphate:ATP)は、細胞のエネルギー源として重要です。ATPは分解してリン酸を放出する際にエネルギーを放出し、筋肉等を動かします。 細胞にとって電池のような役割を担う化合物です。

また環状リン酸構造をもつサイクリックアデノシン一リン酸(cyclic adenosine monophosphate:cAMP)は、生体シグナル伝達に関わる最重要分子の一つでもあります。

 2004年に資生堂が、発毛促進剤の有効成分としてアデノシンを含む医薬品を実用化しました。アデノゲンという商品名で市販されています。

関連文献

関連書籍

外部リンク

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. ギンコライド ginkgolide
  2. コエンザイムQ10 /coenzyme Q10
  3. シラン Silane
  4. 酒石酸/Tartaric acid
  5. ジブロモインジゴ dibromoindigo
  6. シアノスター Cyanostar
  7. 【解ければ化学者】ビタミン C はどれ?
  8. プロパンチアールオキシド (propanethial S-oxi…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. タンパク質を「みる」技術で科学のフロンティアを切り拓く!【ケムステ×Hey!Labo 糖化学ノックインインタビュー⑤】
  2. 世界初 ソフトワーム用自発光液 「ケミホタルペイント」が発売
  3. カセロネス鉱山
  4. 炭素置換Alアニオンの合成と性質の解明
  5. ペンタフルオロスルファニル化合物
  6. 分子びっくり箱
  7. イソプロポキシボロン酸ピナコール:Isopropoxyboronic Acid Pinacol Ester
  8. 京都賞―受賞化学者一覧
  9. MEDCHEM NEWS 31-3号「ケムステ代表寄稿記事」
  10. 1-メチル-1-[4-(ジフェニルホスフィノ)ベンジル]ピロリジニウムブロミド:1-Methyl-1-[4-(diphenylphosphino)benzyl]pyrrolidinium Bromide

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年10月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

光と水で還元的環化反応をリノベーション

第609回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院薬学研究院(精密合成化学研究室)の中村顕斗 …

ブーゲ-ランベルト-ベールの法則(Bouguer-Lambert-Beer’s law)

概要分子が溶けた溶液に光を通したとき,そこから出てくる光の強さは,入る前の強さと比べて小さくなる…

活性酸素種はどれでしょう? 〜三重項酸素と一重項酸素、そのほか〜

第109回薬剤師国家試験 (2024年実施) にて、以下のような問題が出題されま…

産総研がすごい!〜修士卒研究職の新育成制度を開始〜

2023年より全研究領域で修士卒研究職の採用を開始した産業技術総合研究所(以下 産総研)ですが、20…

有機合成化学協会誌2024年4月号:ミロガバリン・クロロププケアナニン・メロテルペノイド・サリチル酸誘導体・光励起ホウ素アート錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年4月号がオンライン公開されています。…

日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました

3月28日から31日にかけて開催された,日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました.筆者自…

キシリトールのはなし

Tshozoです。 35年くらい前、ある食品メーカが「虫歯になりにくい糖分」を使ったお菓子を…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP