[スポンサーリンク]

M

メーヤワイン試薬 Meerwein Reagent

[スポンサーリンク]

 

概要

トリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート(Me3OBF4)もしくはトリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート(Et3OBF4)は、はMeerwein試薬と呼称される。ハード性の高い強力なアルキル化剤であり、アルコールもしくはアミンをメチル化(orエチル化)できる。

アルキル化剤の強さはおよそ以下の順列に従う。

Me2Cl(SbF6) > (MeO)2CHBF4
> Me3OBF4> Et3OBF4>
MeOTf > MeSO2F > (MeO)2SO2
> MeI

基本文献

  • Meerwein, H.; Hinz, G.; Hofmann, G.; Kroning, E.; Pfeil, E. J. Prakt. Chem. 1937, 147, 257.
  • Meerwein, H. Org. Synth. 1973, 5, 1080.
  • Curphey, T. J. Org. Synth. 1971, 51, 142.

 

反応機構

 

反応例

Camptothecinの合成[1]:複素環構築への応用。
meerwein_alkyl_2.gif
条件によって化学選択性の発現が可能[2]。
meerwein_alkyl_3.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] Fortunak J. Tetrahedron Lett. 199637, 5679. doi:10.1016/0040-4039(96)01204-X

[2] (a) Meerwein, H.; Borner, P.; Fuchs, O.; Sasse, H. J.; Schrodt, H.; Spille, J. Chem. Ber. 1956, 89, 2060. (b) Chen, F. M. F.; Benoiton, N. L. Can. J. Chem. 1977,
5, 1433.

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

関連記事

  1. サレット・コリンズ酸化 Sarett-Collins Oxida…
  2. MAC試薬 MAC Reagent
  3. 史 不斉エポキシ化 Shi Asymmetric Epoxida…
  4. アリルオキシカルボニル保護基 Alloc Protecting …
  5. エーテル系保護基 Ether Protective Group
  6. チャン・ラム・エヴァンス カップリング Chan-Lam-Eva…
  7. スルホニル保護基 Sulfonyl Protective Gro…
  8. パーコウ反応 Perkow Reaction

注目情報

ピックアップ記事

  1. マテリアルズ・インフォマティクス適用のためのテーマ検討の進め方とは?
  2. (–)-Spirochensilide Aの不斉全合成
  3. ウォルター・カミンスキー Walter Kaminsky
  4. 1-フルオロ-2,4,6-トリメチルピリジニウムトリフルオロメタンスルホナート : 1-Fluoro-2,4,6-trimethylpyridinium Trifluoromethanesulfonate
  5. MIT、空気中から低濃度の二酸化炭素を除去できる新手法を開発
  6. 「無機化学」とはなにか?
  7. 化学者のためのエレクトロニクス講座~電解金めっき編~
  8. 売切れ必至!?ガロン瓶をまもるうわさの「ガロテクト」試してみた
  9. 除虫菊に含まれる生理活性成分の生合成酵素を単離
  10. ノーベル化学賞受賞者が講演 3月1日、徳島文理大学

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年9月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

注目情報

最新記事

2024年の化学企業グローバル・トップ50

グローバル・トップ50をケムステニュースで取り上げるのは定番になっておりましたが、今年は忙しくて発表…

早稲田大学各務記念材料技術研究所「材研オープンセミナー」

早稲田大学各務記念材料技術研究所(以下材研)では、12月13日(金)に材研オープンセミナーを実施しま…

カーボンナノベルトを結晶溶媒で一直線に整列! – 超分子2層カーボンナノチューブの新しいボトムアップ合成へ –

第633回のスポットライトリサーチは、名古屋大学理学研究科有機化学グループで行われた成果で、井本 大…

第67回「1分子レベルの酵素活性を網羅的に解析し,疾患と関わる異常を見つける」小松徹 准教授

第67回目の研究者インタビューです! 今回は第49回ケムステVシンポ「触媒との掛け算で拡張・多様化す…

四置換アルケンのエナンチオ選択的ヒドロホウ素化反応

四置換アルケンの位置選択的かつ立体選択的な触媒的ヒドロホウ素化が報告された。電子豊富なロジウム錯体と…

【12月開催】 【第二期 マツモトファインケミカル技術セミナー開催】 題目:有機金属化合物 オルガチックスのエステル化、エステル交換触媒としての利用

■セミナー概要当社ではチタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素等の有機金属化合物を“オルガチッ…

河村奈緒子 Naoko Komura

河村 奈緒子(こうむら なおこ, 19xx年xx月xx日-)は、日本の有機化学者である。専門は糖鎖合…

分極したBe–Be結合で広がるベリリウムの化学

Be–Be結合をもつ安定な錯体であるジベリロセンの配位子交換により、分極したBe–Be結合形成を初め…

小松 徹 Tohru Komatsu

小松 徹(こまつ とおる、19xx年xx月xx日-)は、日本の化学者である。東京大学大学院薬学系研究…

化学CMアップデート

いろいろ忙しくてケムステからほぼ一年離れておりましたが、少しだけ復活しました。その復活第一弾は化学企…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP