[スポンサーリンク]

B

バルツ・シーマン反応 Balz-Schiemann Reaction

[スポンサーリンク]

 

概要

ジアゾニウムテトラフルオロボレートの熱分解により、芳香環にフッ素を導入する反応。一般にジアゾニウム塩は乾燥すると爆発しやすくなり危険であるが、フルオロボレートは例外的に安定で、よく乾燥したものを加熱すると穏やかに分解して芳香族フッ素化合物を与える。単にSchiemann反応とも呼ばれる。

基本文献

  • Balz, G.; Schiemann, G. Ber. 1927, 60, 1186. doi:10.1002/cber.19270600539
  • Roe, A. Org. React.1949, 5, 193.
  • Suschitzky, H. Adv. Fluorine Chem.19654, 1.
  • Al’sing, T. K.; Sochilin, E. G. Zh. Org. Khim.19707, 530.
  • Becker, H. G. O.; Israel, G. J. Prakt. Chem.1979321, 579.

 

反応機構

反応機構はSandmeyer反応類似と考えられているが、未だ明確ではない。
(参考: J. Am. Chem.Soc. 1975, 97, 799.J.Am. Chem. Soc. 1976,98, 6753.

 

反応例

schiemann_2.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

[amazonjs asin=”1405107871″ locale=”JP” title=”Fluorine in Organic Chemistry”][amazonjs asin=”1848166346″ locale=”JP” title=”Fluorine in Pharmaceutical and Medicinal Chemistry: From Biophysical Aspects to Clinical Applications (Molecular Medicine and Medicinal Chemistry)”][amazonjs asin=”1405167203″ locale=”JP” title=”Fluorine in Medicinal Chemistry and Chemical Biology”][amazonjs asin=”3319043455″ locale=”JP” title=”Fluorine in Heterocyclic Chemistry Volume 1: 5-Membered Heterocycles and Macrocycles (Springer International Publish)”]

 

外部リンク

関連記事

  1. p-メトキシベンジル保護基 p-Methoxybenzyl (P…
  2. ポーソン・カーン反応 Pauson-Khand Reaction…
  3. ダンハイザー シクロペンテン合成 Danheiser Cyclo…
  4. ホーナー・ワズワース・エモンス反応 Horner-Wadswor…
  5. ボロン酸の保護基 Protecting Groups for B…
  6. ファヴォルスキー転位 Favorskii Rearrangeme…
  7. ペタシス試薬 Petasis Reagent
  8. ジアゾカップリング diazocoupling

注目情報

ピックアップ記事

  1. ノーベル受賞者、東北大が米から招請
  2. 大栗 博毅 Hiroki Oguri
  3. 「Python in Excel」が機能リリースされたときのメリットを解説します
  4. がん治療にカレー成分-東北大サイエンスカフェ
  5. ジンケ アルデヒド Zincke Aldehyde
  6. 令和3年度に登録された未来技術遺産が発表 ~フィッシャー・トロプシュ法や記憶媒体に関する資料が登録~
  7. クルト・ヴュートリッヒ Kurt Wüthrich
  8. 新しいエポキシ化試薬、Triazox
  9. 不斉Corey-Chaykovskyエポキシド合成を鍵としたキニーネ・キニジンの選択的合成
  10. 安全なジアゾメタン原料

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

第58回Vシンポ「天然物フィロソフィ2」を開催します!

第58回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!今回のVシンポは、コロナ蔓延の年202…

第76回「目指すは生涯現役!ロマンを追い求めて」櫛田 創 助教

第76回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第75回「デジタル技術は化学研究を革新できるのか?」熊田佳菜子 主任研究員

第75回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第74回「理想的な医薬品原薬の製造法を目指して」細谷 昌弘 サブグループ長

第74回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第57回ケムステVシンポ「祝ノーベル化学賞!金属有機構造体–MOF」を開催します!

第57回ケムステVシンポは、北川 進 先生らの2025年ノーベル化学賞受賞を記念して…

櫛田 創 Soh Kushida

櫛田 創(くしだそう)は日本の化学者である。筑波大学 数理物質系 物質工学域・助教。専門は物理化学、…

細谷 昌弘 Masahiro HOSOYA

細谷 昌弘(ほそや まさひろ, 19xx年xx月xx日-)は、日本の創薬科学者である。塩野義製薬株式…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP