[スポンサーリンク]

K

カラッシュ付加反応 Kharasch Addition

 

Cu(I)やRu(II)などの低原子価金属錯体とポリハロゲン化アルキルを反応させるとアルケンなどへラジカル付加が起こる。
今日ではよく用いられる原子移動ラジカル重合の基礎となった反応である。

基本文献

 

反応機構

アルケンへの付加によって生じたラジカルがポリハロゲン化アルキルからハロゲンを引き抜くことによってラジカルを再生する。原子移動ラジカル重合の項も参照。

Kharasch_2.gif

反応例

縮環アルカロイド構造への応用[1]

Kharasch_3.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] Nagashima, H.; Ara, K.-i.; Wakamatsu, H.; Itoh, K. J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1985, 518. DOI: 10.1039/C39850000518

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 均一系水素化 Homogeneous Hydrogenaton
  2. クメン法 Cumene Process
  3. コーリー・チャイコフスキー反応 Corey-Chaykovsky…
  4. ビシュラー・ナピエラルスキー イソキノリン合成 Bischler…
  5. クリンコヴィッチ反応 Kulinkovich Reaction
  6. ヘンリー反応 (ニトロアルドール反応) Henry Reacti…
  7. ボールドウィン則 Baldwin’s Rule
  8. ニーメントウスキー キノリン/キナゾリン合成 Niementow…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 【書籍】化学探偵Mr.キュリー5
  2. 山元公寿 Kimihisa Yamamoto
  3. 根岸 英一 Eiichi Negishi
  4. 【速報】2015年ノーベル生理学・医学賞ー医薬品につながる天然物化学研究へ
  5. 触媒表面の化学反応をナノレベルでマッピング
  6. 化学業界と就職活動
  7. ケック ラジカルアリル化反応 Keck Radicallic Allylation
  8. 人工軟骨への応用を目指した「ダブルネットワークゲル」
  9. 衣笠反応 Kinugasa Reaction
  10. 含フッ素遷移金属エノラート種の合成と応用

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

アルキルアミンをボロン酸エステルに変換する

不活性C(sp3)–N結合をボリル化する初めての反応が開発された。入手容易なアルキルアミンから様々な…

生物の仕組みに倣う:背景と光に応じて色が変わる顔料の開発

第165回目のスポットライトリサーチは、名古屋大学大学院工学研究科 ・坂井美紀(さかい みき)さんに…

イミデートラジカルを用いた多置換アミノアルコール合成

イミデートラジカルを用い、一挙に多置換アミノアルコールを合成する方法が開発された。穏和な条件かつ位置…

ジェフリー·ロング Jeffrey R. Long

ジェフリー·ロング(Jeffrey R. Long, 1969年xx月xx日-)は、アメリカの無機材…

【なんと簡単な!】 カーボンナノリングを用いた多孔性ナノシートのボトムアップ合成

第 164 回目のスポットライトリサーチは東京大学大学院新領域創成科学研究科 物質系専攻の森泰造 (…

「進化分子工学によってウイルス起源を再現する」ETH Zurichより

今回は2018年度のノーベル化学賞の対象となった進化分子工学の最前線でRNA・タンパク質工学を組み合…

PAGE TOP