[スポンサーリンク]

chemglossary

高速液体クロマトグラフィ / high performance liquid chromatography, HPLC

[スポンサーリンク]

 高速液体クロマトグラフィー(High Performance Liquid Chromatography:HPLC)は、充填剤を詰め込んだカラム(固定相)に、高圧で水や有機溶媒などの液体(移動相)を流しつつサンプルを通過させ、成分の分離を行うとともに、紫外・可視吸光や蛍光などの検出器で分析・同定を行う装置です。俗に「液クロ」と呼ばれます。

検出器、使用するカラムも様々で奥の深い分析技術です。 さまざまな有機化合物の分離や定量のための代表的な手法として,幅広く利用されています。

光学活性体を分離するためにはキラルカラム、高極性化合物を分離するには逆相カラムを用います。化合物によってはなかなか分離できないときもあり、分離条件を早く見出すためには、ある程度の「経験と勘」が必要です。カラム中で光学活性体がラセミ化してしまうようなものだと、もー大変です。

 

関連書籍

“液クロ・巻”シリーズ

 

“ちょっと詳しい液クロのコツ”シリーズ

 

関連リンク

 

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 真空ポンプ
  2. 薄層クロマトグラフィ / thin-layer chromato…
  3. カール・フィッシャー滴定~滴定による含水率測定~
  4. 分子モーター Molecular Motor
  5. 表現型スクリーニング Phenotypic Screening
  6. MOF-74: ベンゼンが金属鎖を繋いで作るハニカム構造
  7. クロスカップリング反応 cross coupling react…
  8. スナップタグ SNAP-tag

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. キャリアデザイン研究講演会~化学研究と企業と君との出会いをさがそう!~
  2. 私が思う化学史上最大の成果-2
  3. はじめての研究生活マニュアル
  4. 有機合成のための新触媒反応101
  5. #環境 #SDGs マイクロ波によるサステナブルなものづくり (プラ分解、フロー合成、フィルム、乾燥、焼成)
  6. ナノチューブ団子のときほぐしかた [テキサスMRD社の成果]
  7. DOWとはどんな会社?-1
  8. このホウ素、まるで窒素ー酸を塩基に変えるー
  9. 三洋化成の新分野への挑戦
  10. 有機合成化学協会誌2018年11月号:オープンアクセス・英文号!

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年10月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

光と水で還元的環化反応をリノベーション

第609回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院薬学研究院(精密合成化学研究室)の中村顕斗 …

ブーゲ-ランベルト-ベールの法則(Bouguer-Lambert-Beer’s law)

概要分子が溶けた溶液に光を通したとき,そこから出てくる光の強さは,入る前の強さと比べて小さくなる…

活性酸素種はどれでしょう? 〜三重項酸素と一重項酸素、そのほか〜

第109回薬剤師国家試験 (2024年実施) にて、以下のような問題が出題されま…

産総研がすごい!〜修士卒研究職の新育成制度を開始〜

2023年より全研究領域で修士卒研究職の採用を開始した産業技術総合研究所(以下 産総研)ですが、20…

有機合成化学協会誌2024年4月号:ミロガバリン・クロロププケアナニン・メロテルペノイド・サリチル酸誘導体・光励起ホウ素アート錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年4月号がオンライン公開されています。…

日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました

3月28日から31日にかけて開催された,日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました.筆者自…

キシリトールのはなし

Tshozoです。 35年くらい前、ある食品メーカが「虫歯になりにくい糖分」を使ったお菓子を…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP