[スポンサーリンク]

ケムステしごと

Spiber株式会社ってどんな会社?

[スポンサーリンク]

Spiber株式会社は、微生物による発酵(ブリューイング)プロセスを用いた構造タンパク質素材「Brewed Protein™(ブリュード・プロテイン™)」を開発するバイオベンチャー企業です。私たちは、社会に提供できる価値を最大化させるための一つの手段がタンパク質素材の実用化であると考え、日々研究開発及び素材の製造に取り組んでいます。

次世代の新素材「Brewed Protein™(ブリュード・プロテイン™)」

Brewed Protein™とは、植物由来の糖類を主原料に使用し、Spiber 独自の発酵(ブリューイング)プロセスによりつくられる構造タンパク質です。

進化のプロセスと同じように、分子レベルでの改良を繰り返すことにより、用途に応じて素材の特長をデザインすることが可能です。また、加工方法を変えることで、繊維、フィルム、レジンなど幅広いアプリケーションに形を変えることもできるため、用途は無限大です。特に、アパレル分野における脱石油・脱アニマル、そして輸送分野における軽量化など、様々な産業のニーズに対し、大きな役割を果たせる可能性を秘めています。

すでに素材の製造工程は確立しており、現在はこの素材の更なる量産化を目指しています。タイでは量産プラントが竣工し、本格生産開始に向けて試運転を行なっています(22年4月現在)。生産量は段階的に拡大していき、数年後にフルキャパシティで稼働できる見込みです。同時に⽶国でも量産の準備を進めており、こちらは数年後の稼働を⽬指しています。

持続可能な社会の実現を目指して、日々素材の研究開発及び製造に取り組んでいます。

Brewed Protein™ポリマーと各種加工工程で成形された素材の例

会社は社会のためにある

これは私たちが大切にしている理念です。環境汚染や消費社会の拡大など、地球規模で解決しなければならない課題に対して、私たちは事業を通して、その解決策の一つとなることを目指しています。

研究開発、そして開発した素材の製造が主な事業内容ではありますが、世界の課題に対して科学だけではなく、様々な方向から取り組んでいます。

【やまのこ保育園】
未来そのものである子どもたちの教育サポートを含めた包括的な環境づくりと、新たな教育のあり方を探求するため、企業主導型保育所を自社運営しています。Spiberの理念に基づいた願いをもとに、子どもたちと共に循環型の暮らしをつくることを目指しています。職人が心を込めて作ったガラスの食器を使ったり、ミミズコンポストで豊かにした土を使って作物を作り、それを食事にしていただいたりと「今を幸福に生きる」「地球に生きているという感受性をもつ」ことを柱に運営しています。

【「自己申告制」の給与制度】

6年前より、「自己申告制」というユニークな制度を取り入れています。これは他者の評価に基づいて給与が決まるのではなく、会社の経営状況、自分の成長・貢献度、チーム内でのバランス、生活の幸福度など様々な視点から自分の給与を自ら定め、そこに至った背景を記した理由書と共に全社に公開されるというものです。年1〜2回改定が行われ、「最適解は人の数だけある」「限りある資源をみんなで分け合う」という考えの元、互いに尊重し合いながら、個人が責任を持って思考、決定を行なっています。こちらは社会実験の一つとして考え、毎回より良い方法を模索しながら最適を目指して取り組んでいます。

循環型の生活を体感する子どもたち

 

社員のWell-beingを追求する

人は、それぞれにユニークな存在であり、力を発揮するための最適な方法・環境が異なるため、多様性が認められていることは、各人の価値を最大化するために不可欠な要素です。そのためには、極めて柔軟な組織形態を維持しつつ、チームワークを高めなければなりません。

自由度の高い組織形態・ワークスタイルを示す一例として、全社員に開かれた経営会議、所属チームに縛られず、他のチーム(時には他の組織へも)の仕事への参画の奨励、フレックスタイム制の導入などがあげられます。社員が最も力を発揮しやすい環境づくりを考えており、最近では新型コロナウイルス感染予防策として始まった在宅勤務が、働き方の一つとして定着しつつあります。

また、本社2Fのオフィスは壁がなく、半分以上をフリーデスクが占め、チーム以外の社員との交流を促しています。カフェやキッチンなども全てオープンスペースの中にあり、様々なチームの社員同士が会話をすることで新しいアイデアや考え方を学ぶ機会となっています。
現在、在宅勤務が推奨されている関係で、上記同様のコミュニケーションは難しくなってきていますが、遠隔でもそれぞれがコミュニケーションを取れるように、社内SNSを利用して社員同士のカジュアルなコミュニケーションの場を作るなど、社員の働く環境についてもより良いものをと、日々試行錯誤しながら進めています。

ポジティブでオープンな雰囲気。新しいこと・楽しいことに積極的であること。挑戦を奨励し、寛容(Nice try!)の精神で受けとめること。互いの価値を認めあうこと。これらを守ろうとする強い心を一人ひとりが持つことで「文化」が育まれると考えています。

本社オフィス風景(2019年撮影)

 

Spiber株式会社関連リンク集

以下にSpiberをより深く知っていただくための情報Linkをご紹介させていただきますので、ぜひご覧ください。

何かご質問等ございましたら、
採用に関する質問は recruiting@spiber.inc
その他のお問い合わせに関しては弊社ホームページのコンタクトフォーム( https://www.spiber.inc/contact/ )よりご連絡ください。

【Spiber株式会社HP:Newsページ】
プレスリリースやイベント情報等がご覧いただけます。
https://www.spiber.inc/news/

【やまのこ保育園HP】
https://yamanoko.org/

【Spiber(Thailand)Ltd. HP】
https://www.spiber.inc/en/thailand/

山形県鶴岡市のパイロット工場

 

Spiber株式会社の基本情報

会社名 Spiber株式会社
本社所在地 〒997-0052 山形県鶴岡市覚岸寺字水上234番地1
事業所 タイ
Spiber (Thailand) Ltd.Eastern Seaboard Industrial Estate
300/155  M.1  T.Tasit,  A.Pluakdaeng,  Rayong、21140, THAILAND米国

Spiber Holdings America Inc.

1209 Orange Street, Wilmington, Delaware 19801, USA

Spiber America LLC

1209 Orange Street, Wilmington, Delaware 19801, USA

事業内容 新世代バイオ素材開発
創業 2007年9月26日
 資本金 603億円(資本剰余金含む)
 従業員数 297名(2023年2月28日現在)
 ホームページ https://www.spiber.inc/

2023年4月5日 更新

関連記事

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. Reaxys Prize 2012受賞者決定!
  2. 【第11回Vシンポ特別企画】講師紹介①:東原 知哉 先生
  3. 企業の研究開発のつらさ
  4. フェノール類を選択的に加水素分解する新触媒を開発:リグニンから芳…
  5. アリルC(Sp3)-H結合の直接的ヘテロアリール化
  6. howeverの使い方
  7. 祝5周年!-Nature Chemistryの5年間-
  8. 高分子材料におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用とは?

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. ハットする間にエピメリ化!Pleurotinの形式合成
  2. 触媒的炭素–水素結合活性化による含七員環ナノカーボンの合成 〜容易な合成法、高い溶解性・凝集状態で強まる発光特性を確認〜
  3. 水素水業界、国民生活センターと全面対決 「断じて納得できません」
  4. 環化異性化反応 Cycloisomerization
  5. ナノチューブを大量生産、産業技術総合研が技術開発
  6. 『ほるもん-植物ホルモン擬人化まとめ-』管理人にインタビュー!
  7. 有機合成化学協会誌2022年10月号:トリフルオロメチル基・気体分子等価体・蛍光性天然物・n型有機材料・交互共重合法
  8. なんと!アルカリ金属触媒で進む直接シリル化反応
  9. 辻・トロスト反応 Tsuji-Trost Reaction
  10. 細胞の中を旅する小分子|第三回(最終回)

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2021年4月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

注目情報

最新記事

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

光と水で還元的環化反応をリノベーション

第609回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院薬学研究院(精密合成化学研究室)の中村顕斗 …

ブーゲ-ランベルト-ベールの法則(Bouguer-Lambert-Beer’s law)

概要分子が溶けた溶液に光を通したとき,そこから出てくる光の強さは,入る前の強さと比べて小さくなる…

活性酸素種はどれでしょう? 〜三重項酸素と一重項酸素、そのほか〜

第109回薬剤師国家試験 (2024年実施) にて、以下のような問題が出題されま…

産総研がすごい!〜修士卒研究職の新育成制度を開始〜

2023年より全研究領域で修士卒研究職の採用を開始した産業技術総合研究所(以下 産総研)ですが、20…

有機合成化学協会誌2024年4月号:ミロガバリン・クロロププケアナニン・メロテルペノイド・サリチル酸誘導体・光励起ホウ素アート錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年4月号がオンライン公開されています。…

日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました

3月28日から31日にかけて開催された,日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました.筆者自…

キシリトールのはなし

Tshozoです。 35年くらい前、ある食品メーカが「虫歯になりにくい糖分」を使ったお菓子を…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP