[スポンサーリンク]

ケムステニュース

食品アクリルアミド低減を 国連専門委「有害の恐れ」

[スポンサーリンク]

アクリルアミド【ワシントン6日共同】フライドポテトなど炭水化物が多い高温加熱食品に“副産物”として含まれる化学物質アクリルアミドについて、国連食糧農業機関(FAO)世界保健機関(WHO)の合同専門委員会は6日までに「健康に有害な恐れがあり、食品の含有量を低減させるべきだ」とする勧告をまとめた。
各国の食品規制当局に対し、大幅に低減させる技術を早急に導入するよう食品業界に促すことを求めている。(引用:山陽新聞 トップ画像:Food Ingredients )

 

 
一般的にアクリルアミド(acrylamide)は合成樹脂や接着剤、土壌改良剤、塗料などに多く使用されています。それによくさらされている作業者等が粘膜系に刺激を与えられたり、中枢神経系に障害を示す等のことが報告されています。人間には発がん性を示すかどうかはまだわかりませんが、またどのぐらいの量が食品中に含まれているとまずいのかわかりませんがあまり体にはいいものではないようです。
アクリルアミドはポテトチップスやフライドポテトやコーヒーなどの食品に多く含まれているそうですが、どこから来るのでしょうか。アクリルアミドの生成の過程にはいくつかの仮説がありますがひとつを紹介します。

アクリルアミド生成経路


砂糖であるグルコースと食物に含まれる必須アミノ酸であるアスパラギンが加熱等によって縮合します。さらに脱炭酸することによって得られたグルコース誘導体からアクリルアミドが得られるという仮説です。

まあ、アクリルアミドが含まれていようがいまいが少量では全く問題がなくとも大量に摂取すると問題になるものというのは多くありますのでお気をつけください。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4782705492″ locale=”JP” title=”わかりやすい食品化学”]
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 平成をケムステニュースで振り返る
  2. 石油化学大手5社、今期の営業利益が過去最高に
  3. 2007年文化勲章・文化功労者決定
  4. ハネウェル社、アルドリッチ社の溶媒・無機試薬を販売へ
  5. 化学企業のグローバル・トップ50
  6. 5年で57億円かかるエルゼビアの論文閲覧システムの契約交渉で大学…
  7. 米ブリストル、仏サノフィの買収提案に備え助言契約締結
  8. ダイハツなど、福島第一原発廃炉に向けハニカム型水素安全触媒を開発…

注目情報

ピックアップ記事

  1. ヨードラクトン化反応 Iodolactonization
  2. 第18回 出版業務が天職 – Catherine Goodman
  3. プロドラッグの話
  4. Christoph A. Schalley
  5. sp2-カルボカチオンを用いた炭化水素アリール化
  6. ポリエチレンなど合成樹脂、値上げ浸透
  7. この輪っか状の分子パないの!
  8. オペレーションはイノベーションの夢を見るか? その2
  9. オッペナウアー酸化 Oppenauer Oxidation
  10. 有機合成化学協会誌2023年11月号:英文特別号

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年3月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

【太陽ホールディングス】新卒採用情報(2027卒)

■■求める人物像■■「大きな志と好奇心を持ちまだ見ぬ価値造像のために前進できる人…

欧米化学メーカーのR&D戦略について調査結果を発表

この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、欧米化…

有馬温泉でラドン泉の放射線量を計算してみた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉は、日本の温泉で最も高い塩分濃度を持ち黄褐色を呈する金泉と二酸化炭素と放射性のラドンを含んだ…

アミンホウ素を「くっつける」・「つかう」 ~ポリフルオロアレーンの光触媒的C–Fホウ素化反応と鈴木・宮浦カップリングの開発~

第684回のスポットライトリサーチは、名古屋工業大学大学院工学研究科(中村研究室)安川直樹 助教と修…

第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」を開催します!

第56回ケムステVシンポの会告を致します。3年前(32回)・2年前(41回)・昨年(49回)…

骨粗鬆症を通じてみる薬の工夫

お久しぶりです。以前記事を挙げてから1年以上たってしまい、時間の進む速さに驚いていま…

インドの農薬市場と各社の事業戦略について調査結果を発表

この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、インド…

【味の素ファインテクノ】新卒採用情報(2027卒)

当社は入社時研修を経て、先輩指導のもと、実践(※)の場でご活躍いただきます。…

味の素グループの化学メーカー「味の素ファインテクノ社」を紹介します

食品会社として知られる味の素社ですが、味の素ファインテクノ社はその味の素グループ…

味の素ファインテクノ社の技術と社会貢献

味の素ファインテクノ社は、電子材料の分野において独創的な製品を開発し、お客様の中にイノベーションを起…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP