[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

浦野 泰照 Yasuteru Urano

[スポンサーリンク]

浦野 泰照(うらの やすてる、1967年6月8日-)は日本の有機化学者である。東京大学大学院薬学系研究科/医学系研究科 教授。


経歴

1990    東京大学薬学部卒
1995    東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了、博士(薬学)
1995-1997  日本学術振興会特別研究員(PD)
1997-2005  東京大学大学院薬学系研究科助手
2004-2008  科学技術振興機構さきがけ「構造機能と計測分析」領域研究員(兼任)
2005-2009  東京大学大学院薬学系研究科准教授
2010-現在  東京大学大学院医学系研究科生体情報学分野 教授(2014- 兼務)
2014-現在  東京大学大学院薬学系研究科薬品代謝化学教室 教授

受賞歴

2006 文部科学大臣表彰若手科学者賞
2006 Invitrogen-Nature Biotechnology Award
2012 日本学術振興会賞
2012 読売テクノ・フォーラム ゴールド・メダル賞
2015 井上学術賞
2017 山崎貞一賞
2019 持田記念学術賞

研究概要

光機能性プローブの論理的設計および創製

フルオレセイン、ローダミン、BODIPYなどの可視光蛍光団に対し、光誘起電子移動(PeT)部位を適切に組み込むと消光が起きる。この現象をHOMO-LUMOの関係性から詳細に解析し、PeT部位を合理的にデザインすることによって特定の分子認識過程や化学反応過程に応答する蛍光分子プローブの開発を多数行っている。

Y_Urano_1

(引用:DOJIN NEWS

またこれらのプローブにケイ素原子を組み込むことで、生体侵襲性の低い長波長励起・蛍光放出を行えるプローブの開発にも成功している[1]。

Y_Urano_2

新規光機能性プローブを用いる生命現象解析と医療技術への応用

がん細胞特有の分子機構に応答する蛍光プローブを設計し用いることで、微小ながん細胞を染め上げることに成功した。がん外科手術時の除去効率向上に寄与する革新的成果である[2]。

Y_Urano_4

関連動画

関連論文

  1.  Koide, Y.; Urano, Y.; Hanaoka. K.; Piao, W.; Kusakabe, M.; Saito, N.; Terai. T.; Okabe, T.; Nagano, T. J. Am. Chem. Soc. 2012, 134, 5029. DOI: 10.1021/ja210375e
  2. (a) Asanuma,D.; Sakabe,M.; Kamiya,M.; Yamamoto,K.; Hiratake,J.; Ogawa, M.; Kosaka, N.; Choyke,P. L.; Nagano, T.; Kobayashi, H.; Urano, Y. Nat. Commun. 2012, 6, 6463. doi:10.1038/ncomms7463 (b) Urano, Y.; Sakabe, M.; Kosaka, N.; Ogawa, M.; Mitsunaga, M.; Asanuma, D.; Kamiya, M.;Young, M. R.; Nagano, T.; Choyke, P. L.; Kobayashi, H. Sci. Transl. Med. 2011, 3, 110. doi:10.1126/scitranslmed.3002823

関連書籍

関連リンク

cosine

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 大栗 博毅 Hiroki Oguri
  2. ザック・ボール Zachary T. Ball
  3. 福住 俊一 Shunichi Fukuzumi
  4. デヴィッド・ミルステイン David Milstein
  5. 福山透 Tohru Fukuyama
  6. セス・B・ハーゾン Seth B. Herzon
  7. ニコラス-ターナー Nicholas Turner
  8. ハリー・グレイ Harry B. Gray

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 第41回「合成化学で糖鎖の未知を切り拓く」安藤弘宗教授
  2. 産学官若手交流会(さんわか)第19回ワークショップ のご案内
  3. コルベ電解反応 Kolbe Electrolysis
  4. BASFとはどんな会社?-2
  5. トビアス・リッター Tobias Ritter
  6. メタンハイドレートの化学 ~その2~
  7. ノーベル受賞者、東北大が米から招請
  8. サン・タン San H. Thang
  9. 第16回 教科書が変わる心躍る研究を目指すー野崎京子教授
  10. ホイスラー合金を用いる新規触媒の発見と特性調節

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

注目情報

注目情報

最新記事

Carl Boschの人生 その9

Tshozoです。書いてると色々膨らんで収集がつかなくなりますね。ということで前回の続き。W…

創薬・医療系ベンチャー支援プログラム”BlockbusterTOKYO” ビジネスプラン発表会を開催!

東京都が主催し、Beyond Next Ventures株式会社が運営するBlockbuster T…

酸化反応を駆使した(-)-deoxoapodineの世界最短合成

第294回のスポットライトリサーチは、吉田慶 博士にお願いしました。今回取り上げる研究は有機…

特許取得のための手続き

bergです。本記事では特許出願に必要な手続きについてかいつまんでご紹介します。皆さんの研究もひょっ…

「ソーシャルメディアを活用したスタートアップの価値向上」 BlockbusterTOKYO 2020 第9回 研修プログラムを実施!

Blockbuster TOKYOは東京都が主催し、Beyond Next Ventures株式会社…

カルボカチオンの華麗なリレー:ブラシラン類の新たな生合成経路

反応経路の自動探索によりセスキテルペンのトリコブラシレノールの新たな全生合成経路が提唱された。ト…

特許の効力と侵害

bergです。今回は知的財産権の代表格である特許権について、その効力と侵害された/侵害してしまったと…

光レドックス触媒反応 フォトリアクター Penn PhD Photoreactor M2をデモしてみた

いまや有機反応の開発に欠かせなくなった可視光反応場。多くの化学論文誌で毎週必ずいくつかみるほどですね…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP