[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

マイケル・レヴィット Michael Levitt

マイケル・レヴィット(Michael Levitt、1947年5月9日、プリトリア(南アフリカ)生まれ)はアメリカの生物物理学者、構造生物学者である。スタンフォード大学スクール・オブ・メディシン、癌研究所教授。米国NAS(National Academy of Science)メンバー。2013年のノーベル化学賞受賞者。(同時受賞者;マーティン・カープラスアリー・ウォーシェル)(写真:http://news.stanford.edu/news/2013/october/levitt-nobel-chemistry-100913.html)

 経歴

1967    キングス・カレッジ・ロンドン卒業 物理学専攻
1967 – 1968 ロイヤル・ソサエティ交換留学奨学生
       ヴァイツマン・インスティトュート、イスラエル(S. Lifson教授)
1968 – 1971 MRC Laboratory of Molecular Biology/ケンブリッジ大学
       博士号取得(R. Diamond教授)
1970 – 1974 ゴンヴィル・アンド・カイウス・カレッジ、研究員
1971 – 1979 MRC Laboratory of Molecular Biology (1977よりテニュア)
1972 – 1974 ヴァイツマン・インスティトュート
       EMBO Fellowship, working with Professor Lifson.
1977 – 1979 The Salk Institute of Biological Sciences, La Jolla, California
       (Working with Professor F H C Crick.)
1979 -    ヴァイツマン・インスティトュート 准教授
1982 -    ヴァイツマン・インスティトュート 教授
1986 – 1987 MRC Laboratory of Molecular Biology, Cambridge, UK.
1987 –     スタンフォード大学(School of Medicine) 教授

 受賞歴

1986    Federation of European Biochemical Societies
       Anniversary Prize (work on protein folding).
1992-    Editorial Boards of Structure and Current Opinion in Structural Biology.
2001-    Editor of Journal of Molecular Biology.
1997-2002  Co-director of Program in Mathematics and Molecular Biology (PMMB).
2001-    Fellow of the Royal Society.
2002-    Member of the of the US National Academy of Science.
2002-    Member of the Editorial Board Proc. Natl. Acad. Sci. USA.
2003-2004  Blaise Pascal Professor of Research
       Foundation de l’Ecole Normale Superieure, Paris, France.
2013             Nobel Prize in Chemistry

研究概要

DNAやタンパク質など生体高分子の分子動力学法によるシミュレーション、および専用ソフトウェア開発のパイオニアである。一次構造(リニア構造)は判明していても、そのひも状の分子どのように折りたたまれているのかが不明な高分子に対して、安定に取りうる構造を類推する技術の発展に貢献したことが認められ、ノーベル化学賞受賞に至った。

GREEN2013MD.gif

(文献[1]を元にスタッフ(Green)が作成)

 

 

関連文献(引用数の多い順、5報)

  1. Levitt, M. and A. Warshel. Computer Simulation of Protein Folding. Nature 253, 694-698 (1975). doi:10.1038/253694a0
  2. Warshel, A. and M. Levitt. Theoretical Studies of Enzymic Reactions: Dielectric, Electrostatic and Steric Stabilization of the Carbonium Ion in the Reaction of Lysozyme. J. Mol. Biol. 103, 227-249 (1976). http://dx.doi.org/10.1016/0022-2836(76)90311-9
  3. Levitt, M. A Simplified Representation of Protein Conformations for Rapid Simulation of Protein Folding. J. Mol. Biol. 104, 59-107 (1976). http://dx.doi.org/10.1016/0022-2836(76)90004-8
  4. Levitt, M. and C. Chothia. Structural Patterns in Globular Proteins. Nature 261, 552-558 (1976). doi:10.1038/261552a0
  5. Levitt, M. Protein Folding by Restrained Energy Minimization and Molecular Dynamics. J. Mol. Biol. 170, 723-764 (1983). DOI: 10.1016/S0022-2836(83)80129-6

 関連書籍

 

外部リンク(英文)

 

The following two tabs change content below.
せきとも

せきとも

他人のお金で海外旅行もとい留学を重ね、現在カナダの某五大湖畔で院生。かつては専ら有機化学がテーマであったが、現在は有機無機ハイブリッドのシリカ材料を扱いつつ、高分子化学に

関連記事

  1. グラーメ・モード Graeme Moad
  2. ヴィクター・スニーカス Victor A. Snieckus
  3. フランク・グローリアス Frank Glorius
  4. ポール・アリヴィサトス Paul Alivisatos
  5. 池田 富樹 Tomiki Ikeda
  6. アンリ・カガン Henri B. Kagan
  7. クレイグ・クルーズ Craig M. Crews
  8. マット・シェア Matthew D. Shair

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 第32回生体分子科学討論会 
  2. ウーロン茶の中でも医薬品の化学合成が可能に
  3. 吉田潤一 Jun-ichi Yoshida
  4. ペニシリン ぺにしりん penicillin
  5. 直径100万分の5ミリ極小カプセル 東大教授ら開発
  6. ライセルト反応 Reissert Reaction
  7. 塩化ラジウム223
  8. 三菱化学:子会社と持ち株会社設立 敵対的買収を防ぐ狙い
  9. 有機反応の仕組みと考え方
  10. 右田・小杉・スティル クロスカップリング Migita-Kosugi-Stille Cross Coupling

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

【書籍】フロンティア軌道論で理解する有機化学

「軌道の見方がわかる!有機反応を一貫して軌道論に基づいて解説。新しい有機化学を切り拓く読者へ…

少量の塩基だけでアルコールとアルキンをつなぐ

カリウムtert-ブトキシドを触媒とするα-アルキルケトン合成法が報告された。遷移金属を用いず、高い…

日本薬学会第139年会 付設展示会ケムステキャンペーン

日本化学会年会では毎年恒例の付設展示会ケムステキャンペーンを行いました。さて、本日から日本薬…

論文・学会発表に役立つ! 研究者のためのIllustrator素材集: 素材アレンジで描画とデザインをマスターしよう!

概要Adobe Illustratorを用いたイラスト作成の入門書。すぐに使えるイラスト素材…

シアノヒドリンをカルボン酸アミドで触媒的に水和する

第190回目のスポットライトリサーチは、神田 智哉(かんだ ともや)さんにお願いしました。神…

チオカルバマートを用いたCOSのケミカルバイオロジー

チオカルバマート型硫化水素ドナー分子を用いた硫化カルボニル(COS)の生理学的機能の研究が行われた。…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP